第二十一回国民文化祭2006やまぐち文芸祭俳句大会において
この、ひねもす俳句の作者の次の作品が社団法人俳人協会賞を受賞しました。
灯を入るる頃となりけり夏座敷 /勝美
作者は山口まで招待を受け、表彰式に臨みました。
ついでに、瑠璃光寺、雪舟庭、サビエル記念聖堂などを見学した折のひねもす。
第二十一回国民文化祭2006やまぐち文芸祭俳句大会において
この、ひねもす俳句の作者の次の作品が社団法人俳人協会賞を受賞しました。
灯を入るる頃となりけり夏座敷 /勝美
作者は山口まで招待を受け、表彰式に臨みました。
ついでに、瑠璃光寺、雪舟庭、サビエル記念聖堂などを見学した折のひねもす。
受賞おめでとうございます!
>灯を入るる頃となりけり夏座敷
今は、冬ですが、夏の日のとっぷり暮れ行く夕暮れが蘇ってきます。
酒でものんで、ホロっときている感じですね。
ひねもす。
そして、今回は、写真も勝美さん撮影によるものです。
>瑠璃光寺池に冬めく塔の影
そらが冬なら、それが写った池も冬。一面冬ですね。
>石庭の黙(もだ)の深しよ石蕗の花
石―石つながりですねw
石蕗(つわぶき)の佃煮(きゃらぶき)が食べたくなりました。
>絵硝子の冬日微塵や祈る背に /勝美
静かな教会の中と、それに射し込む冬日に浮かび上がる
微かな埃が目に浮かびます。晴れた冬の午前中の体育の授業の
体育館に一番乗りしたときの空気を思い出しました。
受賞の句、なんということはない句のような何でも無さがいいですね。
過剰じゃなくて、さらりとしてるけどちゃんと景色が浮かびます。
こういう俳句が作れるといいなぁと思う。
私がたまに作ろうとすると、結構狙い過ぎだったり陳腐になったりしてしまいます。
「冬めく」が季語。色とりどりの紅葉する木々の中、まだ秋だと思ってたら、池に映った塔の影になんとなく冬の気配を感じた、という感じでしょうか。
季節が変わったなと、ふと感じる瞬間って確かにありますね。
それがいつも同じわけじゃなくて、匂いとか風とか陽射しだったり影だったり、
さまざまでマチマチで不思議です。
「石蕗(つわぶき)の花」が季語。
ツヤツヤの深緑の肉厚の葉、すっとのびた茎に黄色の花が咲くツワブキ。
地味で静かな雰囲気の植物です。
写真にはツワブキ写ってないけど、この庭に咲いていても似合うかも知れません。
石庭って抽象芸術ですよね。そこに置かれた景色を
どう感じ取ってもいい、という。
石庭、いいかも!この秋冬は石庭ツアーをしてみたい。
写真はフランシスコ・ザビエル記念聖堂だそうです。
ステンドグラスを通した冬の陽が、祈る背中にちょっとだけかかってる感じでしょうか。
なんとなく暖かい空気を感じます。