ひねもす俳句:春を待つ


梅の木
ひと雨に梅開かんとする予感 /勝美

つぼみの沈丁花
住むひとの絶えたる家や沈丁花 /勝美

凧上げ
揚げ渋る凧に因果を含めけり /勝美

2 thoughts on “ひねもす俳句:春を待つ

  1. >ひと雨に梅開かんとする予感
    雨って外出するときはあまり歓迎しませんが、
    早春の雨は期待を含んでますよね。なんだか空気も
    落ち着く感じがします。
    >住むひとの絶えたる家や沈丁花
    散歩してると、はたして人が住んでるんだろうか?
    というような家を見つけたりします。どうしてそこが
    そんなになったんだろうかとフト思ったり。
    人が居なくなっても花は生きていきますね。
    >揚げ渋る凧に因果を含めけり
    この写真を撮ったとき、こどもがふたり凧揚げをしてました。
    片方はスイスイ上がるのに、もう片方は全然ダメ。
    凧のせいなのか、自分のせいなのか、こどもはいろいろ感じてたんだなと、この句を読んで、今、思いました。

  2. 梅の句。
    「予感」がいいな。春の予感て確かにあります。
    梅が咲いたらもう春ですかね。
    沈丁花の句。
    ジンチョウゲのつぼみの写真から、
    「住むひとの絶えたる家」がでてくるとは意外。
    凧の句。
    なかなかうまく揚がらない凧の様子を、
    「揚げ渋る」の一言で表すとは小癪なり(いい意味で!)
    俳句は短い言葉でどう景色(イメージ)や心情を伝えるか、
    ぴたっとくる言葉を見つけるが難しい!

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