ひねもす俳句:春はむずむず 2020年2月11日2020年2月11日 pure2 ひねもす俳句 海蝕の進む断崖アロエ咲く /勝美 先生の嚏しきりや墓の雨 /勝美 砦なす本の山積み冬ごもり /勝美 春寒料峭年寄りのストレッチ /勝美 磔や海見ることもなく春愁 /勝美
春はムズムズと土の中の虫たちもぞろぞろ顔を出し始める時期となりました。今回は冬から春へと織り交ぜて並べました。アロエは冬の季語。上五中七で情景を作ってみました。先生とは我輩は猫であるの苦沙弥先生。猫の墓だそうです。もう一度読み返そう。3句目は復元の漱石山房とか。一度行ってみよう。4句目の蝦は水族館の蝦。海老といえば腰曲がりすなわちお年寄りと発想がイマイチですけどね。5句目の丸干し鰯。目刺しではなく頰刺しですけど春の季語なんですよねえ。磔の刑に服している鰯には海は見ることはないのですよねえ。春憂いは作者の心情でもあります。 返信
例によって句の感想前に。 漱石山房は正式には新宿区立漱石山房記念館。 https://soseki-museum.jp/user-guide/usage/ 月曜休みだからご注意。300円で入れるのはいいよね。 隣に庭(公園)があって、そこに猫の墓があります。 漱石の書斎は板の間で、ペルシャ絨毯に毛皮に座布団重ねて、傍に火鉢置いて「寒い寒い」言ってたらしいで。 返信
海蝕の進む断崖アロエ咲く /勝美 「アロエ咲く」は冬の季語なんですね! たまに咲いているのを見かけていたけど、冬に咲く花だとは 意識していなかった。 季語になるくらいだから昔から日本にあったのか?とちょっとググったら、 なんと鎌倉時代には来てたみたい。どこから伝わったのかねぇ? 句は想像の情景かな?実際に断崖にアロエが根つくかしらないけど、 景色が見えてきますね。 先生の嚏しきりや墓の雨 /勝美 これは漱石公園の猫の塚。当初はちゃんとした九重の塔になっていたらしいです。そのあたり、↓が詳しい。 http://kagurazaka.yamamogura.com/nekotsuka/ けど、上のページと墓のある場所が違うみたい?? ま、どっちみち、お墓なんてただの印なだけと思うので。 写真の小雨を見逃さずにぴたりと句にあてたのがすごい。 砦なす本の山積み冬ごもり /勝美 漱石も結構ヘンな人だったようで。 ヘンな人くらいじゃないと、普通の人が感銘うけるような作品が 創れないのかもね。 漱石山房記念館は、いたってシンプルで小綺麗で、所々に黒猫が見え隠れ。 本があれば冬ごもりは楽しいと思う!! 春寒料峭年寄りのストレッチ /勝美 あはは!エビね。腰曲がってるね、たしかに。 まるで飾り物のような配置のエビのみなさん、静止しているようで ゆ〜っくり動いてましたよ。 あれくらいじっくりゆっくりなら、ストレッチもOKかと。 磔や海見ることもなく春愁 /勝美 干物を磔とな。ずらりと磔の刑にあっているイワシたちが 気の毒に思えてきちゃいますね。 さっきまで広い海を泳いでいたはずです。 頭から残さずバリバリ食べないとバチあたりますね! 返信
校正の仕事が終わりました。3月号です。アロエの句は三浦岬をイメージしました。いかにもありそうに思えたのでね。アロエも歴史があるのですねえ。知らなかったなあ。猫の墓が春時雨に濡れているのも一興です。漱石、いや苦沙弥先生が偲ばれます。この小説は虚子の俳誌ホトトギスに連載されていたとかですねえ。ここにも歴史が彷彿します。本の砦で冬ごもりは月並みでしょうが羨ましい書斎風景です。海老の句は太極拳の海老たちのゆるゆる感がたまりませんねえ。イワシは目刺とか頰刺はみなれていますがこのように生産されるのですねえ。芥川龍之介に「木枯や目刺にのこる海のいろ」という句がありますが、多少この句を下敷きにしました。磔は俳句に詠まれているよねえ。これだけずらりずらりと広げられた磔は鬼気迫ります。 返信
