ひねもす俳句:夏はここにも 2018年5月27日2018年5月27日 pure2 ひねもす俳句 オキーフのモチーフ見たり夏の昼 /勝美 彗星の襲ふ地球や夏深し /勝美 我想ふ蝶に美醜の在るまじく /勝美 再びの船出期すべし土用干 /勝美 満ち足りて桃源にをり船料理 /勝美
1句目はジョージア・オキーフ(20世紀アメリカを代表する女流画家)のモチーフを想定した。写真提供者と同じ観察である。2句目は光芒を放っている彗星のイメージ。1個だけなら浄玻璃の鏡と言う見立てもあった。3句目は蝶が自らを美醜のカテゴリーで捉えていることはないと言う観点。4句目はヨットが船腹をさらけているところを土用干しと捉えた。5句目はカピバラが陶然とした目をしているところが桃源郷にでもいるように思えた。発想が無理やりに飛んでしまったかもしれないけれど。コメントどうぞ。 返信
オキーフの花。「けっ、花かよ」と美術学校受験生だった時分には思ってました。 が、なんか惹かれる。 オキーフが花のモチーフで表現したかったことがあっても無くても、絵そのものが力を持ってる。 自然の花にも同じような力があって、それは「野生」という言葉が合うように思う。 時に驚くほど美しく、またグロテスクでもあり。 1つ飛んで、蝶。 確かに、自分が綺麗かどうか思っちゃいないね!蝶は。 だけど、戦略はあるよね?種の保存のための。理にかなった姿形になってるはず。 あらゆるデザインも同じだなぁと思う。 理詰めが破綻していいのはファインアートだなぁ。 と、アート絡みの感想を先に送ります! 返信
今回は作者の解説が先にあるので、感想コメントを付けやすいです。 でも勝手な解釈や誤解も防いじゃうので、良し悪しかな? さて、彗星の句。 細いピンピンした毛がちょっとマンガチックな彗星ぽくも見えますね。 夏の夜の彗星、去年はわざわざ観に行きましたが曇っていて見れず。 地上では見れなくても、降ってるのは確かなので…「襲われて」いたとは! ちなみにこの草、ラグラス バニーテールというそうです。 うさぎのしっぽ、名前がわかってたらまた違う句が生まれたかも? 土用干しの句。 カラリと晴れた写真と土用干しがピッタリ!と思ったけれど、 土用干しのことじつはよく知らなかった(汗) WIKIには「干す対象によって意味が異なる」とあり、余計わからなくなる。 けれど、出航スタンバイOKで待ち構えてる感はわかる。 カピさんの句。 カピバラのとろ〜っとした目つきを逃さずによくぞ捉えてくれました。 温泉に浸かりながらこの顔してますね。まさに桃源郷にいるんでしょう。 この箱(お菓子)、豊橋駅で見たそうです。買ってきてもらえばよかった。 返信
あわさん おはようさんでございます。作者の解釈は後回しでも良いとは思いましたが、思わぬ句ができたので「こんなのもあり」やねえとばかり解説してしまいました。読者は勝手に解釈されたし、です。これからもよろしゅうーに。 返信
勝美さん 『夏はここにも』を拝読致しました。 相変わらず、ご健吟のご様子、何よりです。 私なりに、思ったままに、コメントさせて頂きますので、お気障りの点につきましては、何卒、ご容赦下さい。 オキーフのモチーフ見たり夏の昼 /勝美 この写真は薔薇のクローズアップの写真ですか? あまり近寄り過ぎて、何の花か?よく判りませんね。 でも、「オキーフのモチーフ見たり」と云われますと、確かに、花や貝や石などの小さなものを画面一杯に大きく描いて、幻想的な画風を確立した女流画家・オキーフを連想させる様な写真ですね。 恐らくは、勝美さんがこの写真を見た時の第一印象なのでしょうね。 その時の感動をそのまま素直に表現され、しかも、ここに「夏の昼」と云う夏の季語を持ち込む事で、素敵な一句に仕上げられましたね。 お見事です。 彗星の襲ふ地球や夏深し /勝美 この一枚の「ねこじゃらし」の写真から、夏の夜空に輝く彗星を連想し、更には、宇宙戦争へと想いを馳せた、勝美さんの想像力の豊かさには、全く脱帽ですね。 この写真を眺めつつ、この句を詠んでいますと、この句の奥深さと広がりを改めて感じさせられます。 これに「夏深し」と云う夏の季語を持ち込む事で、見事な一句に仕上がりましたね。 我想ふ蝶に美醜の在るまじく /勝美 この写真は、アップで撮られた、大きな薔薇の花の上に小さな蝶が止まっている写真ですね。 でも、この蝶は、あまり綺麗な蝶ではありませんね。 勝美さん曰く、「蝶に美醜の在るまじく」との事ですが、私は「やっぱり蝶は美しい方が良い」と思っています。 まあ、この辺は、意見の分かれる処でしょうが、写真には大きな薔薇が写っていますのに、俳句では、春の季語である「蝶」を取り込んでいるのが、一寸、気になりますね。 当季雑詠の観点から云いますと、この時期の俳句に取り込む季語は、やはり「夏の季語」にして欲しいですね。 再びの船出期すべし土用干 /勝美 この写真は浜辺に陸揚げされている沢山のヨット群の写真ですね。 