ひねもす俳句:師走の街


枯れた草花
草枯れて芯の強さを残したる /勝美

漢方薬局の棚
数へ日や漢方薬の早き減り /勝美

今年の白菜は…
尻向けて白菜はしたなかりけり /勝美

玄関先で白菜干し
白菜のすでに萎びてをりしかな /勝美

クリスマスの街かど
聖樹ただ単に広告塔の役 /勝美

美容室の中で
外しけりショールに絡む鬘の毛 /勝美

「ひねもす俳句:師走の街」への3件のフィードバック

  1. >草枯れて〜
    枯れ草から芯の強さを見てとるとは、スゴイ!
    ただのわびしい写真が、句が付いて背筋が通ったようです。
    >数へ日や漢方薬の〜
    そわそわ感が伝わって来ました。
    車に乗っていても、なんだか、みんな
    殺気だっている師走です。
    >尻向けて〜
    笑っちゃいました。確かに尻向けてますよねw
    >白菜の〜
    「白菜の萎びた尻にちり紙かな」だとどうでしょうかw
    そのままの情景を詠まれた句ですね。
    なんとなく、散歩の途中で、この写真の白菜を見つけた猫が
    詠んでいるような感じがしました。
    続きは、またあとで書かせてください

  2. >聖樹ただ〜
    クリスマスツリーはもともとキリストさんの広告塔と言えるかも知れませんね。
    マクドの人も、飾り付けながら「商売繁盛!笹もってこ〜い」と思っていたとかいないとか…
    >外しけり〜
    部分カツラと言えば、おばあさん。ウィッグといえばギャルっぽい。
    どちらも装うことは一緒なんですが。写真は、装い解除状態の油断したギャルを一枚。どんな夢を見ているのでしょうか?

  3. 夏の間はむしろ目にとまらなかった雑草が、
    枯れてこんな姿になると俄然存在感をもつように感じます。
    枯れた茎を寒風に晒しながら、ひと冬過ごすんでしょうね。
    12月は忙しい!ヒマな人もどこか気が急く月ですよ。
    そんでもって体も1年の総まとめのようにガタがきたりして。
    外は寒いし。漢方薬飲んで乗り切らなくちゃ!って思います。
    ところで私、さきの年の暮れに初めて漢方医の脈診を受けました。
    TVドラマの『チャングム』みたい!とか思って受けてみたのですが、結果はビミョー。
    ホントに読み取れてるのか?と疑ってしまうのは、西洋医学と機械に慣らされてるせいでしょうかねぇ。
    →宮廷女官チャングムの誓い 
     http://www3.nhk.or.jp/kaigai/chikai/
    白菜は冬の季語。
    作者いわく川柳ぽくなったそうで。
    今年は白菜が安値で消費者としては嬉しいかぎり。
    こんな風に道端に陳列されてると、まさに尻と言いたくなる
    のもわかります。でっかいしね。
    でも、はしたないと言われてしまうと、白菜も立つ瀬がないなぁ。
    さて。上のお店で買った白菜がはやくもこんな姿に?
    きっと自家製の漬け物、キムチでも漬けるんでしょうかね。
    玄関先に干してます。
    たとえ広告塔の意味しかなくても、クリスマスまでの
    期間、街をいろどってくれるのは嬉しいです。
    25日過ぎると一気に消え去ってしまうのが寂しい。
    クリスマスから大晦日までが、本当にあっという間で、
    ツリーや飾りの片付けをする業者も大変なんだろうなぁ。
    ショールが冬の季語。
    「鬘」はかずらで、カツラと一緒。
    このぱっと見ワケ分らない写真から、ずいぶんなんちゅーか
    いい雰囲気のある句が出ましたね。

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