ひねもす俳句:春の夢

墨流しゆらゆら揺れて水温む
墨流しゆらゆら揺れて水温む /勝美
佐保姫の姿グランド大歓声 /勝美
佐保姫の姿グランド大歓声
日を求め犇めきあひて蝌蚪群るる
日を求め犇めきあひて蝌蚪群るる /勝美
春の夢薄紅色にほぐれけり /勝美
春の夢薄紅色にほぐれけり
花曇シーラカンスに乗る河童
花曇シーラカンスに乗る河童 /勝美

2 thoughts on “ひねもす俳句:春の夢

  1. 早いものでもう三月も半ば。春眠暁を覚えずの今日この頃。タイトルは文字通り「春の夢」となりました。一句目は水面の揺蕩い。墨流しのような水面の様子がのんびり感を掻き立てます。二句目は一軒の大衆食堂。花生食堂とありますが歴史を背負っている佇まい。店主は店と共に生きてきて時代の盛衰を傍観しているかも。遠くにグランドのフェンスが見える。運動を終わった人の溜まり場だったかも。喚声が聞こえそう。佐保姫の出現に大歓声かも。三句目の腹一杯のあんこのパン、どうしてこれほど無造作に重ねてあるのか訝しい。お玉杓子がウヨウヨひしめいているように思えた。辛夷というと白い花をよく見かける。ピンクは初めて。春眠がほぐれて薄紅色で目覚めるように感じた。最後の句は珍しい。実物はどこにあるのか知らないがメルヘンチックで面白い。ブロンズなのか青色が優しく目に映る。
    こんなところにもカッパが活躍しているのだなあ。

  2.  墨流しゆらゆら揺れて水温む /勝美
    ゆったりとした春の雰囲気満載の句ですね!
    写真俳句作るにも、よく観察することが大事なんだと思う。何事にも通じることではあるけれど。

     佐保姫の姿グランド大歓声 /勝美
    これもそう。言われるまで気付かなかった、グラウンドか球技場っぽいのがあること。
    昭和な佇まいの食堂にばかり目が行っていたので、句もそうかと思っていたので意外。

     日を求め犇めきあひて蝌蚪群るる /勝美
    写真は近所のパン屋のあんバターサンド。あんこがスゴイ!そしてこの置き方!
    まさにひしめき合うよう。
    オシャレ系パン屋とは対極を行くこのパン屋も目が離せない。

     春の夢薄紅色にほぐれけり /勝美
    きれいな句ですね。写真と付かず離れずのいい関係。「ほぐれけり」がいいなぁ

     花曇シーラカンスに乗る河童 /勝美
    写真は船橋の川の辺り。船橋の地名発祥の地という碑があるところ。
    シーラカンスに乗った河童についても説明の石柱があったけど読んで無いのでナゾ。

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