この写真のヨット群から、夏の季語「土用干」を上手く引き出されましたね。 この「土用干」と云う季語のお蔭で、「再びの船出期すべし」と云う言葉が、出航の準備をしているヨット群と云う意味にも受け取れて、写真と俳句の一体感が見事に表現されましたね。 写真俳句のサンプルとなる様な秀句です。 満ち足りて桃源にをり船料理 /勝美 この写真は「カピパラのお菓子」ですか? 「カピパラのお菓子」とは、奈良の街で売っている、鹿が食べる「鹿せんべい」の様なものですかね? こんなに沢山のお菓子を買って貰えば、流石のカピパラも、さぞや満足でしょうね。 この気持ちの延長線上での「満ち足りて桃源にをり」ですね。 ここに、夏の季語「船料理」を持ち込む事で、カピバラの気持ちを代弁した様な、楽しい俳句に仕上がりましたね。 6月3日の横浜句会に就きましては、どうぞ宜しく、お願い致します。 2018.05.30 田中喜信 返信
六月に入りました。夏はここにも拝見しました。 梅雨入り前のつかの間の晴天を楽しんでいます。 今日はこれから結社の句会にでかけます。 山河本部句会ですが、今日は珍しい賓客が参加されます。 昨年、現代俳句大賞を受賞された柿本多映さんです。もう九十歳にもなろうと している方です。 聞くところによると多映さんの生家は、三井寺(園城寺天台宗の総本山)だそう でびっくりしています。どんな俳句を披露してくれるのか楽しみに出かけます。 今月のお気に入り二句です。 オキーフのモチーフ見たり夏の昼 /勝美 満ち足りて桃源にをり船料理 /勝美 返信
「夏はここにも」ご案内有り難うございます。 ★オキーフのモチーフ見たり夏の昼 /勝美 個性的・思い切り誇張して、印象に残る画家さんです。 この写真も思い切り個性的、夏らしいですね。 ★再びの船出期すべし土用干 /勝美 土用干しとは楽しい表現です。これからどの海に繰り出すのでしょう。 ★満ち足りて桃源にをり船料理 /勝美 カピパラのお菓子ですね、珍しい、温泉につかっている写真はよく見ますが。 暫く飾っておきますか、なんか食べるのかわいそう。 すっかり夏です、今日は近くの小学校で運動会でした。 1年生はプログラムに「徒競走」でなく「かけっこ」となっていました。 みんな真剣そのもの、2月前まで幼稚園生だったのに頑張っていました。 返信
>オキーフのモチーフ見たり夏の昼 画家というのは、普遍のものを選んで描くようですね。 おそらく、スマホとか電子タバコとかこの先消えてどうなるかわからないものは選ばない。 でも、それは置きに行ってるってやつかも知れないなと思ったりもします。 >彗星の襲ふ地球や夏深し 確かに彗星ですね。言われて初めて気づくという俳句にはいつもびっくりします。 >我想ふ蝶に美醜の在るまじく 万葉集には蝶を詠んだ歌は一首もないと聞いたことがあります。 どうも、昔の人は蝶と蛾の違いがわからなったようです。 それも逆に美醜がないということになりますね。 >再びの船出期すべし土用干 クルーザーが並んだマリーナの駐車場は、土日になると高級外車の博覧会のようになるそうです。 >満ち足りて桃源にをり船料理 何があっても動じない。カピバラは大物かも知れません。 返信
勝美さんこんばんわ。昨日の横浜句会遠くまでありがとうごじます。写真俳句の 鑑賞は正直に言って難しいです。うまくコメント出来るか心配。 オキーフのモチーフ見たり夏の昼 勝美 写真の薔薇からオキーフの絵へ思いを馳せることに教養の深さを感じます。 写真の画面の色合い優雅。 彗星の襲ふ地球や夏深し 勝美 もしか写真がなかつたらすごい俳句、思いの自由を感じます。夏は星季語が利いてます。 満ち足りて桃源にをり船料理 勝美 お菓子のカピバラの目が気持ちよさそう。 7日の堀留句会よろしく。 返信
1句目はジョージア・オキーフ(20世紀アメリカを代表する女流画家)のモチーフを想定した。写真提供者と同じ観察である。2句目は光芒を放っている彗星のイメージ。1個だけなら浄玻璃の鏡と言う見立てもあった。3句目は蝶が自らを美醜のカテゴリーで捉えていることはないと言う観点。4句目はヨットが船腹をさらけているところを土用干しと捉えた。5句目はカピバラが陶然とした目をしているところが桃源郷にでもいるように思えた。発想が無理やりに飛んでしまったかもしれないけれど。コメントどうぞ。
オキーフの花。「けっ、花かよ」と美術学校受験生だった時分には思ってました。
が、なんか惹かれる。
オキーフが花のモチーフで表現したかったことがあっても無くても、絵そのものが力を持ってる。
自然の花にも同じような力があって、それは「野生」という言葉が合うように思う。
時に驚くほど美しく、またグロテスクでもあり。
1つ飛んで、蝶。
確かに、自分が綺麗かどうか思っちゃいないね!蝶は。
だけど、戦略はあるよね?種の保存のための。理にかなった姿形になってるはず。
あらゆるデザインも同じだなぁと思う。
理詰めが破綻していいのはファインアートだなぁ。
と、アート絡みの感想を先に送ります!
