ひねもす俳句:春の空


コブシの花
青空に白を象嵌花辛夷 /勝美

横浜大桟橋
みちなきをゆき踏青の果ては海 /勝美

大桟橋の夕暮れ
花ぐもり行き交ふひとのなきデッキ /勝美

横浜の夜景
花冷えの宵を粧(よそほ)ふ観覧車 /勝美

「ひねもす俳句:春の空」への2件のフィードバック

  1. >青空に〜
    「象嵌花辛夷」って一瞬文字化けかと思ってしまいました。確かにわんさか咲いてる感じが象嵌、しかも、刀のツバのとこみたいに見えます。
    >みちなきを〜
    海が、ガーッっと広がってる映像が目に浮かびます。
    夏っぽい感じ。
    >花ぐもり〜
    この日は平日とあってか、人がポツリポツリしかいませんでした。
    でも、近所の小学生たちがいて、観光地というより遊び場みたいな感覚でだらだらしてるのがいい感じでした。心地よいわびしさです。
    >花冷えの〜
    春の夕暮れは冷えても、明日もあったかくなるかな?と期待が膨らみますよね。同じ宵の観覧車も違って見えます。

  2. 「象嵌」かぁ。
    フラットな空にコブシの花の白がパチっとはまって、なるほど。
    象嵌という言葉を持ってきたところがリアル。
    「踏青」が春の季語。「青き踏む」とかも。
    『増殖する俳句歳時記』で確かめると、
    http://www.longtail.co.jp/~fmmitaka/kigo.html
    古くは中国からきた言葉で、ピクニックのようなことを指すらしい。
    春になると途端に外をふらふら歩きたくなります。
    さすがに海まで歩いて行っちゃったりはしませんけど。
    横浜は、というかこの大桟橋のあたりは空が広い。
    海があるだけで景色が一変するのがおもしろい。
    この写真のもうちょっとあとの時間になると、
    デッキの西側では、夕陽狙いのカメラマンがずらっと
    並んでました。
    今回のひねもすはきれいにまとまってるなぁ。
    あんまり馴染みのない景色の写真だったからでしょうか。
    ちょっとおすましな印象ですな。

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