ひねもす俳句:秋のさなか

探査機の着地は何処残る月
探査機の着地は何処残る月 /勝美
地の神の捧げ物めくなつめの実 /勝美
地の神の捧げ物めくなつめの実
山牛蒡掘るぞ牛蒡を掘るやうに
山牛蒡掘るぞ牛蒡を掘るやうに /勝美
撤退の後の地雷の如く毬(いが) /勝美
撤退の後の地雷の如く毬(いが)
踏跡をひと筋残しゆく花野
踏跡をひと筋残しゆく花野 /勝美

5 thoughts on “ひねもす俳句:秋のさなか

  1. 「秋のさなか」の俳句はいずれも写真にべったり凭れかかった句。一句目はインドの無人機月面着陸の報に想を得たもの。南極付近とか。写真の月は今年のスーパームーンの明け方の姿。二句目は切り株に載せられた棗の実。牧神へか大地の神へかに捧げられたものと観た。メルヘンを感じた。三句目はヨウシュヤマゴボウ。食用のものでなく一切が有毒で食用栽培の牛蒡とは別物で触るべきではない。いい加減な一句。四句目は栗の毬。落ちているからには栗の木が生えているのだろう。ウクライナ戦で撤退のロシア軍がお決まりのように地雷を撒いていった。綺麗な戦争などありはしない。最後の句はやっと綺麗な、しかし月並みで陳腐な句で締めた。足の踏み場もない野っ原。花野とは洒落て言ってみたまで。無断立ち入り禁止だったりして。

  2. おはようございます。まだ暑い日続いているのに力作ですね。探査機の句良いです。ロマンを感じます。毬栗の句も新しさを感じます。写真俳句は想像がないので作者のセンスがストレートに入って来ます。
    先日横浜句会終わりました。後中華屋に行ってビールを久しぶりに飲みました。楽しい仲間です。あなたが居たらもっと。

  3. 大須賀衡子さん 暑い日が続いていささかげんなり。早速ご覧いただきコメントもつけていただいて大いに感謝です。横浜句会は懐かしいです。皆さんの元気なお顔が想像されます。当方は月3回の句会でなんとか俳句の仲間との繋がりを保っています。折りがあればまた一杯やりたいものです。

  4.  探査機の着地は何処残る月 /勝美
    「残る月」という季語がなんかいい!季語だけでニュアンスが変わるのはマジックだね。
    それはそうと、ロシアの探査機の衝突でクレーターができたそうですね。気の毒に。
    ニュースで衝突を聞いたとき、思わず月の気持ちになりました。

     地の神の捧げ物めくなつめの実 /勝美
    この捧げ物を置いたのは私なんですが、パラパラ落ちてるナツメの実の赤が映えてますね。
    猛暑にも関わらず実を結ぶ植物の強さを見習いたいなぁと思います。

     山牛蒡掘るぞ牛蒡を掘るやうに /勝美
    ダメダメ!ヤマゴボウは有毒なのでゴボウを掘るように掘ったら大変。
    とくに根には硝酸カリがあり中毒を起こします。
    ヤマノイモならムカゴも採れるしいいんですけどね。
    ヨウシュヤマゴボウの毒々しい紫の実を使って、染め物をしました。
    が、多分漬け込む時間が短すぎて失敗、淡いかわいいピンクに染まりました。

     撤退の後の地雷の如く毬(いが) /勝美
    栗のイガなら足で踏んで中の実を取り出すのに、地雷じゃそうもいきません。
    同じ撒くなら、栗にしてくれたらいいのに。
    戦争なんてどんな大義名分も通らない。正気の沙汰ではないですよ。

     踏跡をひと筋残しゆく花野 /勝美
    花野のスケールが有ればよかったけれど、実物は小さな花壇です。
    山でこういう花畑に出くわすこともありますよね!
    そこを行かないと先に進めないなら仕方ないけど、
    極力花は踏まずに行きたいな。

  5. あわさん コメントありがとう。写真撮影の裏話面白く読みました。ところでヨウシュヤマゴボウの赤い実はインクとして使ったこともあったとかですが、実も汁も毒らしいから触らないのが良いよ。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です