今回は作者の解説が先にあるので、感想コメントを付けやすいです。
でも勝手な解釈や誤解も防いじゃうので、良し悪しかな?
さて、彗星の句。
細いピンピンした毛がちょっとマンガチックな彗星ぽくも見えますね。
夏の夜の彗星、去年はわざわざ観に行きましたが曇っていて見れず。
地上では見れなくても、降ってるのは確かなので…「襲われて」いたとは!
ちなみにこの草、ラグラス バニーテールというそうです。
うさぎのしっぽ、名前がわかってたらまた違う句が生まれたかも?
土用干しの句。
カラリと晴れた写真と土用干しがピッタリ!と思ったけれど、
土用干しのことじつはよく知らなかった(汗)
WIKIには「干す対象によって意味が異なる」とあり、余計わからなくなる。
けれど、出航スタンバイOKで待ち構えてる感はわかる。
カピさんの句。
カピバラのとろ〜っとした目つきを逃さずによくぞ捉えてくれました。
温泉に浸かりながらこの顔してますね。まさに桃源郷にいるんでしょう。
この箱(お菓子)、豊橋駅で見たそうです。買ってきてもらえばよかった。
あわさん おはようさんでございます。作者の解釈は後回しでも良いとは思いましたが、思わぬ句ができたので「こんなのもあり」やねえとばかり解説してしまいました。読者は勝手に解釈されたし、です。これからもよろしゅうーに。
勝美さん
『夏はここにも』を拝読致しました。 相変わらず、ご健吟のご様子、何よりです。
私なりに、思ったままに、コメントさせて頂きますので、お気障りの点につきましては、何卒、ご容赦下さい。
オキーフのモチーフ見たり夏の昼 /勝美
この写真は薔薇のクローズアップの写真ですか? あまり近寄り過ぎて、何の花か?よく判りませんね。 でも、「オキーフのモチーフ見たり」と云われますと、確かに、花や貝や石などの小さなものを画面一杯に大きく描いて、幻想的な画風を確立した女流画家・オキーフを連想させる様な写真ですね。 恐らくは、勝美さんがこの写真を見た時の第一印象なのでしょうね。 その時の感動をそのまま素直に表現され、しかも、ここに「夏の昼」と云う夏の季語を持ち込む事で、素敵な一句に仕上げられましたね。 お見事です。
彗星の襲ふ地球や夏深し /勝美
この一枚の「ねこじゃらし」の写真から、夏の夜空に輝く彗星を連想し、更には、宇宙戦争へと想いを馳せた、勝美さんの想像力の豊かさには、全く脱帽ですね。 この写真を眺めつつ、この句を詠んでいますと、この句の奥深さと広がりを改めて感じさせられます。 これに「夏深し」と云う夏の季語を持ち込む事で、見事な一句に仕上がりましたね。
我想ふ蝶に美醜の在るまじく /勝美
この写真は、アップで撮られた、大きな薔薇の花の上に小さな蝶が止まっている写真ですね。 でも、この蝶は、あまり綺麗な蝶ではありませんね。 勝美さん曰く、「蝶に美醜の在るまじく」との事ですが、私は「やっぱり蝶は美しい方が良い」と思っています。 まあ、この辺は、意見の分かれる処でしょうが、写真には大きな薔薇が写っていますのに、俳句では、春の季語である「蝶」を取り込んでいるのが、一寸、気になりますね。 当季雑詠の観点から云いますと、この時期の俳句に取り込む季語は、やはり「夏の季語」にして欲しいですね。
再びの船出期すべし土用干 /勝美
この写真は浜辺に陸揚げされている沢山のヨット群の写真ですね。 この写真のヨット群から、夏の季語「土用干」を上手く引き出されましたね。 この「土用干」と云う季語のお蔭で、「再びの船出期すべし」と云う言葉が、出航の準備をしているヨット群と云う意味にも受け取れて、写真と俳句の一体感が見事に表現されましたね。 写真俳句のサンプルとなる様な秀句です。
満ち足りて桃源にをり船料理 /勝美
この写真は「カピパラのお菓子」ですか? 「カピパラのお菓子」とは、奈良の街で売っている、鹿が食べる「鹿せんべい」の様なものですかね? こんなに沢山のお菓子を買って貰えば、流石のカピパラも、さぞや満足でしょうね。 この気持ちの延長線上での「満ち足りて桃源にをり」ですね。 ここに、夏の季語「船料理」を持ち込む事で、カピバラの気持ちを代弁した様な、楽しい俳句に仕上がりましたね。
