ひねもす俳句:桜も過ぎて


喜多院の池
八つ橋の板のじぐざぐ夏はじめ /勝美

招き猫みくじ
招き猫ひとつ売れけり初夏の寺 /勝美

街のパン屋
麦秋やフランスパンの焼き上がり /勝美

八重桜
春疾風枝を離るるもの哀れ /勝美

「ひねもす俳句:桜も過ぎて」への2件のフィードバック

  1. >八つ橋の板のじぐざぐ夏はじめ
    なぜだか分かりませんが、この句をみたとき、
    木陰から覗く初夏の太陽の画が目に浮かびました。
    じぐざぐと言いつつまっすぐ直球な感じがするのも不思議です。
    >招き猫ひとつ売れけり初夏の寺
    だんだん仲間が減っていくと猫がさびしく鳴きそうですね。
    >麦秋やフランスパンの焼き上がり
    仕事で群馬に何度も行ってたころ、麦畑の中の道を通るのですが、
    いちめんの黄金色に「これが麦秋か」と実感してました。子供のころ、
    周りが田んぼばっかりだったので、この色が春に見られることに
    ちょっと違和感も感じました。
    >春疾風枝を離るるもの哀れ
    桜の花を見ていると、鳥が花ごとちぎって落としているのを見かけます。
    鳥もうれしいんでしょうね。ちぎられる側は嫌だろうけどw

  2. そう言えば「じぐざぐ」って変な言葉。
    っと思ったら英語ですね。zigzag。
    写真のせいかもしれないけど、(といっても写真の水は淀んでるんだけど)
    澄んだ水の冷っこさみたいなのを感じた。
    この寺で招き猫みくじを引いたら大吉!
    でもでてきた猫の顔がイマイチ。…バチあたりますかね。
    ひとつふたつ売れて行くほうがいいですよ。
    1箱まるごと買われていったらなんだか味気ない。
    麦秋とフランスパン?
    それこそド直球な感じだけど、
    香ばしい匂いがしてきそう。
    麦秋は6月の季語。夏に分類されます。
    春疾風は「はるはやて」。
    八重桜が散るころの突風も春疾風と呼ぶのかな。
    風の種類にもそれぞれ固有の名前がつけられてる
    日本語って(他国語にもあるかもしれないけど)
    なんて豊かなんだろうと思う。

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