ひねもす俳句:伊太利亜紀行 その2 2014年8月23日2014年8月23日 pure2 ひねもす俳句 秋行くも君死に給ふこと勿れ /勝美 秋光や堂を響動もすカンタータ /勝美 名月にまだ時間あり時計塔 /勝美 今まさに祈りの時間秋の蝉 /勝美 巡礼のひたすら歩む暮の秋 /勝美
>秋行くも君死に給ふこと勿れ イタリアの街には、日本の自販機ぐらいの間隔で教会があって、びっくりです。 それぞれがとんでもないスケールで、これを作る原動力になるなんて、信仰心ってちょっと恐ろしい感じです。 >秋光や堂を響動もすカンタータ ドームの裏側の絵や彫刻はどうやって作ったんだろう?と おどろきの連続です。 >名月にまだ時間あり時計塔 教会の鐘が鳴る度に時計を見てたのですが、どうも決まった時刻にきっちりなっている感じがしませんでした。 調べてみると、1時間おきに鳴る鐘の他に、ミサが始まるときに鳴る鐘もあるそうです。そして、お葬式のときになるものも。 現地の人は、そういう鐘の音の種類や、自分の住んでいる地区の鐘の音が聞き分けられるそうです。 >今まさに祈りの時間秋の蝉 天国に蝉がいたら、さぞ騒々しいでしょうね。 >巡礼のひたすら歩む暮の秋 山の上にある教会に、バスで登って帰りは歩いたのですが、 その道を足で登っている人達を見て、 その先にあるのがわかるからこそ巡礼の旅はできるのだと思いました。 返信
こんばんは 伊太利亜紀行ゆっくり拝見しました。 写真で俳句がこんなに楽しめることを知りました。 そういう意味では俳句はすごい文芸です。 これからも勝美俳句を楽しませてください。 今月の二句です。 名月にまだ時間あり時計塔 今まさに祈りの時間秋の蝉 返信
勝美さんへ イタリア紀行その1とその2、拝見致しました。 イタリアは何回か行きましたが、懐かしい写真も幾つかあり、何処かと街を想像しながら拝見致しました。今回の作品から下記、敢えてあまり写真と関係なく好きな句を選ばせて戴きました。 いつもながら遅くなり申し訳ございません。 ◆夕立の気配の迫る街暗し /勝美 日本でもスーパー積乱雲が話題になっています。イタリアでなくても夕立の多い日本で良く判る句です。 ◆秋光や堂を響動すカンタータ /勝美 結婚式かミサか教会でカンタータを聴いた事はありませんが、重厚な聖堂を響動するカンタータは感動すると思いました。 ◆名月に未だ時間あり時計塔 /勝美 五重塔でなく時計塔に昇る名月はまた一入でしょうね。中東では三日月が印象的でしたがイタリアの満月も見てみたいものです。 ◆今まさに祈りの時間秋の蝉 /勝美 今日も間もなく聞えなくなる鳴声を必死に上げておりました。日本でも良く通じる句ですね。 返信
要介さん おはようございます。稲毛句会へは足が遠のいてしまい、このひねもすが只一つのコンタクトの場になってしまいました。 何時か吟行でもご一緒したいものです。 コメント頂くのが唯一の楽しみです。これからもよしなに。 返信
秋行くも君死に給ふこと勿れ /勝美 このサンタ・マリア・デッラ・ヴィータ教会にある 「ピエタ」では、キリストの死を嘆く3人のマリア像が印象的です。 とくに写真のマリア像の表情と動きのある造形にひかれたのですが、 聖母マリアは一番おばあさん、地味目な動きで表現されています。 改めてみると(写真には写ってないですが)おばあさん、地味なだけじゃないなと いう気がします。 秋光や堂を響動もすカンタータ /勝美 教会とみたら、とにかく入るという旅でした。 当然部外者で場違いなのですが、あちこち入ってみると それなりにお気に入りの教会ができるのが面白いです。 ドゥエトッリのすぐ後ろのBasilica dei Santi Bartolomeo e Gaetano が落ち着きます。パイプオルガンは聴けませんでしたが。 名月にまだ時間あり時計塔 /勝美 旧ボローニャ大学の中庭。 私たちが行った時期は、月は昼間にでていました。 イタリアの名月にも出会ってみたかったですが。 ゆったりとした雰囲気がいい句です。 「まだ時間あり」いい言葉だ! 