ひねもす俳句:北海道晩春その2

青嵐追はるるやうに栗鼠走る
青嵐追はるるやうに栗鼠走る /勝美
見参や青銅製のやうな蟻 /勝美
見参や青銅製のやうな蟻
人知らね白根葵のひとり咲く
人知らね白根葵のひとり咲く /勝美
バリケード作りし昔五月祭 /勝美
バリケード作りし昔五月祭
惜春の遠眼差しや故国(くに)のこと
惜春の遠眼差しや故国(くに)のこと /勝美

3 thoughts on “ひねもす俳句:北海道晩春その2

  1. 連休も半ば。どちらもわんさかの人出。わざわざ人混みに揉まれるのは愚。連休後半もひっそり暮らすことにする。さて一句目は栗鼠。エゾリスは北海道にしか生息しないとか。俊敏に枝渡りをしているのがあたかも青嵐に追われているよう。二句目の大アリは甲冑をまとった中世の騎士でもあるように精悍な面構え。いざ見参といった風情。刺されたらきっと飛び上がるだろうなあ。三句目は白根葵。多雪地帯の山地や亜高帯に自生・群生。「人知らね」とは「しらね」にかけた下手なお遊び。四句目はアーケード街。どこもおんなじで変わり映えしない。「アーケード」に「バリケード」と韻を踏んだまで。最後の句は北大のクラークの胸像。遠眼差しは陳腐な言葉かもね。

  2. 黄金週間があっという間に過ぎてしまいました。
    束の間の札幌弾丸ひとり旅も、すでに一週間前のこと。
    短くても旅は楽しいねぇ。とくに私にとっては初の北海道だったので。

    エゾリスは、樹上にいるのを見つけたのは、ショリショリショリなにか擦るような齧るような小さな音から。
    なんだろうと思って音の元を探すと、クルミかなにかの実を両手で持ちながら一心不乱に齧るリスが。
    どっかり座り込んでずーっとかじってたので、何枚も撮ったけれど木の陰で暗くピントが合わなかったのが残念。
    この眼で見たほうが断然鮮明でした。
    で、しばらく経ち私が背を向けていたら背後で「ボトッ」と何か落ちる音がして、振り向くとリスが小走りに枝を伝って走り去っていきました。食べていた木の実が落ちちゃったのか落としたのか、やっと”俊敏”な姿をみせてくれました。

    長くなったので2枚目!
    アリも北大植物園にて。ちなみに3枚目のシラネアオイも同様。
    アリの名前は不明。調べればちゃんと種類はあるでしょう。
    花は薄紫ピンクの薄い花びらがきれいで撮ったはいいけれど、名前は知らず。名札まで戻って確かめました。
    人知らねの逆で、皆んな撮らずにはいられない眼をひく花でした。

    4枚目は狸小路。
    時間がなくここの商店街は横切る時にチラっとみたのみ。
    ただし、中野ブロードウェイや十条商店街との違いはパッと見ても感じなかった。

    5枚目、クラーク胸像。
    羊ケ丘展望台には行くヒマなかったので、こちらに。とりあえず。
    特に思い入れはございません!

    1. アリの種類はムネアカオオアリ。やけに大きなアリで、2センチ近くあったから、もしかしたら女王アリかも?

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