ひねもす俳句:メタモルフォーゼ春 2021年4月26日2021年4月26日 pure2 ひねもす俳句 菜の花は蝶に化すことなく蜂に /勝美 蓋を開け春をうかがふ雪持草 /勝美 銭湯の破風の天地に残る鶴 /勝美 脱ぎしもの畳みもせずに更衣 /勝美 夏近し突如噴火の桜島 /勝美
私事ながら本日四月二十六日は我が米寿の誕生日。死ぬまでは生くるつもりぞ更衣 /勝美 タイトルがよろしいね。まさに変身の春ですね。1句目は「菜花蝶に化す」、は春の動物の季語ですが、蝶と化せずに蜂になるというお話。2句目は雪持草が瞼を開けて春の様子をうかがっていると見ました。3句目は鳥越の銭湯だそうで、典型的な戦前の銭湯の入り口の景色です。破風に鏝絵でしょうか鶴があしらわれています。昔は各家庭に自家風呂がないうちも多かったようで一種の社交場であったものでした。4句目は珍しい蛇の抜け殻。昔は家の中にアオダイショウの大きな抜け殻がぶら下がっていたりしたものです。気持ちのいいものではないです。最後の句の雲の様は見事というか、異様な景色ですねえ。思わず最近噴火しだした桜島をとっさに思いました。近来各地で地震が頻発しているのが神秘ですねえ。 返信
ここの銭湯は、いまでも地域の人たちの社交場みたいだったよ。 みんな知り合い。 お湯でて脱衣所では世間話をひとしきりして「おやすみなさい」と言って出ていく。 私だけヨソ者だったけど、湯船のお湯が熱くて(なんでも台東区で一番熱いらしい)困ってたら 「水でうめていいよ」と声かけてくれたり。 それでも熱〜っと思ってたら「こっちの熱い方に肩まで浸かって出たほうがサッパリするよ!」と、世話好きなおばちゃん。ありがたいねぇ。 ここ、ドライヤーが20円。20円分だけ通電する仕様。 それに気づかずドライヤー持って「?」としてたら、また別のおばちゃんが近づいてきて、 「私いくつに見える?」といきなり来たもんだ! いやどうみても70は越してるに違いないけど「ん〜行って65!60かな?」とか言う私は56(笑) 「でしょう?!ほら、シワとかないもの。ね!私、舞台で歌ってたの!」 と、小柄なおばちゃん、シナ作りながら小声で歌ってみてくれたり…。 娘さんが50歳なんだそうです。 で、真っ赤なジャケット着て「じゃあね!」て帰っていきましたよ。 そんな感じの銭湯でした。ひとときのワンダートリップ! 返信
米寿のお祝いを申し上げます。 これからも益々切れ味鋭い句を楽しみにしております。 >菜の花は蝶に化すことなく蜂に 多様性の時代なんだから、蜂になってもいいじゃない!という感じでしょうか? >蓋を開け春をうかがふ雪持草 そう言われると、もう、そのようにしか見えなくなってきますw >脱ぎしもの畳みもせずに更衣 先の銭湯と一組のような句ですね。 >夏近し突如噴火の桜島 小学生の頃、家族旅行で訪れた時、ちょっとだけ火山灰が降っていました。 その間ずっと活動が続いていると思うと、本当に地球は生きているように感じてきます。 返信
のうそうさん ありがとうございます。いつの間にやら88年間生息していることに愕然とします。死ぬまでは生きる所存です。よろしくお付き合いください。お互い元気でいたいものです。これからもどうぞよしなに。 返信
菜の花は蝶に化すことなく蜂に /勝美 「菜の花蝶と化す」の季語は、なんてよくできてるんでしょうね!! 言ってみりゃランチセットみたい。それだけ食べればだいたい満足っていうか。 ほかに付け足す必要がほぼない感じ。 成句するのが却って難しそう…。 ここでは蝶にならず蜂になってるけど、いいのかなぁ?写真がないと分からないかも? 面白いけどね。 句とは無関係ですが、ハチが幼虫に寄生する場合もあり、それは可哀想すぎで泣く。 蓋を開け春をうかがふ雪持草 /勝美 この植物変わっているよねぇ。 こういうサトイモ科テンナンショウ属の植物は、マムシグサとかムサシアブミとか みな同じような雰囲気…なんていうか悪い奴みたいな風体。 なのに、このユキモチソウ、ひょこっと出してるまん丸くて白いのお餅じゃん!