ひねもす俳句:原点回帰

故郷へ回帰の思案して晩夏

故郷へ回帰の思案して晩夏 /勝美

アイーダの行進去ぬ梅雨晴間 /勝美

アイーダの行進去ぬ梅雨晴間
イソップの酸つぱい葡萄かと思ふ

イソップの酸つぱい葡萄かと思ふ /勝美

戦争は愛を引き裂くはたた神 /勝美

戦争は愛を引き裂くはたた神
蒼白となりし聖火や原爆忌

蒼白となりし聖火や原爆忌 /勝美

「ひねもす俳句:原点回帰」への3件のフィードバック

  1. 意味ありげなタイトルですが中身は結構おざなりだとお叱りを受けそうです。
    1句目は鳩と鴨。生まれも育ちもそれぞれですが、思い思いにふるさとを案じているのかなあというそぶりに見えました。
    2句目は散歩中に見つけたトリトマです。バックの棕櫚と相まってヴェルデイのアイーダの行進のシーンに至りました。聞きなおすこともなくレコードは収蔵したままですが。(久しぶりに聴こうかなあ)
    3句目は素直にイソップの狐に行き当たりましたのでそのまんまの句です。
    4句目のひまわりはデ・シーカのひまわりを思い出します。青春真っ只中で観た映画はマンシーニの音楽とともに今でも色褪せない。雷鳴一発。テーマが思い浮かびます。
    最後の句、原爆忌を軽々に詠むのはどうかなあとは思いますがアガパンサスが蒼白な聖火に見えてこのように仕立ててみました。

  2.  故郷へ回帰の思案して晩夏 /勝美
    あのね、カモはたしかに渡り鳥だから故郷へ回帰しますわ。
    でもハトはしないからー!!!どこ帰るっちゅーねん!
    まぁでも、東京からの人は拒まれてるから、思案しますね。

     アイーダの行進去ぬ梅雨晴間 /勝美
    アイーダね。観たの?オペラ。
    これまでオペラに全く興味なかったんだけど、会場で観てみたいと思うようになって。
    機会あったらアイーダじゃなくても観にいきまへんか〜?

     イソップの酸つぱい葡萄かと思ふ /勝美
    何も考えてないね!? 「かと思ふ」でいいんなら、
    「ネグレクト葡萄酸っぱいかと思ふ」
    「イソップの狐ざまみたことかと思ふ」
    と、つい揚げ足とりたくなるなー。

     戦争は愛を引き裂くはたた神 /勝美
    ソフィア・ローレンの「ひまわり」だね!
    昔観た映画とか本とか、よく覚えてるよね〜。
    雷鳴あるんだ…私は観てないかも「ひまわり」。
    私はすぐ忘れる(雰囲気や印象的なシーンは覚えてるけど)ので、
    こういう時には引っ張り出してネタにすることができないなぁ。

     蒼白となりし聖火や原爆忌 /勝美
    原爆忌もひねもすでよくでてくる季語ですね。
    今回で5句目。
    聖火が蒼白となったのはナゼ? 遠い昔になったということ?

  3. あわさん コメントありがと。いち速く高山さんがメールアドレスへコメントくれました。有難うございました。さて、この鳩は多分東京生まれでふるさとは東京だろうなあ。そっぽ向いてるのが面白いなあと思った。アイーダは三枚組のレコード秘蔵(?)している。リッカルドの指揮の盤でね。本物のオペラは観た事ない。観てみたいなあとは思うけれど、此の節は上演してないねえ。写真の植物の形態が行進の時に掲げる小道具に見えたのでね。イソップの狐と葡萄のお話が青くて固そうな形態から浮かんだのでねえ。考えを巡らせた句ではないです。戦争は愛を引き裂く何てベタですねえ。映画館の大きなスクリーンのひまわり畑は印象的だったねえ。デ・シーカもマンシーニも青春のひとコマに滑り込んだ懐かしい存在です。懐旧の念にかられました。最後の原爆忌の句の聖火はオリンピックが来年開催されず中止の公算が大だろうなあと思うと明るく点ることなく青ざめているように思えました。以上勝手な句を並べてみた次第です。

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