ひねもす俳句:春の胎動

鳥帰る心残せし馴染みの地
鳥帰る心残せし馴染みの地 /勝美
春の海より浮かれ出でたりオクトパス /勝美
春の海より浮かれ出でたりオクトパス
春一番待たずも動き出す彫刻
春一番待たずも動き出す彫刻 /勝美
春北斗いのちあるもの目覚め初む /勝美
春北斗いのちあるもの目覚め初む
佐保姫の好みの紅の艶やかさ
佐保姫の好みの紅の艶やかさ /勝美

「ひねもす俳句:春の胎動」への2件のフィードバック

  1. 能登地震から早くも1ヶ月が過ぎ被災からの復興の大変さが思いやられます。他方、政治家の裏金問題などの報道を見聞きすると政治家の悪辣さに震えが起こります。不条理な世の中は是正されることはないのでしょうか。さて今回のタイトルは「春の胎動」。いい方向に動くことを念じるのみです。一句目はツグミ。スズメ目ヒタキ科ツグミ属に分類。禁鳥です。北方から10月頃飛来する渡り鳥。季語「鳥帰る」が浮かんだので一句に。二句目は氷のタコの彫刻。足のもつれの様が春の海から躍り出たような躍動感。オクトパスと洒落込んだ。三句目はテオ・ヤンセンの動く彫刻。砂浜を颯爽と滑るように動く映像は目を見張るものあり。発想と着想は非凡。数理的に計算されているのは凡人には見当もつかない。四句目は枝の蕾に溜まった雨しづく。北斗七星に準えた。春眠暁を覚えずとはいえ、いのちの目覚めが嬉しい季節の到来。最後の句はまたしても佐保姫の出場とは相なった。早咲の桜の艶やかさに見惚れる。

  2. 例によって先に写真について一言。

    ツグミは代々木公園にて。双眼鏡にスマホをくっつけて撮ってみた図。ですが、撮ったのは私じゃなく花。
    ツグミはじっとしてるのが長いので狙いやすい。
    メジロやなんかは敏捷いので撮り逃します。

    氷像はツグミより2週間前の明治神宮にて。どうやら毎年奉納(?)してるらしい。
    関係各社が競い合って、ズラリと並んだ氷像からは冷気漂い、あたりの体感温度が2℃くらい低い。
    オクトパスは最優秀賞じゃなかったけど、目についた。

    テオヤンセンの動く彫刻、というより生きものの名称はストランド・ビースト。
    千葉県立美術館まで行ってみてきましたよ。「ストランド・ビースト初歩き」のキャッチに惹かれて。
    でも、当日は風がほぼなく、一歩も歩かず。結局職員が紐でひっぱって歩かせたという…。
    アートと科学(物理)が合体すると、最強かなという見本。

    梅か桜か何の蕾か…梅かな?紅梅公園で撮ったので。
    雨粒がついてなかったらおそらくカメラを向けなかった蕾。

    枝垂れ桜は代々木公園。
    枝の先のほうにだけちらほら花が見えるけど、まだまだ。
    春は兆しだけ。

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