今まさに祈りの時間秋の蝉 /勝美 ボローニャの郊外の丘の上に建つバシリカ・ディ・サン・ルーカ教会です。 市街地につづくポルティコを徒歩で降りる途中、たくさんのジョガーとすれ違いました。 「ゼーゼーハーハー!」汗だくで登ってくる人も。 旧市街の端から4キロくらいを走ってきてるのかもしれません。 教会の内部は神聖な雰囲気バッチリで、日本人の場違い感が際立つ程。 巡礼のひたすら歩む暮の秋 /勝美 丘の上から延々つづくポルティコを下りながら 「中世のイタリア人もこの道を通ってお参りしたんだなぁ」などと 感慨に耽っていたのですが、ポルティコが建てられたのが1670〜70年台らしいので、すでに中世ではないですね。 ただし、教会は中世の建造物です! 返信
awaさん 教会はゴシックな雰囲気一杯のようですね。日本の寺院の薄暗い印象は無いのでしょうか。キリスト教も流派が多岐に亘っているらしいね。大きくはカソリックとプロテスタントですがイタリアの教会はカソリックなのでしょうかね。バチカン市国もお近くですから。 返信
教会は外見はほぼ土色(シエナや黄土色)で、風雨にさらされつづけた風貌なのですが、中に入るともうビックリ! どこも荘厳で華美で圧倒されます。 薄暗さの中にあざとい程の光の演出ですよ! 天窓から斜めに降り注ぐ光のカーテンがマリア像を包んでいたり、 ステンドグラスを通して強烈な黄色い光が十字架の後ろから差していたり。 はたまた照明器具でビカーッとキンピカの聖母子の顔を照らしていたりとか。 日本の仏像にも光背があるし、神や仏には光がつきものなんでしょう。 個々の教会の詳しい謂れなどは調べなかったので、 ただ雰囲気を感じたり祭られている像などを鑑賞するのみでしたが、 お腹いっぱいになりましたよ。 返信
>秋行くも君死に給ふこと勿れ
イタリアの街には、日本の自販機ぐらいの間隔で教会があって、びっくりです。
それぞれがとんでもないスケールで、これを作る原動力になるなんて、信仰心ってちょっと恐ろしい感じです。
>秋光や堂を響動もすカンタータ
ドームの裏側の絵や彫刻はどうやって作ったんだろう?と
おどろきの連続です。
>名月にまだ時間あり時計塔
教会の鐘が鳴る度に時計を見てたのですが、どうも決まった時刻にきっちりなっている感じがしませんでした。
調べてみると、1時間おきに鳴る鐘の他に、ミサが始まるときに鳴る鐘もあるそうです。そして、お葬式のときになるものも。
現地の人は、そういう鐘の音の種類や、自分の住んでいる地区の鐘の音が聞き分けられるそうです。
>今まさに祈りの時間秋の蝉
天国に蝉がいたら、さぞ騒々しいでしょうね。
>巡礼のひたすら歩む暮の秋
山の上にある教会に、バスで登って帰りは歩いたのですが、
その道を足で登っている人達を見て、
その先にあるのがわかるからこそ巡礼の旅はできるのだと思いました。
のうそうさん おはようございます。海外の旅行はひとしお心に何かをもたらすのでしょうか。旅をして旅に暮らすのは日常のつづきではあっても新鮮さはあるのでしょうね。
こちらは巡礼の旅の雰囲気ですね。
秋光や堂を響動もすカンタータ /勝美
勝美ワールドですね。頂きます。
愛情表現で失礼致しました。
勝美さんワールドです。ごめんなさい。
ひつじさん 世間も天候も只ならぬ様相ですがひねもす俳句は実に超越的にぼーッとした天地にあります。どうぞ心行く迄お遊びあれ。
こんばんは
伊太利亜紀行ゆっくり拝見しました。
写真で俳句がこんなに楽しめることを知りました。
そういう意味では俳句はすごい文芸です。
これからも勝美俳句を楽しませてください。
今月の二句です。
名月にまだ時間あり時計塔
今まさに祈りの時間秋の蝉
由人さん おはようございます。前回のUTR吟行の西洋美術館で風景の景物には無い物を詠むことが出来ました。写真での俳句も似たようなものです。ご鑑賞下さって感謝です。
勝美さんへ
イタリア紀行その1とその2、拝見致しました。
イタリアは何回か行きましたが、懐かしい写真も幾つかあり、何処かと街を想像しながら拝見致しました。今回の作品から下記、敢えてあまり写真と関係なく好きな句を選ばせて戴きました。
