11 thoughts on “ひねもす俳句:身に沁む秋

  1. 今回の4句目と5句目の写真は先日横浜句会の吟行時のものです。句会のおりの句は出せませんので新たに詠んでみました。1句目のざくろの赤ちゃんはたこウインナーそのものに見えました。猫も己の影に沈思黙考でしょうか、秋ですねえ。人形が捨てられているのはなにやら無残ではありますねえ。まああんなこんなです。

  2. 先日の吟行会久々のことで、ウンと楽しませていただきました。

    登高やたこウインナーを弁当に /勝美
     *登高・・・どちらの山へ。お弁当がたこウインナーなら、高尾山とか?

    長き夜や我と離れぬ我の影 /勝美
     *己の影に目が向くとき、やはり俯きの姿勢ですから、ナニやらモノ想いに耽っているんでしょう。
      深まるばかりの秋ならではの感傷と読ませていただきました。

    身に沁むやこの境遇を思ふとき /勝美
     *断捨離の世・・・私は覚悟しています。

    少女には少女の秋思ありぬべし /勝美
     *俯いた少女・・・余計なお節介でしょうが、声をかけたくなります。

    老残の身を安らけく秋の海 /勝美
    *よそ目には紛う方なき老残なんでしょうが、私は鈍感なせいか、老残の安らぎは他人事。
      欲の皮を突っ張らせて、見栄を張って、ヤセ我慢のカラ元気を貫くつもりです。
      ひょっとして勝美さんもそうではないのか?・・・と。

  3. >登高やたこウインナーを弁当に
    いまさらですが俳句は前提として知っていないといけないことが多くて、なかなか敷居が高いですね。
    毎回、言葉の意味を検索して、感想を書いていますw

    >長き夜や我と離れぬ我の影
    当たり前のことを言っているようで、でも、ピーターパンのことを含んでいるのかな?といろいろ感じられますね。

    >身に沁むやこの境遇を思ふとき
    なかなかむき出しで捨てるって根性あるなと思います。
    もしかしたら、誰かが拾ってくれるかも?と思ってのむき出しなのかも知れないですね。

    >少女には少女の秋思ありぬべし
    彼女は異国で健やかに暮らすことができたのでしょうか。気になります。

    >老残の身を安らけく秋の海
    30年前、学生時代に横浜に住んでいたのですが、その頃からずっと氷川丸はここに浮いていました。
    もしかしたら、リタイアした後のほうが長いのかも知れないですね。

  4. 俊孝さん おはようござます。先日の横浜句会吟行会ではお世話様でした。また、山手方面を散策したなと思っています。中華饅、美味しかったです。いつも端的なコメントありがとうございます。元気なつもりでもやがてどこかしらガタが出てくるものですよねえ。元気に生きるのも大変なことです。

  5. のうそうさん おはようございます。捨てられた人形は誰かが拾うだろうとむき出しなのかもですねえ。氷川丸に乗船してみました。長旅はできそうもないと感じました。老残の身を晒すのも威厳を保つのも大変なことだと思いました。

  6.   暫く、コメントをご無沙汰していましたが、久しぶりに勝美さんの写真俳句を拝吟させて頂きました。 
      相変わらずの勝美さんの名句に接し、大いなる刺激を受けました。 勝美さんの作句力は益々冴えて来ましたね。 

    登高やたこウインナーを弁当に /勝美
      たこウインナーは「写真のざくろの赤ちゃん」からの発想ですか? 面白いですね。 山登りの弁当に、たこウインナーとは流石に勝美さんは発想が面白いですね。 恐れ入りました。 ユーモアのある楽しい俳句になりましたね。

    長き夜や我と離れぬ我の影 /勝美
      「長き夜」と云うと、この猫の影は月明かりですね。 猫とその影はピッタリと付いてゐて、一体となっていますが、「我と離れぬ我の影」は、この写真の猫と影からの連想で、付かず離れずの関係が絶妙ですね。これは写真俳句の見本句です。

    身に沁むやこの境遇を思ふとき /勝美
      立派な武者人形が無造作に捨てられてゐますね。 恐らくは、この人形も、昔は大切にされていたのでしょうが、今は惨めな姿ですね。 この人形をわが身に置き替えると、この「身に沁むや」と云う秋の季語が生き生きとして来るのが不思議です。

