ひねもす俳句:春は弥生

喜びの色溢れけり入学す
喜びの色溢れけり入学す /勝美
修二会果て人影靄に立ち尽くし /勝美
修二会果て人影靄に立ち尽くし
北窓を開くことなきたたづまひ
北窓を開くことなきたたづまひ /勝美
越冬のキリガ凄まじ枯木然 /勝美
越冬のキリガ凄まじ枯木然
人目引くトイレ在りけり植木市
人目引くトイレ在りけり植木市 /勝美

One thought to “ひねもす俳句:春は弥生”

  1. 春は弥生❗️学生は試験と卒業と入学と悲喜交々の時期。一句目はミモザ。湧き出すような黄色が勇気をもたらすようだ。未来が見えるよう。二句目は朝もやの立木群。あたかも修二会を終えての群衆の冷めやらぬ影。大松明で走る僧の力強さに圧倒される。火の粉がばらばらと降り注ぐ。圧巻。次は毒蛾のキバラモクメキリガの越冬姿。自然のふしぎをまざまざ。四句目は廃屋。窓を開ける人は居ない。想像は続く。最後は芸術的トイレ。休憩したくなるねえ!植木市も始まるとだろうねえ。

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