ひねもす俳句:ゆく水は還らず

もどかしさ募るばかりや年の暮
もどかしさ募るばかりや年の暮 /勝美
公園といふ空間の冬日影 /勝美
公園といふ空間の冬日影
冬空を映す銀盆銀象嵌
冬空を映す銀盆銀象嵌 /勝美
ゆく年の流れや涸るること知らず /勝美
ゆく年の流れや涸るること知らず
餅花に似し寒風の置き土産
餅花に似し寒風の置き土産 /勝美

5 thoughts on “ひねもす俳句:ゆく水は還らず

  1. 「ゆく水は還らず」とは方丈記みたい。今回は、とある冬のひと日の散歩コースでの景色。埼京線の高架沿いが散歩道。途中に「河童の森」公園がある。公園といっても付近の地主の農家が土地を提供した物件で飼っていた山羊がめえめえと泣いていたりして素朴な環境であった。ボランテアが整備してはいても遊具があるわけもなく自然の佇まいを楽しむというだけ。設置された時に植えられた木々はかなりの景観をなすに至った。野川から引いた「トンボ池」は澱んで綺麗とは言い難い。流れを鴨たちが泳いでいるときもある。さいたま市の立て看板の蛙の口から空白の吹き出しが描かれているが最初は何かが描かれていただろうになんだかもどかしさが募る。2句目の写真は冬木立ちの殺風景な公園の景。3句目は冬日を返す水面の様子。4句目は生活排水には犯されていない小流れ。最後の写真は強風で吹き飛ばされた栴檀の実。ちょっと見には銀杏が枝に刺してあるようのも見える。自然に親しんだ一日であった。

  2.  もどかしさ募るばかりや年の暮 /勝美
    蛙なのに「還らず」とはこれ如何に(笑)
    もとの写真をよーく見ると、「よいこのみんなは」とあります。
    その次の行は不明。まぁ川だから注意看板でしょうね。
    「よいこのみんなは、遊んでないで仕事しようね」とか、蛙に言われたくはないな!

     公園といふ空間の冬日影 /勝美
    言われなきゃ公園だとは気づきませんね。そういう風情。
    整備されて綺麗な敷石が敷き詰められていつでも何かしらの花が咲いている公園と、
    こういうなーんにもない公園。どっちが好きかといえばこっちかな。
    手つかずをそのまま維持するほうが難しいんでしょうね。

     冬空を映す銀盆銀象嵌 /勝美
    脚が冷かろうに、冬でもお構いなしに水に入りますね彼らは。
    空を映しつつも暗い水底の色に、サギの白さが際立って見えます。
    ただの用水路も美しく思え、撮れた写真はまさに「銀盆銀象嵌」のようでした。
    スマホズームだとイマイチ。こういうシーンはずっと狙ってて持久戦のように撮るべきなんでしょうね。

     ゆく年の流れや涸るること知らず /勝美
    こういう川もこのあたりではもう珍しいでしょう。
    護岸工事されてないよね?でもあちこち工事中だったからするのかな?
    残してほしいと思うのは贅沢な希望なのか。

     餅花に似し寒風の置き土産 /勝美
    これはヒヨドリも大好きなセンダンの実。
    言われてみると、私も大好きな銀杏に見えてくる。
    銀杏うまいよなぁ…ヒヨちゃんたちも「センダンうめぇ!」と思ってるのかしら。

  3. あわさん コメントありがと。近場の散歩も通り過ぎないで観察を巡らすとまだまだ発見があるのですよねえ。赤瀬川原平の路上観察隊が懐かしいねえ。超芸術! 一本の小流れからでも思いは巡るものだと感じました。
    白鷺の佇む浅瀬の表面のシワ模様は銀製のお盆みたいだったね。さざ波をちりめん皺と表現するのは常套的で月並みなのでそれは避けました。白鷺が銀象嵌のように「風情あり」でしたね。寒くても天気が良く比較的暖かだったのでほっこりした散歩ではありました。

    1. あとシイタケ直売ね!住宅地にポツンとあって面白かった。近いからまた行って買うといいよ。

  4. しいたけ直売所は初めて覗いてみた。本当に自家製造だったね。ベーコンとケチャップ炒めしたらうまかった。またいつか買おう。

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