ひねもす俳句:春浅し 2015年1月20日2015年1月20日 pure2 ひねもす俳句 万巻の蔵書整然冴返る /勝美 大寒の鶏とさか振りかざす /勝美 乳房碑を残して天へ登る竜 /勝美 霜柱立つこの辺り猫の墓 /勝美 枝張るも空は掴めず冬木立 /勝美
ますますのご健吟に感服です。 加えて、写真との見事なマッチングも楽しませていただいております。 万巻の蔵書整然冴返る /勝美 ★「整然」と「冴え返る」との響き合いが絶妙です。 書物には背表紙だけで語りかけてくる有情の趣がありますが、ギッシリ整然と並べられると無情・非情になるようです。 大寒の鶏とさか振りかざす /勝美 ★温室(熱帯?)の植物の形姿に鶏のとさかを見て、大寒の冷気を重ねられるとは・・・まさに俳人の心眼ならではと思いました。 乳房碑を残して天へ登る竜 /勝美 ★「乳房碑」を知らない私には難解。 霜柱立つこの辺り猫の墓 /勝美 ★寒気と共に、なにやら象徴的な寂しさを感じました。 枝張るも空は掴めず冬木立 /勝美 ★なるほど、枝の張り具合は、空を掴みたい気持ち・・・気付きをいただきました。 返信
俊孝さん おはようございます。何時も横浜句会録を送って下さって感謝です。ご苦労が偲ばれます。はやばやコメントありがとうございます。春の時候の季語「竜天に昇る」を使ってみました。この竜は多分牝竜かもです。 返信
泉のごとく滾々と湧き出でる数多の俳句に感服致します。 私の好きな句は「冴え返る」の句です。蔵書にとって手に取られるまでの時を待つ状況と冴え返るとの取り合わせが絶妙に感じました。 また、「龍天に登る」の季語を使った俳句を身近の人が詠んだのに初めて出会いました。 正直のところ、新年の季語と思い込んでいて、仲春の季語であることは今回知りました。発想のしなやかな人でなければ、作句出来ません。大変勉強になりました。 千葉の徘徊老人 返信
浅間さん こんばんは。今日は獺祭運営委員会で森下の芭蕉会館へ出かけていました。記念合同句集の手入れもあり、正直忙しいです。 コメントありがとう。お目に留まる句が一つでもあればさいわい。 これからもよろしくです。 返信
うらわの俳人様 モバラ座の俳人渓春です。先日の新年会では有難うございました。三寒四温のこの頃です。いつも楽しい句を有難うございます。以下いただきです。 万巻の蔵書整然冴返る /勝美 “冴え返る”と“整然”とが「寒さがぶり返すさま」の効果を出していると思います。人気のない森閑とした図書室、冷えますねぇ、万巻、満願、満貫、同音異義語が頭をよぎりましたが、冴え返るとは全く関係ないことで…。(笑) 大寒の鶏とさか振りかざす /勝美 大寒は丁度今頃ですね、焼き鳥と熱燗で一杯、なんてよこしまなことを考えていると、赤い剣を振りかざして、なんだとぉ!と鶏君に凄まれそうですが…。と言っても旨いものは旨い、 乳房碑を残して天へ登る竜 /勝美 怪談の碑という事、竜天へ登るという季語のこと、この二つは初めて知りました。乳房碑には悲しい物語が秘められていることも。竜は、春分の日に天に昇り、雨を降らせ、秋分の日に淵に潜むのだといわれており、このことから季語になったのでしょうか。因みに私が持っている歳時記には載っていませんでした。 霜柱立つこの辺り猫の墓 /勝美 誰かが埋葬したのでしょうか、霜柱の中で冷たいだろうなぁとわが子のように愛した猫ちゃんを思って…、そんな飼い主の愛猫への憐憫の情が切々と伝わってきます。写真の空に伸びる大きな霜柱、今は亡き猫ちゃんのふっくらとした白いシッポに見えました。 返信
