ひねもす俳句:さあ爽やかに

肺胞にみなぎる命原爆忌
肺胞にみなぎる命原爆忌 /勝美
爽やかや顔を洗へば今日の顔 /勝美
爽やかや顔を洗へば今日の顔
苧殻焚く煙は天へ昇るなり
苧殻焚く煙は天へ昇るなり /勝美
鯉跳ねて飛ばす飛沫の澄めりけり /勝美
鯉跳ねて飛ばす飛沫の澄めりけり
囚はれて蟄居の家や蔦の檻
囚はれて蟄居の家や蔦の檻 /勝美

「ひねもす俳句:さあ爽やかに」への7件のフィードバック

  1. 1句めは紫式部ではなくカリカルバ・アメリカーナです。まるで紫式部の影武者。実のつき方が肺胞めいています。コロナ騒ぎで血中酸素飽和度とか肺胞とかが取り上げられています。健康な肺胞はこのような色かは知りませんけれど。2句めの黒葡萄は粉を噴いて水気を弾いています。朝の洗顔で爽やかさを感じた顔を突き合わせているよう。3句目は山芋の花です。いずれ零余子が育つでしょう。芋の花を立ち上る苧殻の煙にみたてました。こういう風習は関東では見られず、関西圏の昔のお盆の行事でしょうか。4句目は池の噴水。元気に跳ねる鯉の飛沫に見立て秋の季語水澄むと取り合わせてみました。最後の句の蔦の絡むチャペルならぬ住居、幽閉されている住民の気分いかがと思いました。どうぞご鑑賞ください。

  2. 感想前に写真について。
    1枚目てっきりムラサキシキブと思い「もう色付くとは早いなぁ」とカメラ向けたのですが、なんか違う。
    ムサラキシキブよりゴツい感じ。葉っぱもゴツい。肉食のムラサキシキブといった風情でした。
    実のぎっしり感が正に肺胞のようで、びっくり。

    あとは後ほど!

  3. コロナに侵された肺は真っ白らしい。とてもこの写真のような綺麗な色ではないはず。元気でありたいものだねえ。

  4. >爽やかや顔を洗へば今日の顔
    なるほど、そう言われると一粒一粒が顔のように見えてきました。
    毎朝おいしそうな顔を拝みたいものです。

    >鯉跳ねて飛ばす飛沫の澄めりけり
    鯉たちは、「なんか去年ぐらいから人間たちが変だな」って思ってたりするのでしょうか。

    >囚はれて蟄居の家や蔦の檻
    このご時世、1億総蟄居状態ですね。
    そして猛暑元気なのは蔦ばかりです。

  5. のうそうさん コメントありがとう。葡萄はワインになっても美味しいです。葡萄の一粒ずつを一語一語と詠んだ俳人がいました。ひねもすでは顔として詠んでみました。池の鯉は鯉なりの感想を持っているのでしょうね。蔦の家の蔦が勢いよく茂っているのは覆い尽くすのが完成形なのかも。

  6.  肺胞にみなぎる命原爆忌 /勝美
    原爆忌とあるとそれ限定になってしまいますが、
    肺胞といえば旬なのはやはりコロナですよね。
    あらゆる情報が錯綜して、最早なにがなんだか分からない状態。
    自分の体のなかを見ることができたらまだいいのに。怖いけど。

     爽やかや顔を洗へば今日の顔 /勝美
    9月になりました!新たな気持で新学期をスタートしたいところですが、生憎の空模様で晴れやかにはなれず…。顔でも洗ってスッキリさせましょうかね。
    ブドウはみごとに大粒でピカピカですね。

     苧殻焚く煙は天へ昇るなり /勝美
    苧殻は皮を剥いだ麻の芯の部分のことなんですね。
    迎え火・送り火に焚くとのこと、お盆の行事をスルーしてきたので知りませんでした。
    知らないと俳句にもできないなぁ…。
    写真のヤマノイモの花は、フタリシズカの花のような風情できれいでした。

     鯉跳ねて飛ばす飛沫の澄めりけり /勝美
    ここの池はわりと多くの釣り人が常にいて、キャッチアンドリリースしています。
    小さな溜池なので、同じ魚が何度も釣られてるのでは?と気の毒。
    元気に跳ねる体力のある鯉がいればいいですけど…。
    句は現実の状況とは別で、力と清涼感が伝わってよいと思います。

     囚はれて蟄居の家や蔦の檻 /勝美
    住んでいるのかいないのかわからないくらい人の気配はしないです。
    夏なのにパーッと出かけてワッショイワッショイお祭り騒ぎすることもなく(一部の音楽フェス除き)ひっそり暮らしています。
    おかまいなく伸び放題の蔦。だれか水でも上げているんでしょうかね?
    大変な気温なのに、よくもまぁ青々として!恐ろしいほどです。

  7. 9月1日の今日は涼しい一日になりそう。新学期の始まりか。コロナはワクチンが様々な問題をはらんでそれはそれで恐ろしいねえ。接種して死亡なんてどーゆーことやろ。コロナは肺臓が真っ白な状態で呼吸困難をきたすとか。肺胞が写真のように綺麗な状態であってほしいよ。葡萄の粒がぎっしりのひとふさ。みずみずしいのがうまそう。新学期の朝顔を洗ってスッキリしたいもの。苧殻焚くなどのお盆の習慣は核家族化で消滅したよう。大家族の旧来の風習。懐かしいお盆の行事が思い出される。4句目は水澄むという秋の地理の季語で詠んでみました。最後の写真は江戸川乱歩の推理小説にでも出てきそうな景色ですね。蔦の絡まるチャペルはペギー葉山でお馴染み。作詞作曲の平岡精二、歌手のペギー葉山の青山学院がモデルか。懐かしい。

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