ひねもす俳句:薔薇の香を乗せ風薫る

栴檀の花の降り敷く樹下の径
栴檀の花の降り敷く樹下の径 /勝美
親を待つ鳰の子のゐる昼下り /勝美
親を待つ鳰の子のゐる昼下り
忍冬や旅にあがなふ薬用酒
忍冬や旅にあがなふ薬用酒 /勝美
一刀を手挟む野武士夏の果 /勝美
一刀を手挟む野武士夏の果
午睡には相応し蜜も有り候
午睡には相応し蜜も有り候 /勝美

4 thoughts on “ひねもす俳句:薔薇の香を乗せ風薫る

  1. 光が丘公園のローズフェスティバルの薔薇の様々な色と香りは素敵だった。ローズソフトも美味しかった。その時の見聞をひねもすにまとめました。一句目の栴檀は結構な大木です。枝々には花があふれるほどで地面にはこぼれ落ちた花が白い絨毯のようでsた。句はまんまの句でひねりも何もありません。鳰はハリボテですが実際に観察小屋の望遠鏡では三羽の子鳰がいました。ほどなく親が餌を銜えて戻ってきました。池にはあめんぼが右往左往していました。忍冬は観察小屋の庭にありました、忍冬といえば犬山城下に忍冬酒を商う酒屋がありました。忍冬を漬け込んだ日本酒はリキュールで独特の匂いと味がしました。四句目の切り株上の物体は無患子の実です。枝が刀に見え、着流しに一本差の野武士然です。切り株の年輪が暗示的です。最後の句は丸花蜂が花に潜り込もうとしているところ。午睡のベッドにぴったりです。

  2.  栴檀の花の降り敷く樹下の径 /勝美
    花いっぱいのセンダンを見たのはたぶん初めて。
    「栴檀は双葉より芳し」なハズが、特に香りがしない…
    と思ったら、その栴檀はビャクダン科の白檀のことらしいです。
    紛らわしい!!
    そりゃビャクダンは芳しいでしょうよ。
    でも、こっちの栴檀はよくみると可愛い花がわんさか咲いて、
    秋から冬にはヒヨドリが大好きな実をたくさんつける、これはこれで見どころのある木です。
    花降るセンダンの大木の元でピクニックしてる人たちが羨ましい気もしました。

     親を待つ鳰の子のゐる昼下り /勝美
    カイツブリ、バードサンクチュアリで3羽のヒナ発見!
    水面に並んでじっと待ってる姿がかわいかった!!
    写真のハリボテのカイツブリはスタッフさんの手作りかな?
    ヒナの顔に比べて、親のびっくり点目は手数が少ないような…。
    実際のカイツブリの親も点目のように見えたけど。
    偶然の自然との遭遇でラッキーな午後でした。

     忍冬や旅にあがなふ薬用酒 /勝美
    忍冬と書いてスイカズラ。英語名はハニーサックル。
    こちらは得も言われぬいい香りがしましたね。甘めだけど爽やかで。
    「あがなふ」は買うという意味でいい?
    薬効は解毒、消炎だそうですね。
    おいしいのかは気になるところ。

     一刀を手挟む野武士夏の果 /勝美
    まさに、そう見えてきますね。おもしろい。
    でも、本当はムクロジは秋の実。
    5月にこの姿で残っているとは…合戦が終わったことを知らずに
    放浪していたのか。

     午睡には相応し蜜も有り候 /勝美
    どでかいハチで羽音もブ〜ンと、一瞬ギョッとしますが
    マルハナバチ。…と、思いきや、これクマバチですね!!!
    マルハナバチはもっとモフモフしてるらしい。
    クマバチもマルハナバチも温厚な性格なので怖くはないとのこと。
    オスのクマバチには針がないそうです。
    https://www.city.sapporo.jp/museum/ouchimuseum/20210604.html

  3. 光が丘公園は俳句の宝庫だねえ。楽しかった。栴檀の大木の花の散り敷く下でくつろいでいるグループは幸せそうだったね。栴檀にも秋には実がなるけれど毒性だそうだ。ヒヨドリは丸呑みする。味わうことはないだろうね。鳰の親子は初めて見た。親は御多分に洩れず餌を銜えて帰ってきたねえ。餌やりは子のどの成長段階までするのだろう。
    忍冬はサンクチュアリ近辺に見ることができました。やはり犬山の忍冬酒に思いが入ってしまう。独特の徳利のようなボトルに入っていた。美味しいというような味ではなかったと思うのだが。無患子の実がなぜここにあるのか定かでないが一見して一本刀を手挟んだ素浪人を想像したのだった。羊羹色の羽織のね。最後のはマルハナバチでなく熊蜂だとか。刺されないでよかった。昼寝の邪魔しないでよかったね。

  4. >一刀を手挟む野武士夏の果
    これは、言われてみるとまさに野武士に見えますね。すごい想像力!

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