ひねもす俳句:夏の食


四葉のトマト
出生率低下傾向トマト熟る /勝美

高野の水大福
夏さなか水大福の笹の青 /勝美

光が丘のソフトクリーム
ソフトクリームの先端へと舌の先 /勝美

八百屋のスイカ
合戦小屋の楽しみは西瓜なり /勝美

萬店のうなぎ
うなぎ飯胎児ごとりと動きたり /勝美

2 thoughts on “ひねもす俳句:夏の食

  1. >出生率低下傾向〜
    確かに、区民農園などでたわわに実ったトマトを目にします。
    しかし、うちのベランダ菜園のトマトの出生率はかなり低いですw。
    >夏さなか〜
    笹の葉の様にすっとまっすぐで涼し気な句ですね。
    >ソフトクリームの〜
    ソフトクリームが季語とは、芭蕉もびっくりですね。
    その内、ジェラートやスムージーなんかも季語の仲間入りするかも知れませんね。
    >合戦小屋の楽しみは〜
    合戦小屋とは地名なのでしょうか?検索してみると確かにスイカを持った人が。
    http://www.enzanso.co.jp/kassengoya.htm
    検索する前は、合戦中に足軽が、ちょっと抜け出してサボるところが合戦小屋で、そこで拝借してきたスイカを食ってる画が浮かんでいましたw
    >うなぎ飯〜
    どうやら、旨いものを食べると元気に動くようです。
    その旨いものがエビやらカニやらでちょっとキビしいですがw

  2. トマトが夏の季語。
    出生率の低下とトマトがどう繋がるんだ?という気もしますが、
    最近、あちこちでミニトマトを作ってるプランターや家庭菜園を
    みかけます。流行ってるのかな?
    それと自分がその立場になったからなのか、妊婦さんの姿も
    よく目に止まります。
    笹じゃなくて、夏さなかが夏の季語。
    「さなか」と笹のサ行音が爽やかさを生んでいるのかも。
    笹の青、の言い切り方もいいですね。
    写真の水大福は、じつはそんなに爽やかじゃなかったですが。
    おもしろい句。
    なんていうか、ビデオカメラが動作を追った、みたいな感じで。
    「食べ物の句はけっこう難しい」と作者は言ってましたが、
    おもしろい句が出るんだから、いいじゃないですか。
    合戦小屋、私も最初なんのことだかわからなかったのですが、
    山好きな作者なので、もしかしたらと思ったら案の定、
    スイカが名物の山小屋があったんですね。
    山登りのあとのスイカは、格別だろうな〜。
    言わずもがな、うなぎが夏の季語。
    鰻、旨かったー!
    「胎児ごとり」がちょっと無気味な印象かな。
    ごとりというより、ぐにゃぐにゃと、ウナギ犬でも入ってるんじゃ?
    という動きをしますね。

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