ひねもす俳句:秋深きもろもろ

鵯上戸小鳥は艶めく実を好む
鵯上戸小鳥は艶めく実を好む /勝美
切り株に残るや秋の日の想ひ /勝美
切り株に残るや秋の日の想ひ
木道の標識めきし益母草
木道の標識めきし益母草 /勝美
龍淵に潜めど少年大志抱く /勝美
龍淵に潜めど少年大志抱く
首飾り緒の切れ露の玉こぼる
首飾り緒の切れ露の玉こぼる /勝美

「ひねもす俳句:秋深きもろもろ」への5件のフィードバック

  1. ヒヨドリジョウゴはナス科ナス属つる性の多年草とある。特に気にして見たことはないが、もっともっと赤くなる実は鵯のお好みの実かも。とはいえ啄む鳥はいないらしいが。2句目の切り株はユーカリの切り株とか。木の成長と年輪の関係性も勉強できた。秋の日の想い出は年輪に刻まれているかも。3句目益母草はめはじき。シソ科メハジキ属。茎に弾力ああるため昔は子供達が短く切った茎の切れ端をまぶたの間に挟み、飛ばして遊んだからとか、にわかに信じがたい。イガグリに潜む栗を淵に住む龍に見立てました。少年は大志を抱いて一人発つのです。芋の葉は水を玉のように転がす。緒の切れた首飾りの水晶玉がコロコロ転がるような感じがあります。今回は植物の様々な有り様を詠んでみました。

    1. 例によって小出しコメントで。
      ヒヨドリジョウゴの真っ赤な実は初冬には映えますね。花を見たという記憶はないけれど。
      逆に花にインパクトがあるカラスウリ、そろそろ実がなっているだろうから、あとで見にいってきます!

      ユーカリの木は植物園で記憶にないかなぁ?大きな木だったんだよ。
      なぜ切ってしまったのか、園長に聞いておきたい。

  2. ユーカリの木は植物園のどの辺にあったのかなあ。いつ頃まであったのだろうか。記憶にないねえ。
    切り倒すほどの理由はきっとあったんだろうねえ。そのうちまた行ってみよう。成増での句会が赤塚庁舎であるから早めに行ってみてもいいかも。因みに今月は16日の木曜日だ。

  3. ◆切り株に残るや秋の日の想ひ /勝美
    あのコアラの好むユーカリの木の切り株なんですね!昔、2年ほど、神戸に住んでいたことがありました。近くに王子動物園があり、休日、よく訪れていましたが、もしや、そこにコアラも、いたのかしら?ユーカリの木があったのかも!と、懐かしくなりました。まるで、切り株に秋の日の匂いが、するようです!
    ◆木道の標識めきし益母草 /勝美
    「やくもそう」と読むのですね!メハジキともいうのですね!植物音痴の私には、とてもお勉強になります。まさに、標識のようです!
    ◆龍淵に潜めど少年大志抱く /勝美
    「龍淵に潜む」ってなんだろう?と、調べました。仲秋の季語とのこと。また一つお勉強しました。毬に包まれた、つやつや光る栗。まさに、季語と少年大志抱く、納得しました!

    いつも楽しく拝見させて頂いています!ありがとうございます!(*^_^*)

  4. ちいこさん おはようございます。いつもご覧下さってありがとうございます。
    今回も難解な俳句が並んでしまいました。好意的なご鑑賞感謝です。横浜句会でもご一緒に勉強いたしましよう。

     

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