ていう。 ギャップ萌えですかね。 かわいらしさと臆病感をピックアップした句ですね。いいと思う。 銭湯の破風の天地に残る鶴 /勝美 この銭湯「鶴の湯」ですから、鶴いますよ、あちこちに。 というんじゃなく、季語ですね「残る鶴」は。 今年は急に気温が上昇したので、慌てて帰っていったかも知れませんね。 なら、ここにいるのは帰りそびれた鶴たちかな。 脱ぎしもの畳みもせずに更衣 /勝美 このヘビは「ヒバカリ」噛まれたら「その日ばかりの命」という意味ですが、 そんなに毒はなくむしろ大人しいヘビだそうです。 綺麗に脱いだので、ヘビちゃんは畳まなくていいです! むしろそれはウチの中3に充てた句ですね。 夏近し突如噴火の桜島 /勝美 この雲も不思議な雲でした。 午後雨になるということで傘を用意していた帰り道、 雨雲の向こうに夕日に照らされた入道雲がモクモクモクと盛り上がり…。 「突如噴火」まさにそんな感じでしたね。 ただ、実際は白くて柔らかそうで台湾かき氷みたいでしたよ。 返信
コメントありがとう。一つの写真からあーだこーだといろいろ想像し空想の翼を広げるのもありですよね。俳句は突飛なことを思い浮かべた時が勝負どきかもね。俳句は全くの想像からは出てこず、何かしらの実体験がオーバーラップして完成するところが面白いところです。蝶となるべきところ、蜂になってしまうのは写真の有無でなく多様性(のうそうさん曰く)に行き着くのかも。テンナンショウ科のマムシグサは典型的な形態ですね。登山中に発見したことありました。鶴の湯の御殿造りの破風屋根は重厚感ありますねえ。西鶴の時代からこういう作りなんでしょうかねえ。 蛇の脱け殻を財布にしまっていると金がたまるとか言ってましたねえ。昔は部屋にもアオダイショウが欄間にいたりしたもんです。桜島の噴火では勤め先の熊本、鹿児島出張時灰かぶりを経験しました。雨の後の汚らしさは植物の葉っぱに痕跡をとどめていたものです。未曾有の大震災が襲うのは地球時間からは近い将来かもね。 返信
私事ながら本日四月二十六日は我が米寿の誕生日。死ぬまでは生くるつもりぞ更衣 /勝美
タイトルがよろしいね。まさに変身の春ですね。1句目は「菜花蝶に化す」、は春の動物の季語ですが、蝶と化せずに蜂になるというお話。2句目は雪持草が瞼を開けて春の様子をうかがっていると見ました。3句目は鳥越の銭湯だそうで、典型的な戦前の銭湯の入り口の景色です。破風に鏝絵でしょうか鶴があしらわれています。昔は各家庭に自家風呂がないうちも多かったようで一種の社交場であったものでした。4句目は珍しい蛇の抜け殻。昔は家の中にアオダイショウの大きな抜け殻がぶら下がっていたりしたものです。気持ちのいいものではないです。最後の句の雲の様は見事というか、異様な景色ですねえ。思わず最近噴火しだした桜島をとっさに思いました。近来各地で地震が頻発しているのが神秘ですねえ。
ここの銭湯は、いまでも地域の人たちの社交場みたいだったよ。
みんな知り合い。
お湯でて脱衣所では世間話をひとしきりして「おやすみなさい」と言って出ていく。
私だけヨソ者だったけど、湯船のお湯が熱くて(なんでも台東区で一番熱いらしい)困ってたら
「水でうめていいよ」と声かけてくれたり。
それでも熱〜っと思ってたら「こっちの熱い方に肩まで浸かって出たほうがサッパリするよ!」と、世話好きなおばちゃん。ありがたいねぇ。
ここ、ドライヤーが20円。20円分だけ通電する仕様。
それに気づかずドライヤー持って「?」としてたら、また別のおばちゃんが近づいてきて、
「私いくつに見える?」といきなり来たもんだ!
いやどうみても70は越してるに違いないけど「ん〜行って65!60かな?」とか言う私は56(笑)
「でしょう?!ほら、シワとかないもの。ね!私、舞台で歌ってたの!」
と、小柄なおばちゃん、シナ作りながら小声で歌ってみてくれたり…。
娘さんが50歳なんだそうです。
で、真っ赤なジャケット着て「じゃあね!」て帰っていきましたよ。
そんな感じの銭湯でした。ひとときのワンダートリップ!
