ひねもす俳句:おいちにいさん

一輪車乗れて万歳二輪草
一輪車乗れて万歳二輪草 /勝美
由緒ある寺なり三ッ葉躑躅咲く /勝美
由緒ある寺なり三ッ葉躑躅咲く
春夜枕辺母は童話の頁繰る
浅利飯母の味には及ばずも /勝美
ペリカンも雄叫びするぞ夏来ると /勝美
ペリカンも雄叫びするぞ夏来ると
彗星の軌道を廻る夏夜かな
彗星の軌道を廻る夏夜かな /勝美

「ひねもす俳句:おいちにいさん」への9件のフィードバック

  1. タイトルの「おいちにいさん」は一輪車・二輪草・三葉躑躅で1・2・3と号令かけて弾みをつけてみました。
    1句めは花の形が万歳しているようなので子供の喜びを率直に表現しました。2句目はひねりはありません。下赤塚の松月院の躑躅だそうです。3句目はバイモです。バイモは漢字では貝母と書きます。貝⇨浅蜊から浅蜊飯の母の味へと繋がっていきました。炊き上がった浅蜊飯に母の味を偲んでいるという光景。4句目にペリカンの写真。水族館のようです。何か叫んでいるようなので夏が来るぞーと雄叫びを上げているとみました。違うのかもしれませんが。最後はクラゲ。尻尾を引いているのはまさにハレー彗星。夏には夜空を見上げて星を数えたりもしましたが、夜空も明るくなって、作者の視力も衰えて星空を認識確認できない状態。この空の下でロシアがウクライナへ武力侵攻してとんでもない事態が展開している。どうなっていくのか地球は。

  2.  一輪車乗れて万歳二輪草 /勝美
    桜の開花にばかり気を取られているうちに、
    ニリンソウがすっかり花盛りになっていました。
    偶然なのかどうか、一輪車、二輪草、三ツ葉とテンポよく並んだ数字。
    新学期の滑り出しにぴったり!
    でも、乗る順番は三輪車→四輪(補助付き自転車)→二輪車→一輪車かも。
    一輪車に乗れたらバンザイですね!

     由緒ある寺なり三ッ葉躑躅咲く /勝美
    ここ松月院のすぐ近くにある別院(赤塚大堂)には、
    都内最古の梵鐘があるよ。
    数年前の大晦日にこれを突きに行って、横柱でおでこを突いてしまったという曰く付きの。
    紫色の鮮やかなツツジが、散りかけの桜と反対にイキイキとしていました。
    桜は散り掛けもいいんですけどね。

     浅利飯母の味には及ばずも /勝美
    アサリ飯か〜!あんまり食べたことないな。
    駅弁のならあるかな?
    バイモが貝母と書くのはなんでだろう?wikiにはさしたる理由は出ていない。
    句の中に「貝」「母」を含ませたうえで写真と離れたのは面白い。

     ペリカンも雄叫びするぞ夏来ると /勝美
    このペリカンは単に水飲んでるだけと思われます。
    人間の頭上にペリカン水路が渡してあって、
    そこを数羽のペリカンが行ったり来たりする仕様になっていました。
    泳ぐも自由、水から上がって羽を乾かすも自由。
    飛んでいったりはしないのは、飛ぶ羽を切っているんでしょうね。
    下から見上げる巨大(ペリカンて意外に大きい!)ペリカンのピンクの腹とか
    ヒレつきの足とか、面白かったですよ!

     彗星の軌道を廻る夏夜かな /勝美
    上と同じく、サンシャイン水族館のクラゲ。
    クラゲ見て人間は勝手に癒やされるけど、クラゲにしてみたら迷惑でしょうね。
    句の季節はもう夏ですか。
    星空は冬のがきれいだと思う。
    数年前の夏、ペルセウス流星群を堂平天文台のほうに観にいったけど、
    悪天で全くみれなかったこともあり。
    今年は11月8日に皆既月食があるそうですよ!

  3. 早速コメントありがと。調子よく1・2・3と偶然ですがよくぞ並びましました。一輪車なんて乗れるものではない。万歳は実感あります。松月院の梵鐘は見た記憶があるようなないような、今度しっかり拝見しよう。あさりめしは昔海ほたるの売店で干しあさりを仕入れて浅蜊飯を炊き込みにしたことあり、その後も物産展で買ってちょいちょい炊き込みごはんを作ってもらって食べた。深川めしとはまた違うです。ペリカンを見上げたことはないです。いつか見に行こう。クラゲが彗星に転化しました。ハレー彗星の次の接近は2061年7月28日だそうです。空を見て空想に浸るゆとりが欲しいこの頃です。

  4. ◆一輪車乗れて万歳二輪草 /勝美
    娘の確か小学校1~2年生の頃、お転婆娘が、一輪車に乗れるようになり、近くのお店に一輪車で得意気に、お使いに行ってた姿を思い出しました。二輪草は、どこか汚れない可愛い花のように感じます。子供の素直で、無邪気な様子が句にあらわれていると思います!(*^_^*)
    ◆由緒ある寺なり三ッ葉躑躅咲く /勝美
    美しい写真に癒されます。三つ葉躑躅と言うんですね!植物音痴の私は、またまた、ネット検索し、学習しました。葉が目立たない分、花の鮮やかさが、すっきりと印象的で、本当に綺麗です!
    ◆彗星の軌道を廻る夏夜かな /勝美
    写真を一目見た時、いったい何だろう!?と思いました!クラゲだったのですね!先生の想像力、さすがだと思いました!まさに、少しスピードを落としたハレー彗星のようです!世界を悩ますウクライナ戦禍を物語ってるようにも思えました。

  5. おはようございます。コメントありがとうございます。水曜日には獺祭誌5月号の再校正で印刷所に詰めていました。
    主宰が青歳集に取り上げて遷後小感を書いた句が他人の句の剽窃だと気がつき削除をしてもらいました。その句は「囀りをこぼさじと抱く大樹かな」(星野立子の作品)です。うっかり校正できません。横浜句会よろしく。このところ気温不順です。コロナに負けず頑張りましょうね。

  6. 勝美先生、いつも校正をありがとうございます。勉強不足の私は、剽窃って、何だろう?と、調べてみました。なるほどと、理解しました。けれど、剽窃は、間違いなく自身で詠んだ句だけど、有名な俳人の方の句に、とても似てしまうことがあるような気もします。沢山の俳人の方の句を読み、俳句を広く勉強されてる方は、同じ俳句にならないように気をつけて詠まれるでしょうが、私のように、俳句の博識が無い人ほど、知らないうちに、有名な方の俳句に、どこか似た俳句を詠んでしまうこともあるのではと。気をつけようと思います!
    先生には、遠路お越し頂き、衡子先生と共に、ご指導頂き感謝しています。今後ともどうぞ宜しくお願致します。

  7. おはようございます。他人の句とそっくりの句を詠むのは「よくあること」とスルーするのは良くありません。先に作った人が尊重されるべきです。似た句を作ったら引っ込めるべきでしょう。気がついていないならその旨教えてあげるのがよろしいかと思います。

    1. 教えてあげないと、ずっと気付かないままになってしまいますものね。はい!剽窃を避ける為にも、人に教えてあげるためにも、普段から、色んな方々の出来るだけ多くの俳句を知っておくことが大事だと思いました。
      勝美先生、5月の句会も、宜しくお願い致します!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です