ひねもす俳句:夢なら覚めよ

変身の変はり映えせず春愁ひ
変身の変はり映えせず春愁ひ /勝美
激戦地死者の数だけ著莪の花 /勝美
激戦地死者の数だけ著莪の花
復活祭祈る人への木のベンチ
復活祭祈る人への木のベンチ /勝美
出藍の誉を色に染卵 /勝美
出藍の誉を色に染卵
ムスカリや眠りの醒めぬ眠り姫
ムスカリや眠りの醒めぬ眠り姫 /勝美

「ひねもす俳句:夢なら覚めよ」への2件のフィードバック

  1.  はや四月ももう半ばとなった。今月半ば同期会の恒例のズーム会があった。一年前の五月に亡くなった関西住の同期のお嬢さんから思いがけず便りがあった。しかも今月のズーム会に初参加。あれこれ話が弾んだことであった。
     さて今回のタイトル「夢なら覚めよ」。一句目は狸をバックにしての狸のケーキ。(旨そうとは思えないが)化けたつもりの素っ頓狂な表情はユーモラスでよろしい。ケーキの狸には春の憂いなど微塵もないだろうと思う。二句目は著莪の群生。シャガは地下茎で増え種子は作らない。花言葉は「私を認めて」激戦地の累々の死屍の叫びが聞こえるよう。三句目は公園のベンチ。折しもイースターの彩豊かな卵が侍っている。四句目もイースターエッグ群。出藍の誉は「出卵のほまれ」ダジャレ。最後の句はムスカリ。英名グレープヒヤシンス。ベル型の花が沢山ついている。花言葉は「夢にかける思い」眠り姫は醒めぬ眠りの中で楽しい夢に浸っているのかも。

  2. バタバタ中なので写真についてのみ先に。

    たぬきケーキは我が地元商店街のケーキ屋さんのもの。頭の中はバタクリームです。
    昭和のバタクリームですよ!たくさん食べると胸焼けするあれです。いまや滅多にお目にかかれない昭和のたぬきケーキ(ただし味はおそらく今っぽくはなっているはず)で、人気あります。

    シャガ、イースターガーデン、ムスカリは光が丘公園にて。
    桜が咲くまではなかなか春の気配がしてこなかったのに、一気にもう初夏のような陽気です。

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