勝美さんへ こんばんは、もう春もすぐですね。 早々と「春浅し」のご紹介有難うございました。 お忙しい中、ひねもす俳句の継続に敬意を表します。 例によって以下「春浅し」の5句についてです。 ◆万巻の蔵書整然冴返る /勝美 人気(ひとけ)のない図書館、まさに冴返るがぴったりですね。受験シーズン最中の図書館はこうなのでしょう。 ◆大寒の鶏とさか振りかざす /勝美 立派な鶏冠、多分雄鶏でしょうね。写真は別にしても元気な良い句だと思います。 ◆乳房碑を残して天へ登る竜 /勝美 怪談「乳房榎」所縁の大樹が今も残るとの事、乳房碑を残し竜天に登る、グラマーな竜が眼に浮びます。俳諧味あり。 ◆霜柱立つこの辺り猫の墓 /勝美 写真の様な霜柱?は初めて見ました。見事な自然の造形ですね。猫の墓の取合せが意外で面白いですね。 ◆枝張るも空は掴めず冬木立 /勝美 これこそ竜天に登るの姿でしょう。玉を掴もうと指を開いた昇り竜の姿が彷彿と浮びます。 当方、1月は年初の事もあり、俳句関係の集りが多く、昨日までに句会6、吟行1、大会1.勉強会2、へ首を出しアッと云う間に大寒となりました。今月、残る句会は2つですが、稲毛は多分欠席投句になるでしょう。 返信
溪春さん おはようございます。首都圏新年会ではお世話さまでした。機会がありましたら吟行などご一緒しませんか。 コメントありがとうございました。触発されるコメントは楽しませてくれました。これからもよろしくです。 返信
こんにちは 季節がどんどん廻ってもうすぐ春ですね。 でもまだ当分は寒い冬が続きそうです。 春は万物が動き出すので楽しみです。 今回の霜柱の写真は「霜の花」というものですね。 わが家の北側の寒い庭でもよく現われます。 なかなか難しい霜花で、気温、湿度、草の幹の枯れ 具合がうまく合致してできるようです。 今月の二句です。 万巻の蔵書整然冴返る /勝美 霜柱立つこの辺り猫の墓 /勝美 返信
「春浅し」のご案内有り難うございます。 ☆万巻の蔵書整然冴返る /勝美 整然と並んだ蔵書に冴え返るがびったりに思います。 我が家ではなかなかこのようにはいきません。 ☆大寒の鶏とさか振りかざす /勝美 本当にまるでとさかのようです、怖い顔で向かってきそう。 子供のとき鶏に飛びつかれて怖かったのを思い出しました。 ☆霜柱立つこの辺り猫の墓 /勝美 きれいな霜の花ですね。見事、なかなかありません。 三句いただきました、楽しませて頂きました。 早く暖かくなって欲しいです。 返信
みちこさん おはようございます。一月も終盤となりました。今日は獺祭二月号の発送の仕事です。やっと合同句集のまとめが終わりました。まだ仕事は山積ですが。コメントありがとうございます。 またご案内しますのでよろしく。 返信
万巻の蔵書整然冴返る /勝美 図書館は、夏は避暑に冬は暖まりに行くにはもってこいの場所で 好きです。いくら読んでも読み切れない蔵書の余裕感も。 お気に入りの公園、お気に入りの図書館が見つかると ルンルン(古!)ですな。 大寒の鶏とさか振りかざす /勝美 あまり花のない時期だから、余計に赤いアロエの花が目立ちます。 でもあんまり愛らしい花じゃないから、見ても「わ〜キレイ!」と 言われることもなく、可哀想かな。 乳房碑を残して天へ登る竜 /勝美 「竜なんて関係あったっけ?」てことで 改めて怪談 「乳房榎」のあらすじを読みました。 乳房榎そのものは、松月院にあるようですね。 乳房榎木大神碑は赤塚氷川神社の参道にあります。 下の写真のケヤキが乳房榎のモデルのひとつだそうです。 霜柱立つこの辺り猫の墓 /勝美 この句はいいね。猫に合ってる。 枯れ草を踏みしめて通る足音がしてきそうです。 枝張るも空は掴めず冬木立 /勝美 上の乳房榎の句から、爪を逆立てて天に登ろうとしている 龍にも見えてきました。 このケヤキ、下のほうは太くなってしめ飾りをされています。 返信
ますますのご健吟に感服です。
加えて、写真との見事なマッチングも楽しませていただいております。
万巻の蔵書整然冴返る /勝美
★「整然」と「冴え返る」との響き合いが絶妙です。
