ひねもす俳句:配置万端なり

水飲み場へ黄ばむ柳の影迫る

水飲み場へ黄ばむ柳の影迫る /勝美
向日葵の反逆己が黄に飽きて /勝美
向日葵の反逆己が黄に飽きて
冬隣血は全身に巡りけり
冬隣血は全身に巡りけり /勝美
結界のごと翅拡げ黒揚羽 /勝美
結界のごと翅拡げ黒揚羽
各階に配置せり藪茗荷の実
各階に配置せり藪茗荷の実 /勝美

「ひねもす俳句:配置万端なり」への7件のフィードバック

  1. コロナと熱中症との不安の日々。やっと秋らしい気配が感じられる朝となりました。今回のタイトル「配置万端なり」
    を俳句から感じ取ってください。1句目のがらんとした広場にある水飲み場へ柳の影が迫っています。影も水が欲しいのでしょうか。2句目のひまわりは黒ずんでいます。黄色に飽きが来たのでしょうか。3句目のスイスチャードは全身に血管が巡っているように隅々まで血の色。来るべき冬に備えて早くも血の巡りを良くしているようです。4句目の黒揚羽。蝶々の生態には詳しくないのでわかりませんが存在感がありますねえ。通せんぼをしているように精一杯翅を広げています。5句目の藪茗荷の花と実が各階に配置したようにあるのは面白いなあと感じました。

    1. 感想前に黒アゲハについて。
      翅を立てて休むのが蝶、というわけでもないらしく、クロアゲハなどのアゲハ蝶の仲間は、広げているこの格好が休止の姿勢だとか。

  2. フーン。蝶々は翅を閉じるのが休んでいる姿と思っていたよ。固定観念。

  3.  水飲み場へ黄ばむ柳の影迫る /勝美
     まだ朝方の公園だから、遊ぶ子どももいなくて
    柳がそよそよと秋の気配を醸していました。
    影が面白くて撮った写真なので、影を句に詠んでくれたのが嬉しいですね。
    葉より影のほうが水飲み場に迫ってる感じしますね!
    観察が大事なのがよくわかります。

     向日葵の反逆己が黄に飽きて /勝美
    このヒマワリは大きかったですよ!! 3mくらいあったんじゃないかな?
    花の時期を見ていないけど、相当に大きい花だったんじゃないかと。
    ヒマワリ…どうしてもゴッホを思い出してしまいますが、
    この力強さと迫力はゴッホそのものな感じもします。
    「反逆」「己が黄に飽き」という言葉が出てくるところがすごいかな。

     冬隣血は全身に巡りけり /勝美
    スイスチャードは、冗談のようなパッションピンクの葉脈をしていて、
    不思議で仕方ない!!真っ赤や真っ黄色の葉脈のもある。
    どこからこんな色がでてくるんだろう?
    こんなパッションピンクの血液が全身を巡ってたら毎日がウキウキワクワクかも!!

     結界のごと翅拡げ黒揚羽 /勝美
    クロアゲハ。留まっているのはメハジキの花、の下の方。
    雄っぽいので卵を産むわけでもなく(そもそも柑橘類じゃないし)
    花の蜜を吸っているわけでもなく、なぜずっとここにじっとしているのか不明。
    単に休んでいたのかな?
    翅を広げた様子から「結界」という言葉につなぐのが技?!

     各階に配置せり藪茗荷の実 /勝美
    白い花の時期も爽やかさで楽しませてくれたヤブミョウガ。
    実がこんなにつくのを見たのは初めてかも。
    最終的には真っ黒な実になるんでしょうが、青味の実がとっても綺麗でした。
    花柄(?)がビーズつなぎのようで、ゴージャス!!

  4. あわさん コメントありがと。今回のはなぜか和みますねえ。写真よし!俳句よし(?)鑑賞よし! 写真を拡大すると迫力が増します。楽しめました。

  5. >冬隣血は全身に巡りけり

    私が子供のころは、冬になるとしもやけのコマーシャルがやたらと放映されていました。
    温暖化が叫ばれる昨今、やっぱりしもやになる人は減ってきているのでしょうか?

  6. おはようございます。のうそうさん お久しぶり。お元気ですか。コロナでマスクが必携の生活も厄介なことです。冬になったらインフルとコロナとでますます気をつけねばと言われていますねえ。しもやけは冬の季語ですが、しもやけあかぎれは子供の頃は当然のようでしたね。乾布摩擦なども記憶があります。血の巡りは良くなったかもです。スイスチャードのように毛細血管まで血液は全身を駆け巡ったのですね。

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