いつもながら遅くなり申し訳ございません。
◆夕立の気配の迫る街暗し /勝美
日本でもスーパー積乱雲が話題になっています。イタリアでなくても夕立の多い日本で良く判る句です。
◆秋光や堂を響動すカンタータ /勝美
結婚式かミサか教会でカンタータを聴いた事はありませんが、重厚な聖堂を響動するカンタータは感動すると思いました。
◆名月に未だ時間あり時計塔 /勝美
五重塔でなく時計塔に昇る名月はまた一入でしょうね。中東では三日月が印象的でしたがイタリアの満月も見てみたいものです。
◆今まさに祈りの時間秋の蝉 /勝美
今日も間もなく聞えなくなる鳴声を必死に上げておりました。日本でも良く通じる句ですね。
要介さん おはようございます。稲毛句会へは足が遠のいてしまい、このひねもすが只一つのコンタクトの場になってしまいました。
何時か吟行でもご一緒したいものです。
コメント頂くのが唯一の楽しみです。これからもよしなに。
秋行くも君死に給ふこと勿れ /勝美
このサンタ・マリア・デッラ・ヴィータ教会にある
「ピエタ」では、キリストの死を嘆く3人のマリア像が印象的です。
とくに写真のマリア像の表情と動きのある造形にひかれたのですが、
聖母マリアは一番おばあさん、地味目な動きで表現されています。
改めてみると(写真には写ってないですが)おばあさん、地味なだけじゃないなと
いう気がします。
秋光や堂を響動もすカンタータ /勝美
教会とみたら、とにかく入るという旅でした。
当然部外者で場違いなのですが、あちこち入ってみると
それなりにお気に入りの教会ができるのが面白いです。
ドゥエトッリのすぐ後ろのBasilica dei Santi Bartolomeo e Gaetano
が落ち着きます。パイプオルガンは聴けませんでしたが。
名月にまだ時間あり時計塔 /勝美
旧ボローニャ大学の中庭。
私たちが行った時期は、月は昼間にでていました。
イタリアの名月にも出会ってみたかったですが。
ゆったりとした雰囲気がいい句です。
「まだ時間あり」いい言葉だ!
今まさに祈りの時間秋の蝉 /勝美
ボローニャの郊外の丘の上に建つバシリカ・ディ・サン・ルーカ教会です。
市街地につづくポルティコを徒歩で降りる途中、たくさんのジョガーとすれ違いました。
「ゼーゼーハーハー!」汗だくで登ってくる人も。
旧市街の端から4キロくらいを走ってきてるのかもしれません。
教会の内部は神聖な雰囲気バッチリで、日本人の場違い感が際立つ程。
巡礼のひたすら歩む暮の秋 /勝美
丘の上から延々つづくポルティコを下りながら
「中世のイタリア人もこの道を通ってお参りしたんだなぁ」などと
感慨に耽っていたのですが、ポルティコが建てられたのが1670〜70年台らしいので、すでに中世ではないですね。
ただし、教会は中世の建造物です!
awaさん 教会はゴシックな雰囲気一杯のようですね。日本の寺院の薄暗い印象は無いのでしょうか。キリスト教も流派が多岐に亘っているらしいね。大きくはカソリックとプロテスタントですがイタリアの教会はカソリックなのでしょうかね。バチカン市国もお近くですから。
教会は外見はほぼ土色(シエナや黄土色)で、風雨にさらされつづけた風貌なのですが、中に入るともうビックリ!
どこも荘厳で華美で圧倒されます。
薄暗さの中にあざとい程の光の演出ですよ!
天窓から斜めに降り注ぐ光のカーテンがマリア像を包んでいたり、
ステンドグラスを通して強烈な黄色い光が十字架の後ろから差していたり。
はたまた照明器具でビカーッとキンピカの聖母子の顔を照らしていたりとか。
日本の仏像にも光背があるし、神や仏には光がつきものなんでしょう。
個々の教会の詳しい謂れなどは調べなかったので、
ただ雰囲気を感じたり祭られている像などを鑑賞するのみでしたが、
お腹いっぱいになりましたよ。
awaさん おはようございます。西洋の教会は荘厳という言葉がぴったりかも。仏教寺院もそうですが、信者に対しての一種の催眠の場かも。