校正おつかれさまです。 磔って俳句によく詠まれる?芥川の句はなんかちょっと女子向けな気がする。 干されてる最中のメザシに青いとこを見つけて、それを海の色だと言ってるんだよね?おしゃれ女子が好みそうだ。 おしゃれ女子はメザシ食わんと思うけどね。 返信
>海蝕の進む断崖アロエ咲く そう思うと、この花も鬼気迫る感じです。 >先生の嚏しきりや墓の雨 今だと、マスクなしでくしゃみすると通報されてしまいそうです。 >砦なす本の山積み冬ごもり 雪深いロッジで読書三昧というのは、夢のまた夢ですね。 >春寒料峭年寄りのストレッチ エビは曲がっていたほうが楽なんでしょうか? それとも伸びている方が気持ちいいのか。 >磔や海見ることもなく春愁 その気持までまとめて「いただきます」の気持ちは忘れないようにしたいですね。 返信
あわさん のうそうさん コメントありがとう。2月22日に布施高の同窓会へ行きました。集まったのは26名、天国へ旅発つたのは5名、これで同窓会は打ち止めにすることとなりました。あとは米寿に集まろうということになったのでした。翌日と翌々日に京都へ行きましたが、コロナウイルス蔓延で京都駅前は閑散としていて、外人は無論日本人さえ少ないという現状。おかげで観光は気分良く進みました。芥川のは「凩や目刺に残る海のいろ」と言う句ですが堂々たる季重ねです。マスクといえばほとんどの人がマスクでした。これについてはノーコメントです。海老の気持ちはわかりません、曲がっている方が気持ちいいのか、まっすぐな方が気持ちいいのか。 返信
春はムズムズと土の中の虫たちもぞろぞろ顔を出し始める時期となりました。今回は冬から春へと織り交ぜて並べました。アロエは冬の季語。上五中七で情景を作ってみました。先生とは我輩は猫であるの苦沙弥先生。猫の墓だそうです。もう一度読み返そう。3句目は復元の漱石山房とか。一度行ってみよう。4句目の蝦は水族館の蝦。海老といえば腰曲がりすなわちお年寄りと発想がイマイチですけどね。5句目の丸干し鰯。目刺しではなく頰刺しですけど春の季語なんですよねえ。磔の刑に服している鰯には海は見ることはないのですよねえ。春憂いは作者の心情でもあります。
例によって句の感想前に。
漱石山房は正式には新宿区立漱石山房記念館。
https://soseki-museum.jp/user-guide/usage/
月曜休みだからご注意。300円で入れるのはいいよね。
隣に庭(公園)があって、そこに猫の墓があります。
漱石の書斎は板の間で、ペルシャ絨毯に毛皮に座布団重ねて、傍に火鉢置いて「寒い寒い」言ってたらしいで。
あわさん 漱石山房の紹介ありがとう。一度暖かくなったら吟行してもいいかなあ。高山さんがメールへコメントくれました。春寒料峭年寄りのストレッチ /勝美 を取り上げてもらいました。嬉しいことです。
そうそう、中のカフェでは空也もなかが食べられるよ。
庭には小さな建屋があって、中で漱石関連のビデオが流れている。そこには俳句投函箱もあるので吟行いいんじゃない?
おはよう。漱石山房へのアクセスを調べて便利良く行けそうなら吟行してみよう。赤塚庁舎の句会へ十三日に行ったですが、五月に小石川後楽園の吟行が決まりました。別の句会に声をかけてみよう。
海蝕の進む断崖アロエ咲く /勝美
「アロエ咲く」は冬の季語なんですね!
たまに咲いているのを見かけていたけど、冬に咲く花だとは
意識していなかった。
季語になるくらいだから昔から日本にあったのか?とちょっとググったら、
なんと鎌倉時代には来てたみたい。どこから伝わったのかねぇ?
