ひねもす俳句:独立自尊の春

屈託のなき顔嬉し一年生
屈託のなき顔嬉し一年生 /勝美
穴出づる蜥蜴無心の貌をして /勝美
穴出づる蜥蜴無心の貌をして
一人静モットー独立自尊なり
一人静モットー独立自尊なり /勝美
洋菓子に叶ふ新茶は芽茶なりし /勝美
洋菓子に叶ふ新茶は芽茶なりし
八十八夜茶壺茶箱を取り揃へ
八十八夜茶壺茶箱を取り揃へ /勝美

9 thoughts on “ひねもす俳句:独立自尊の春

  1. チューリップを一年生になぞらえるのはいささか月並みであり、陳腐感は否めないだろうなあ。バラのようなのや八重の花弁のもあり多種多様なのだけどもね。蜥蜴は夏の季語だけれど「穴出づ」は春の季語。無心のまま鳥の嘴の犠牲になったりするのもいるだろうねえ。一人静は結構群生している。でも、他人のことは我関せずで咲いているのかもね。
    日本茶を供する茶房があるのだねえ。洋菓子に添えられたフォークが調和を壊しているように思った。和に洋食器はちぐはぐだなあ。お茶ッ葉の販売店の店構えははだいたいこういう佇まいだろう。高級銘茶が詰まっていそうで趣があるねえ。ここらで一杯お茶することにしよう。

    1. 日本茶カフェのデザートの和菓子が売り切れでケーキになりました。
      この日の和菓子は春らしく蝶を型どった、胡蝶という求肥となにかのものだったらしい。
      チョコケーキも日本茶に合わないわけではなかったけれど、和菓子が食べたかったな!

  2. 日本茶に和菓子ではなく洋菓子というミスマッチめいたあしらいは是非のあるところだねえ。和服にハイヒールか。

  3.  屈託のなき顔嬉し一年生 /勝美
    チューリップはやっぱり1年生にぴったり。
    または幼稚園児かな?
    コロナコロナで誰もが多かれ少なかれストレス抱えている中、
    チューリップのういういしい花がポッと開くと、和みますね。
    屈託のないままで育ってほしいと願います。

     穴出づる蜥蜴無心の貌をして /勝美
    トカゲの日向ぼっこですね。体長20センチはある、胴体は痩せたししゃもくらいの割と堂々としたトカゲでしたよ。
    句はもっと可愛いかんじ。
    写真がなくても情景がパッと浮かびますね。

     一人静モットー独立自尊なり /勝美
    写真のヒトリシズカは集ってますが、でも内心は
    独立自尊なのかも知れませんね。
    白拍子を舞う静御前が名の由来とのこと。
    当時のひとの美的センスは分からないけど、静謐な感じはします。

     洋菓子に叶ふ新茶は芽茶なりし /勝美
    いやいや、そんなことはないかと。
    偶々ですね。ケーキにはやっぱり珈琲のが合います。
    日本茶は苦さより甘さが持ち味ですからね。
    それでも、こんなふうにしてお店でゆっくり日本茶を飲めるのも
    日本のよいとこの一つでしょうかね。

     八十八夜茶壺茶箱を取り揃へ /勝美
    いまでは珍しいんじゃないですかね?こんなお茶屋さん。
    わざと昔風な作りにしてるのかな、とも思いますが、
    見た目楽しいです。
    お店のひとが見当たらなくて、ただ入って写真撮るだけとって
    出てきちゃったので、今度はお店のひとに話を聞いてみたいかな。

  4. チューリップというと新入学の子供へ結びつけるのは月並みな発想だなあ、というもののやっぱりそういう句を作ってしまった。(忸怩)写真の蜥蜴はたいそう立派な面構えだねえ。大物になるよ、きっと。一人静は静御前だけど二人静だと静御前の亡霊が舞うんだよね。静御前とその亡霊。白拍子⇨静謐⇨独立自尊か。芽茶は美味しいだろうねえ。今度抹茶買ってみよう。獺祭の先達の宇津木水晶花という人が「献上の新茶畏みもまれけり」という句を詠んでいる。上手だなあ。茶箱茶壺に八十八夜は付き過ぎだろうかなあ。楽しい気分で句が出来ましたよ。

    1. >二人静だと静御前の亡霊が舞う
      そうですね!植物園だったか、フタリシズカも咲いてましたよ。
      能の二人静も観てみたい!

  5. >屈託のなき顔嬉し一年生
    >穴出づる蜥蜴無心の貌をして
    人間以外の動物は、生きることが全てで潔いです。

    >八十八夜茶壺茶箱を取り揃へ
    茶茶茶茶茶茶がそんな雰囲気を醸し出していますね。

  6. のうそうさん こんにちは。コメントありがとうございます。コロナウイルスにはお手上げですねえ。飛沫感染というので人混みはできるだけ避けたいのですが日常生活がギクシャク。終息はいつになるのでしょうか?

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