6月3日の横浜句会に就きましては、どうぞ宜しく、お願い致します。 2018.05.30 田中喜信
田中喜信さん おはようございます。いつもの分析的コメントは読者にも手がかりとなるもので嬉しいです。今日は奈良行きです。日曜日には横浜句会よろしくお願いしますね。
六月に入りました。夏はここにも拝見しました。
梅雨入り前のつかの間の晴天を楽しんでいます。
今日はこれから結社の句会にでかけます。
山河本部句会ですが、今日は珍しい賓客が参加されます。
昨年、現代俳句大賞を受賞された柿本多映さんです。もう九十歳にもなろうと
している方です。
聞くところによると多映さんの生家は、三井寺(園城寺天台宗の総本山)だそう
でびっくりしています。どんな俳句を披露してくれるのか楽しみに出かけます。
今月のお気に入り二句です。
オキーフのモチーフ見たり夏の昼 /勝美
満ち足りて桃源にをり船料理 /勝美
「夏はここにも」ご案内有り難うございます。
★オキーフのモチーフ見たり夏の昼 /勝美
個性的・思い切り誇張して、印象に残る画家さんです。
この写真も思い切り個性的、夏らしいですね。
★再びの船出期すべし土用干 /勝美
土用干しとは楽しい表現です。これからどの海に繰り出すのでしょう。
★満ち足りて桃源にをり船料理 /勝美
カピパラのお菓子ですね、珍しい、温泉につかっている写真はよく見ますが。
暫く飾っておきますか、なんか食べるのかわいそう。
すっかり夏です、今日は近くの小学校で運動会でした。
1年生はプログラムに「徒競走」でなく「かけっこ」となっていました。
みんな真剣そのもの、2月前まで幼稚園生だったのに頑張っていました。
>オキーフのモチーフ見たり夏の昼
画家というのは、普遍のものを選んで描くようですね。
おそらく、スマホとか電子タバコとかこの先消えてどうなるかわからないものは選ばない。
でも、それは置きに行ってるってやつかも知れないなと思ったりもします。
>彗星の襲ふ地球や夏深し
確かに彗星ですね。言われて初めて気づくという俳句にはいつもびっくりします。
>我想ふ蝶に美醜の在るまじく
万葉集には蝶を詠んだ歌は一首もないと聞いたことがあります。
どうも、昔の人は蝶と蛾の違いがわからなったようです。
それも逆に美醜がないということになりますね。
>再びの船出期すべし土用干
クルーザーが並んだマリーナの駐車場は、土日になると高級外車の博覧会のようになるそうです。
>満ち足りて桃源にをり船料理
何があっても動じない。カピバラは大物かも知れません。
由人さん こんにちは。コメントありがとうございます。外部の俳人を招いての句会素敵ですねえ。羨ましいです。吟行そろそろやりたいのですがねえ。そのうちにと思っています。
みちこさん コメントありがとうございます。たまには画集など眺める時間が貴重ですねえ。感性を磨きましょう。城南句会楽しみですねえ。よろしくです。
農宗さん コメントありがとさんです。カピバラの菓子何が入っているのでしょうかねえ。珍しいパッケージですねえ。
勝美さんこんばんわ。昨日の横浜句会遠くまでありがとうごじます。写真俳句の
鑑賞は正直に言って難しいです。うまくコメント出来るか心配。
オキーフのモチーフ見たり夏の昼 勝美
写真の薔薇からオキーフの絵へ思いを馳せることに教養の深さを感じます。
写真の画面の色合い優雅。
彗星の襲ふ地球や夏深し 勝美
もしか写真がなかつたらすごい俳句、思いの自由を感じます。夏は星季語が利いてます。
満ち足りて桃源にをり船料理 勝美
お菓子のカピバラの目が気持ちよさそう。
7日の堀留句会よろしく。
勝美さんありがとうございます。打ち間違いごめんなさい。
ハカリさん コメントありがとうございます。写真から連想ゲームのように自由に発想をつなぐ仕事はなかなかに楽しいものです。せいぜい楽しんでください。ほりどめよろしくね。