句は想像の情景かな?実際に断崖にアロエが根つくかしらないけど、
景色が見えてきますね。
先生の嚏しきりや墓の雨 /勝美
これは漱石公園の猫の塚。当初はちゃんとした九重の塔になっていたらしいです。そのあたり、↓が詳しい。
http://kagurazaka.yamamogura.com/nekotsuka/
けど、上のページと墓のある場所が違うみたい??
ま、どっちみち、お墓なんてただの印なだけと思うので。
写真の小雨を見逃さずにぴたりと句にあてたのがすごい。
砦なす本の山積み冬ごもり /勝美
漱石も結構ヘンな人だったようで。
ヘンな人くらいじゃないと、普通の人が感銘うけるような作品が
創れないのかもね。
漱石山房記念館は、いたってシンプルで小綺麗で、所々に黒猫が見え隠れ。
本があれば冬ごもりは楽しいと思う!!
春寒料峭年寄りのストレッチ /勝美
あはは!エビね。腰曲がってるね、たしかに。
まるで飾り物のような配置のエビのみなさん、静止しているようで
ゆ〜っくり動いてましたよ。
あれくらいじっくりゆっくりなら、ストレッチもOKかと。
磔や海見ることもなく春愁 /勝美
干物を磔とな。ずらりと磔の刑にあっているイワシたちが
気の毒に思えてきちゃいますね。
さっきまで広い海を泳いでいたはずです。
頭から残さずバリバリ食べないとバチあたりますね!
あわさん おはようさんどす。コメントありがとさん。今日はこれから校正のため高田馬場の印刷所へ行きますので、コメント返しは帰ってからゆっくりしますね。
校正の仕事が終わりました。3月号です。アロエの句は三浦岬をイメージしました。いかにもありそうに思えたのでね。アロエも歴史があるのですねえ。知らなかったなあ。猫の墓が春時雨に濡れているのも一興です。漱石、いや苦沙弥先生が偲ばれます。この小説は虚子の俳誌ホトトギスに連載されていたとかですねえ。ここにも歴史が彷彿します。本の砦で冬ごもりは月並みでしょうが羨ましい書斎風景です。海老の句は太極拳の海老たちのゆるゆる感がたまりませんねえ。イワシは目刺とか頰刺はみなれていますがこのように生産されるのですねえ。芥川龍之介に「木枯や目刺にのこる海のいろ」という句がありますが、多少この句を下敷きにしました。磔は俳句に詠まれているよねえ。これだけずらりずらりと広げられた磔は鬼気迫ります。
校正おつかれさまです。
磔って俳句によく詠まれる?芥川の句はなんかちょっと女子向けな気がする。
干されてる最中のメザシに青いとこを見つけて、それを海の色だと言ってるんだよね?おしゃれ女子が好みそうだ。
おしゃれ女子はメザシ食わんと思うけどね。
>海蝕の進む断崖アロエ咲く
そう思うと、この花も鬼気迫る感じです。
>先生の嚏しきりや墓の雨
今だと、マスクなしでくしゃみすると通報されてしまいそうです。
>砦なす本の山積み冬ごもり
雪深いロッジで読書三昧というのは、夢のまた夢ですね。
>春寒料峭年寄りのストレッチ
エビは曲がっていたほうが楽なんでしょうか?
それとも伸びている方が気持ちいいのか。
>磔や海見ることもなく春愁
その気持までまとめて「いただきます」の気持ちは忘れないようにしたいですね。
あわさん のうそうさん コメントありがとう。2月22日に布施高の同窓会へ行きました。集まったのは26名、天国へ旅発つたのは5名、これで同窓会は打ち止めにすることとなりました。あとは米寿に集まろうということになったのでした。翌日と翌々日に京都へ行きましたが、コロナウイルス蔓延で京都駅前は閑散としていて、外人は無論日本人さえ少ないという現状。おかげで観光は気分良く進みました。芥川のは「凩や目刺に残る海のいろ」と言う句ですが堂々たる季重ねです。マスクといえばほとんどの人がマスクでした。これについてはノーコメントです。海老の気持ちはわかりません、曲がっている方が気持ちいいのか、まっすぐな方が気持ちいいのか。