書物には背表紙だけで語りかけてくる有情の趣がありますが、ギッシリ整然と並べられると無情・非情になるようです。
大寒の鶏とさか振りかざす /勝美
★温室(熱帯?)の植物の形姿に鶏のとさかを見て、大寒の冷気を重ねられるとは・・・まさに俳人の心眼ならではと思いました。
乳房碑を残して天へ登る竜 /勝美
★「乳房碑」を知らない私には難解。
霜柱立つこの辺り猫の墓 /勝美
★寒気と共に、なにやら象徴的な寂しさを感じました。
枝張るも空は掴めず冬木立 /勝美
★なるほど、枝の張り具合は、空を掴みたい気持ち・・・気付きをいただきました。
俊孝さん おはようございます。何時も横浜句会録を送って下さって感謝です。ご苦労が偲ばれます。はやばやコメントありがとうございます。春の時候の季語「竜天に昇る」を使ってみました。この竜は多分牝竜かもです。
泉のごとく滾々と湧き出でる数多の俳句に感服致します。
私の好きな句は「冴え返る」の句です。蔵書にとって手に取られるまでの時を待つ状況と冴え返るとの取り合わせが絶妙に感じました。
また、「龍天に登る」の季語を使った俳句を身近の人が詠んだのに初めて出会いました。
正直のところ、新年の季語と思い込んでいて、仲春の季語であることは今回知りました。発想のしなやかな人でなければ、作句出来ません。大変勉強になりました。
千葉の徘徊老人
浅間さん こんばんは。今日は獺祭運営委員会で森下の芭蕉会館へ出かけていました。記念合同句集の手入れもあり、正直忙しいです。
コメントありがとう。お目に留まる句が一つでもあればさいわい。
これからもよろしくです。
うらわの俳人様
モバラ座の俳人渓春です。先日の新年会では有難うございました。三寒四温のこの頃です。いつも楽しい句を有難うございます。以下いただきです。
万巻の蔵書整然冴返る /勝美
“冴え返る”と“整然”とが「寒さがぶり返すさま」の効果を出していると思います。人気のない森閑とした図書室、冷えますねぇ、万巻、満願、満貫、同音異義語が頭をよぎりましたが、冴え返るとは全く関係ないことで…。(笑)
大寒の鶏とさか振りかざす /勝美
大寒は丁度今頃ですね、焼き鳥と熱燗で一杯、なんてよこしまなことを考えていると、赤い剣を振りかざして、なんだとぉ!と鶏君に凄まれそうですが…。と言っても旨いものは旨い、
乳房碑を残して天へ登る竜 /勝美
怪談の碑という事、竜天へ登るという季語のこと、この二つは初めて知りました。乳房碑には悲しい物語が秘められていることも。竜は、春分の日に天に昇り、雨を降らせ、秋分の日に淵に潜むのだといわれており、このことから季語になったのでしょうか。因みに私が持っている歳時記には載っていませんでした。
霜柱立つこの辺り猫の墓 /勝美
誰かが埋葬したのでしょうか、霜柱の中で冷たいだろうなぁとわが子のように愛した猫ちゃんを思って…、そんな飼い主の愛猫への憐憫の情が切々と伝わってきます。写真の空に伸びる大きな霜柱、今は亡き猫ちゃんのふっくらとした白いシッポに見えました。
勝美さんへ
こんばんは、もう春もすぐですね。
早々と「春浅し」のご紹介有難うございました。
お忙しい中、ひねもす俳句の継続に敬意を表します。
例によって以下「春浅し」の5句についてです。
◆万巻の蔵書整然冴返る /勝美
人気(ひとけ)のない図書館、まさに冴返るがぴったりですね。受験シーズン最中の図書館はこうなのでしょう。
◆大寒の鶏とさか振りかざす /勝美
立派な鶏冠、多分雄鶏でしょうね。写真は別にしても元気な良い句だと思います。
◆乳房碑を残して天へ登る竜 /勝美
怪談「乳房榎」所縁の大樹が今も残るとの事、乳房碑を残し竜天に登る、グラマーな竜が眼に浮びます。俳諧味あり。
◆霜柱立つこの辺り猫の墓 /勝美
写真の様な霜柱?は初めて見ました。見事な自然の造形ですね。猫の墓の取合せが意外で面白いですね。
◆枝張るも空は掴めず冬木立 /勝美
