ひねもす俳句:前途洋洋

お気に召すやら出来立ての葛饅頭

お気に召すやら出来立ての葛饅頭 /勝美

半夏半作髭つらの青書生 /勝美
半夏半作髭つらの青書生
黒南風や明るい兆しある前途

黒南風や明るい兆しある前途 /勝美

分子構造模型に細工夏の花 /勝美

分子構造模型に細工夏の花
梅雨の日も精一杯のお洒落して

梅雨の日も精一杯のお洒落して /勝美

5 thoughts on “ひねもす俳句:前途洋洋

  1. 九州地方は線状降水帯での河川氾濫で被害甚大の模様。コロナに追い打ちの感ありです。被災地の皆さんには掛け声しかかけられないのはもどかしい限りです。さて1句目の芋の葉の雨つぶは「連山影を正しうす」と詠んだ俳人がいましたが、食い意地張って葛饅頭になってしまいました。2句目のひね大根は半分青い青白の書生に見えました。3句目の暗雲はその底に明るい兆しが差しているので希望のある句に仕立てました。4句目のハゼランの玉と棒が分子構造模型そっくり。花は付け足しです。5句目の揚羽の幼虫のダンデイな模様がおしゃれですねえ。梅雨も楽しかろうと思いました。

  2.  お気に召すやら出来立ての葛饅頭 /勝美
    葛饅頭ね!私はガラス製の箸置きみたいだと思った。
    連山は映してないけど、私のスマホは映ってる。
    おもしろいね、魚眼レンズみたいに世界が映ってるよ。
    蛇笏さすがだ。
    葛饅頭は…! シュッとしてないけど、葛饅頭よろしく柔らかくていいんじゃない?

     半夏半作髭つらの青書生 /勝美
    こんな大根…絶対売れない!大根脚にすら成れていない。
    ひねてて使い物にならない青書生、ぴったりでは?

     黒南風や明るい兆しある前途 /勝美
    「黒南風」という季語、初めて知りました。
    「白南風」もあるんだね。
    中2女子は、クジラのお腹だと言っていました。私にはピンと来ませんでしたが。
    明るい兆しがみえてよかった。

     分子構造模型に細工夏の花 /勝美
    ハゼラン、こう見るとたしかに分子モデルみたい。
    フラクタルなカリフラワーもあるし、ブロッコリは森みたいだし、
    ミクロとマクロも、妙に似通ってるというのは、みんな気付いてるよね〜。

     梅雨の日も精一杯のお洒落して /勝美
    そろそろ蛹になっているかも。
    キアゲハは成虫も幼虫も鮮やか。幼虫の間は大食いです。
    おしゃれはするけど、食べてばっかりですよ。
    句は、これ…俳句? 気楽に作ったとしか思えない!!それもいいけどね。

  3. あわさん おはようござんす。コメントありがとさん。葛饅頭、くづ餅もおいしいねえ。高尚なものは浮かびませんでした。今時は青っぽい書生などいないねえ。大正昭和の初期にはいたのだなあ。高等遊民とか惰眠の徒とかね。ひねるだけひねて一生終わりなんだろか。鯨のお腹は白ではないのかい。見方は色々だねえ。ハゼランは分子モデルっぽい感じだねえ。花が作り物めいてて面白いねえ。最後の句はお気楽な1句です。それにしてもいいマダラ模様だよ。モダンだねえ。

    1. 書生は、ふた昔前くらいにモラトリアムという人種に変化してたかも。
      さらに拗れてヒッキー(ひきこもり)となって、もはや社会から断絶されてしまっているかも。

      葛餅持っていこうか?おいしいよね。

  4. おは。葛餅は美味しいよねえ。でもコロナが根強く感染力を発揮して人混みが一番良くないようだし、出かけるのはコロナウイルスにさらされるのを覚悟でないと出歩けない。当分うちへ来るのも見合わせるのが賢明というもの。いやだねえ。

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