銭湯てなんだか昭和を感じますねえ。今はスーパー銭湯あったりして純烈の稼ぎ場所だったりして。人と人の裸のふれあい場所だね。可愛いおばあちゃんがいたりしてよかったねえ。「銭湯可愛ーいや」だね。
米寿のお祝いを申し上げます。
これからも益々切れ味鋭い句を楽しみにしております。
>菜の花は蝶に化すことなく蜂に
多様性の時代なんだから、蜂になってもいいじゃない!という感じでしょうか?
>蓋を開け春をうかがふ雪持草
そう言われると、もう、そのようにしか見えなくなってきますw
>脱ぎしもの畳みもせずに更衣
先の銭湯と一組のような句ですね。
>夏近し突如噴火の桜島
小学生の頃、家族旅行で訪れた時、ちょっとだけ火山灰が降っていました。
その間ずっと活動が続いていると思うと、本当に地球は生きているように感じてきます。
のうそうさん ありがとうございます。いつの間にやら88年間生息していることに愕然とします。死ぬまでは生きる所存です。よろしくお付き合いください。お互い元気でいたいものです。これからもどうぞよしなに。
菜の花は蝶に化すことなく蜂に /勝美
「菜の花蝶と化す」の季語は、なんてよくできてるんでしょうね!!
言ってみりゃランチセットみたい。それだけ食べればだいたい満足っていうか。
ほかに付け足す必要がほぼない感じ。
成句するのが却って難しそう…。
ここでは蝶にならず蜂になってるけど、いいのかなぁ?写真がないと分からないかも?
面白いけどね。
句とは無関係ですが、ハチが幼虫に寄生する場合もあり、それは可哀想すぎで泣く。
蓋を開け春をうかがふ雪持草 /勝美
この植物変わっているよねぇ。
こういうサトイモ科テンナンショウ属の植物は、マムシグサとかムサシアブミとか
みな同じような雰囲気…なんていうか悪い奴みたいな風体。
なのに、このユキモチソウ、ひょこっと出してるまん丸くて白いのお餅じゃん!ていう。
ギャップ萌えですかね。
かわいらしさと臆病感をピックアップした句ですね。いいと思う。
銭湯の破風の天地に残る鶴 /勝美
この銭湯「鶴の湯」ですから、鶴いますよ、あちこちに。
というんじゃなく、季語ですね「残る鶴」は。
今年は急に気温が上昇したので、慌てて帰っていったかも知れませんね。
なら、ここにいるのは帰りそびれた鶴たちかな。
脱ぎしもの畳みもせずに更衣 /勝美
このヘビは「ヒバカリ」噛まれたら「その日ばかりの命」という意味ですが、
そんなに毒はなくむしろ大人しいヘビだそうです。
綺麗に脱いだので、ヘビちゃんは畳まなくていいです!
むしろそれはウチの中3に充てた句ですね。
夏近し突如噴火の桜島 /勝美
この雲も不思議な雲でした。
午後雨になるということで傘を用意していた帰り道、
雨雲の向こうに夕日に照らされた入道雲がモクモクモクと盛り上がり…。
「突如噴火」まさにそんな感じでしたね。
ただ、実際は白くて柔らかそうで台湾かき氷みたいでしたよ。
コメントありがとう。一つの写真からあーだこーだといろいろ想像し空想の翼を広げるのもありですよね。俳句は突飛なことを思い浮かべた時が勝負どきかもね。俳句は全くの想像からは出てこず、何かしらの実体験がオーバーラップして完成するところが面白いところです。蝶となるべきところ、蜂になってしまうのは写真の有無でなく多様性(のうそうさん曰く)に行き着くのかも。テンナンショウ科のマムシグサは典型的な形態ですね。登山中に発見したことありました。鶴の湯の御殿造りの破風屋根は重厚感ありますねえ。西鶴の時代からこういう作りなんでしょうかねえ。
蛇の脱け殻を財布にしまっていると金がたまるとか言ってましたねえ。昔は部屋にもアオダイショウが欄間にいたりしたもんです。桜島の噴火では勤め先の熊本、鹿児島出張時灰かぶりを経験しました。雨の後の汚らしさは植物の葉っぱに痕跡をとどめていたものです。未曾有の大震災が襲うのは地球時間からは近い将来かもね。