これこそ竜天に登るの姿でしょう。玉を掴もうと指を開いた昇り竜の姿が彷彿と浮びます。
当方、1月は年初の事もあり、俳句関係の集りが多く、昨日までに句会6、吟行1、大会1.勉強会2、へ首を出しアッと云う間に大寒となりました。今月、残る句会は2つですが、稲毛は多分欠席投句になるでしょう。
溪春さん おはようございます。首都圏新年会ではお世話さまでした。機会がありましたら吟行などご一緒しませんか。
コメントありがとうございました。触発されるコメントは楽しませてくれました。これからもよろしくです。
要介さん おはようございます。新年から八面六臂のご活躍で羨ましい限りです。仲なかご一緒する時がなくて残念です。せめてひねもす俳句へのコメントで励まされている昨今です。
こんにちは
季節がどんどん廻ってもうすぐ春ですね。
でもまだ当分は寒い冬が続きそうです。
春は万物が動き出すので楽しみです。
今回の霜柱の写真は「霜の花」というものですね。
わが家の北側の寒い庭でもよく現われます。
なかなか難しい霜花で、気温、湿度、草の幹の枯れ
具合がうまく合致してできるようです。
今月の二句です。
万巻の蔵書整然冴返る /勝美
霜柱立つこの辺り猫の墓 /勝美
由人さん こんにちは。猫の墓の写真はご指摘のとおり霜の花ですね。ありがとうございます。霜の花咲くこの辺り猫の墓 /勝美
なら綺麗でしたね。
「春浅し」のご案内有り難うございます。
☆万巻の蔵書整然冴返る /勝美
整然と並んだ蔵書に冴え返るがびったりに思います。
我が家ではなかなかこのようにはいきません。
☆大寒の鶏とさか振りかざす /勝美
本当にまるでとさかのようです、怖い顔で向かってきそう。
子供のとき鶏に飛びつかれて怖かったのを思い出しました。
☆霜柱立つこの辺り猫の墓 /勝美
きれいな霜の花ですね。見事、なかなかありません。
三句いただきました、楽しませて頂きました。
早く暖かくなって欲しいです。
みちこさん おはようございます。一月も終盤となりました。今日は獺祭二月号の発送の仕事です。やっと合同句集のまとめが終わりました。まだ仕事は山積ですが。コメントありがとうございます。
またご案内しますのでよろしく。
おはようございます。遅くなりました。
雪の朝で句材沢山わくわくしますね。
暖かになりましたら又吟行楽しみにしてます。
霜の花頂きます。
ひつじさん 雪ですねー。句材が拾えてしあわせという前向きがすばらしい。あたたかくなったら吟行やりましょうね。
万巻の蔵書整然冴返る /勝美
図書館は、夏は避暑に冬は暖まりに行くにはもってこいの場所で
好きです。いくら読んでも読み切れない蔵書の余裕感も。
お気に入りの公園、お気に入りの図書館が見つかると
ルンルン(古!)ですな。
大寒の鶏とさか振りかざす /勝美
あまり花のない時期だから、余計に赤いアロエの花が目立ちます。
でもあんまり愛らしい花じゃないから、見ても「わ〜キレイ!」と
言われることもなく、可哀想かな。
乳房碑を残して天へ登る竜 /勝美
「竜なんて関係あったっけ?」てことで
改めて怪談 「乳房榎」のあらすじを読みました。
乳房榎そのものは、松月院にあるようですね。
乳房榎木大神碑は赤塚氷川神社の参道にあります。
下の写真のケヤキが乳房榎のモデルのひとつだそうです。
霜柱立つこの辺り猫の墓 /勝美
この句はいいね。猫に合ってる。
枯れ草を踏みしめて通る足音がしてきそうです。
枝張るも空は掴めず冬木立 /勝美
上の乳房榎の句から、爪を逆立てて天に登ろうとしている
龍にも見えてきました。
このケヤキ、下のほうは太くなってしめ飾りをされています。
awaさん 乳房碑はあちこちに存在するようです。松月院のは今度行って見たいです。霜柱の句は霜の花というのが正しいようです。
日本人の感性で自然の現象にも細かく区別するのですね。