ひねもす俳句:古都の晩秋


京町家の坪庭
坪庭の紅葉明かりや虫籠窓 /勝美

水路閣
水澄める古都に異彩の水路閣 /勝美

高瀬川の一之船入
高瀬川一之船入落葉舟 /勝美

金福寺の山茶花
山茶花の白のはらりと芭蕉庵 /勝美

金福寺
小春日和蕪村の墓へ参らんか /勝美

身替わり猿
厄除けの猿を軒端に年の暮 /勝美

3 thoughts on “ひねもす俳句:古都の晩秋

  1. >坪庭の紅葉明かりや虫籠窓
    写真に写ってないのに、小さな中庭にある小さなもみじや
    庭を見下ろす虫籠窓の映像が脳裏に浮かびます。
    狭い庭の空気の静かさまで感じます。

  2. 虫籠窓(むしこまど)の句は京町家ですね。
    町家の家のそれぞれの場所につけられてる呼び名が
    またいいですよね。見世庭とか走り庭とか厨子とか。
    水路閣はホントに、なんでこんな所にこんなモノが?!と
    いうような西洋チックな雰囲気ですね。
    木々の間から見ると、ところどころ色褪せた赤レンガが綺麗でした。
    高瀬川は鴨川の水をひいて作られた川。
    江戸時代に大阪と京都を結んで物資を運搬するために利用されたそう。
    静かな流れに、岸の柳も映えてました。

  3. >水澄める古都に異彩の水路閣
    この水路が出来た時、京の人はどう思ったんでしょうね。
    今では、異彩でありながらも落ち着いた感じで、姿のない
    時間というものが解決することは結構たくさんあるんだと感じます。
    >高瀬川一之船入落葉舟
    これはオール漢字で漢詩っぽいですね。逆から読んでもなんとなく意味がありそうな感じがしますw

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