ひねもす俳句:用意万端

露しとど一夜の夢の醒めずゐて
露しとど一夜の夢の醒めずゐて /勝美
手作りのクレー散弾秋日和 /勝美
手作りのクレー弾丸秋日和
シェルターの暮らしよさらば終戦日
シェルターの暮らしよさらば終戦日 /勝美
宵闇の蛇食鷲や何食らふ /勝美
宵闇の蛇食鷲や何食らふ
盆用意故人を偲ぶ銀燭器
盆用意故人を偲ぶ銀燭器 /勝美

4 thoughts on “ひねもす俳句:用意万端

  1. 感想前に写真について。
    四句めの鳥はヘビクイワシ。大きな瞳にカールしたまつ毛。手塚治虫の漫画にでてきそうな鳥だと言ったひとがいるのも納得の姿です。上野動物園にいます。

  2. 用意万端とは何の用意か、よくわかりませんが、とりあえず。一句目の烏瓜に花が見える。夢を乗せるごととと詠んだ俳人がいましたが露が降りても眠りが醒めないのはよほど熟睡しているのか。悶々あけやらぬ身に比べ幸せなことというべきか。二句目は頂き物のブルーベリーの実。クレー射撃の銃弾は散弾が詰まっている。あたかもその散弾の出来立てと見てとった。鉛の散弾は鉛中毒を起こすので鉄の散弾に切り替わっているようだが写真は鉛の散弾かと見た。本物はもっと粒が小さいのだろうが。三句目は蓮。蓮の実がウテナに潜んでいる。シェルターに見立てた。爆撃が始まれば危険を避けるべくにシェルターへ駆け込む。戦争は懲り懲りだ。四句目は上野動物園の蛇食鷲だと。獰猛精悍な面構え。宵闇迫る頃にムシャムシャと蛇を食っているとすると凄まじいねえ。最後の句はヒトヨタケ。なんとも銀燭器に見える。折しもお盆の時期。故人愛用の銀燭器と見たのである。用意万端は盆用意か。

  3. 久しぶりです。俳句も楽しいですが写真見事と思います。蛇喰鷲知りませんでした。5句目本当に銀。まだまだ暑い日が続きます
    句材はゴロゴロして要るのになかなかできません。貴方は凄い。

  4. 衡子さん お久しぶりです。お元気そうで何より。旧知の仲の衡子さんの声が聞けて嬉しいです。俳句という道にはまり込んだのが今となっては幸いというものです。これからも興味深く生き続けたいと思っています。これからもどうぞよしなに。

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