ひねもす俳句:夏盛り

夏服の腕颯爽と開きけり
夏服の腕颯爽と開きけり /勝美
シトロンのオーデコロンを風呂上り /勝美
シトロンのオーデコロンを風呂上り
行水の水をせがんでゐる鴉
行水の水をせがんでゐる鴉 /勝美
香水の夜間飛行をまとふ夜 /勝美
香水の夜間飛行をまとふ夜
デザートはシュー・ア・ラ・クレーム銀座夏
デザートはシュー・ア・ラ・クレーム銀座夏 /勝美

5 thoughts on “ひねもす俳句:夏盛り

  1. 「夏盛り」というといえどもこの暑さには閉口。孫娘は夜間飛行でカナダへ旅立った。凡そ三ヶ月半の一人暮らしをどのように切り盛りするのやら。さて一句目は羽搏く軽鴨。夏の始まりを謳歌している様。水浴びの羽を乾かしているのかも。二句目は金柑の花。葉っぱに水が球になっている。さっぱりとシトロンの香のコロンを吹き付けている。三句目の鴉は馬鹿みたいに口を大開けに開いて注意を喚起している。鴉の行水がしたいのだろうか。四句目は羽田空港。夜間飛行の情景か。夜間飛行といえばゲランの同名の香水が有名。かつて作者は「香水の空き瓶恋の数ほどに」で賞をもらったことがあった。最後の句は夏雲。白の塊がうまそうに浮かんでいる。クリームメレンゲみたい。
    銀座の夏に似合いのデザートの見えてきた。

    1. いろいろ誤解させちゃった点をフォローさせてください。
      まず、夜間飛行した孫娘は2.5ヶ月の留学でホームステイ。一人暮らしではありません。
      同じホスト先の留学生とは交流できたようなので、おそらく大丈夫。

    2. もうひとつ。カラスが口を開けているのは、あれで熱を放出しているのです。
      気道の水分を蒸発させて体温調節をするらしいですよ。
      人間なら汗をかいて調節するんだけど、鳥はそれができないから。しかもカラスは真っ黒で熱がこもる!!

  2. 成る程 、なるほど知らないことは恐ろしい。勝手に解釈して飛んだ笑い草。利口になりましたよ。

    1. ここんとこ見かけるカラスが軒並みお口パカーなので、
      なんでだろう?とググったら出ていただけの話。それまで私も知らなかったよ。
      「なんでだ?」と思うことが大事かな?!

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