    少女には少女の秋思ありぬべし /勝美
      この写真は横浜の山下公園にある「赤い靴はいてた女の子」の像ですね。一見、考え事をしている風情ですね。 この少女の姿を「少女の秋思ありぬべし」とは、誠に思わせ振りな表現ですが、この一言が深みある俳句に仕立て上がりましたね。

    老残の身を安らけく秋の海 /勝美
      この日は、小生も同じ場所で、同じ景色を眺めていながら、一句も出来ませんでしたが、勝美さんはこの廃船・氷川丸の事を「老残の身を安らけく」と表現して、見事に一句、仕立て上げられました。 氷川丸ならではの一句ですね。 お見事でした。

  7. 田中喜信さん おはようございます。先日の横浜吟行会でhお世話様でした。ありがとうございました。コメントひさびさに送ってくださっていつも通りでありがたく読ませていただきました。俳句はなにはさて楽しくなければ、楽しまなくては、というところです。これからも是非お付き合い下さるように願っています。

  8.  登高やたこウインナーを弁当に /勝美
    いや、”たこウインナー”で来るかな?と思ってたら、その通りでしたね。
    ”宇宙人or火星人”もチラと考えましたが。
    小6のお弁当にはたこウインナー欠かせません。一度、写真のような赤ウインナーを
    試したら、これが不味い! 見た目はいいんですけどね。
    なので、それ以降は色白のあまりかわいくないタコです。
    たこウインナーは、わくわく感の象徴です!

     長き夜や我と離れぬ我の影 /勝美
    猫は、哲学的な存在だと私は思ってます。
    すごく人間に近いところにいて、でも言葉は通じず、何を思っているのやら。
    何も考えていないようで、そのくせ何でも分かっているような目つきをしたりする。
    面白いなぁと思います。
    で、観察からの句だけど、うまいね。猫まで漱石の猫みたいに見えてくる。

     身に沁むやこの境遇を思ふとき /勝美
    ぎょっとするよね。こんなのが捨てられてたら。
    以前、マネキンの頭だけごろごろ捨てられている(美容師が出したと思われる)のにも驚いたけど。
    この人形、どこかに再就職できるといいですね。

     少女には少女の秋思ありぬべし /勝美
    赤い靴の童謡がなんか悲しげで怖くて嫌いだったんですが、
    この像の女の子は意外に少し微笑んでる? 
    見開いた目が力なく、悲しげに微笑んでるようにも見えますね。
    そっと見守る的な視点の句ですかね。

     老残の身を安らけく秋の海 /勝美
    そういえばずっといますね!氷川丸。
    じつはこの船の大きな船頭の、黒と赤の塗り分けのとがったあたりが私は嫌いで、
    興味なかったのですが、中に入れると聞くと入ってみたくなりました。
    老残と秋の海はベストマッチと思う。

  9. 10月は箱根彫刻の森美術館吟行と同級会で熱海に旅行をしてきました。
    箱根では、台風24号がこちらに向かってくる日に出かけて幸い小田急の
    登山電車も止まらずに無事に霧の彫刻の森の吟行を終えました。
    帰りも、台風一過の異常高温ながら晴の中を帰ってきました。

    今月の二句です。

    長き夜や我と離れぬ我の影     /勝美

    少女には少女の秋思ありぬべし   /勝美

  10. awaさん おはようさん。昨日は病院の検診で一日終わってしまいました。1句目はどう見てもたこウインナーにしか見えなかった。すぐ運動会という季語が浮かびましたが付き過ぎに思えて登高と洒落ました。2句目の猫は哲学中という感じに見えました。3句目の人形の捨て方がなんとも不気味ですねえ。4句目の山下公園の童謡の主人公の像は寂しげですねえ。氷川丸に初めて乗船しましたが長旅は耐えられないかなあと感じました。コメントありがとうございました。

  11. 由人さん おはようございます。コメントありがとうございます。楽しい旅行のようでよかったですねえ。吟行にうってつけの季節ですねえ。こちらは時間が取れなくて何もできないママです。

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