ひねもす俳句:夏めく街 2013年5月20日2013年5月20日 pure2 ひねもす俳句 どの顔も茅の輪潜りて晴れやかに /勝美 縄文の青水無月を想ふべし /勝美 亡びゆくものの哀れや片陰り /勝美 夏めくや光と影の鬩ぎあふ /勝美 逢坂をギター抱へて蝉丸忌 /勝美
>どの顔も茅の輪潜りて晴れやかに 個人的に、茅の輪潜りをする環境に育っていないので、 その周辺にある雰囲気をリアルに感じられないのですが、 数年前に、ふと通りがかった神社で大きな茅の輪の準備をしていて、 それがちょうどいま自分の季節だったことを思い出しました。 >縄文の青水無月を想ふべし 縄文時代って13000年もあったそうです。 同じ人間でも今とはまったく違う言葉を話し、違う考え方で 生活していたのだと思います。しかし、雨が降ったり、風が吹いたり 季節というものは、いつの時代も同じように過ぎていたのだと思うと なんとなく、昔の人と繋がっている感じがしてきます。 >亡びゆくものの哀れや片陰り 国立能楽堂の周辺の地域は、まるでバリアで守られているように 生活の匂いのする、趣のある建物がたくさん残っていました。 >夏めくや光と影の鬩ぎあふ 夏は、昼間明るい分、夜の闇は濃い様に感じます。 その濃くて見えない向こうのどこかでカエルが大合唱している。 それが私の子供の時の夏の記憶です。 >逢坂をギター抱へて蝉丸忌 先日、能の蝉丸という話の内容を聞く機会があったのですが、 この能が最新の演目として演じられていた時に見ていた人たちは、 こういう、宮家内での悲しい話をどう思っていたのかを、 タイムマシンに乗って聞きに行ってみたいなと思いました。 返信
いつも、写真にも興味を持っています。薔薇の花を写す角度、突拍子もない蝉丸の古文紙等々、多彩であり、その被写体の縦横無尽さにいつも見入っています。頷けるのはたぶん悪戯書きの絵を被写体にした時、「縄文の青 水無月を 思うべし/勝美」の句を、事前に予期しているような選び方。 勝美さんの句力を、思いっきり引き出せる素人離れした写真にも興味津々なのです。 返信
のうそうさん 独尊さん おはようございます。何時もありがとうございます。写真と俳句のコラボは愉しみのひとつです。お読み下さって何かを感じ、考えてもらえて嬉しい限りです。独尊さんへ 縄文の句の中七は「青水無月」という言葉ですが、縄文の青/水無月を想ふべし と切ってもそれはそれでまーいいか。 返信
こんばんは どうやら今年の梅雨は早まりそうですね。 すでに九州、中国、四国が梅雨入りです。 雨は雨で、俳人は楽しめます。 今月は次の二句です。 逢坂をギター抱へて蝉丸忌 /勝美 亡びゆくものの哀れや片陰り /勝美 返信
こんばんは ひねもす俳句:夏めく街のご紹介有難うございました。 街を行く若人の服装は一足飛びに既に夏めくから盛夏の様相です。 例によって遅れ馳せながら、 ●亡びゆくものの哀れや片陰り /勝美 背後の近代的なビルが押し潰しそうな町屋、でも貴重な片蔭を与えてくれます。 片蔭で一休みするにはビルより町屋ですね。 頑張っている町屋にエールを送ります。内容のある良い句だと思いました。 ●逢坂をギター抱へて蝉丸忌 /勝美 蝉丸と云えば百人一首で有名な「これやこの行くも帰るも分れては知るも知らぬも逢坂の関」 ですね。琵琶をギターに変え、捨てられて庵のあった逢坂で蝉丸を偲んでいるのでしょう。 謡曲では詠われる姉逆髪と共に夏の季題ですね。 勝美さんの博識振りに感嘆、技能賞ものの句で頂きます。 返信
由人さん ひつじさん 要介さん おはようございます。一挙にお三人からのコメントありがとうございます。今年は梅雨入りが早く梅雨明けも早いようですね。暑さにめげず街の様相を掬って俳人らしく過ごしたいと思っています。 返信
どの顔も茅の輪潜りて晴れやかに /勝美 五月の空に大輪の薔薇は映えますね。 ストレートに「薔薇」でも作って欲しいなぁ! 縄文の青水無月を想ふべし /勝美 「青水無月」という言い方もあるんですね。 飛鳥時代くらいだと今と繋がってる感があるけれど、縄文時代だと遠いなぁ。 どんなだったんだろうなぁ。 亡びゆくものの哀れや片陰り /勝美 千駄ヶ谷の近く、古びた大きな家が残されていました。 外から見てる分には趣きもあるけれど、 暮らしにくいでしょうね。もう住んでないのかな。 ビルとの対比が余計「亡び」を感じさせます。 夏めくや光と影の鬩ぎあふ /勝美 花びらのコントラストから光と影を連想するとはさすが。 それにしても、綺麗とは言い難い個性的な花でした。 逢坂をギター抱へて蝉丸忌 /勝美 この謡の音読会に行ったのですよ。 6歳に内容がわかるように読みながら挿絵を描いてやったら、 逆髪さんがロックなことに(逆髪ですからね)なってました。 山に捨てられた琵琶弾き蝉丸と放浪するパンクな姉の出会いと別れ、 お能の舞台も観てみようと思ってます。 返信
awaさん こんばんは。来月1日から3日まで獺祭福岡大会です。 行ってきます。俳句四季から7月号の「花は葉に」5句の校正依頼が ありました。6月20日発売です。1冊進呈しますね。 ストレートな薔薇の句はそのうちにね。 返信
>どの顔も茅の輪潜りて晴れやかに
個人的に、茅の輪潜りをする環境に育っていないので、
その周辺にある雰囲気をリアルに感じられないのですが、
数年前に、ふと通りがかった神社で大きな茅の輪の準備をしていて、
それがちょうどいま自分の季節だったことを思い出しました。
>縄文の青水無月を想ふべし
縄文時代って13000年もあったそうです。
同じ人間でも今とはまったく違う言葉を話し、違う考え方で
生活していたのだと思います。しかし、雨が降ったり、風が吹いたり
季節というものは、いつの時代も同じように過ぎていたのだと思うと
なんとなく、昔の人と繋がっている感じがしてきます。
>亡びゆくものの哀れや片陰り
国立能楽堂の周辺の地域は、まるでバリアで守られているように
生活の匂いのする、趣のある建物がたくさん残っていました。
>夏めくや光と影の鬩ぎあふ
夏は、昼間明るい分、夜の闇は濃い様に感じます。
その濃くて見えない向こうのどこかでカエルが大合唱している。
それが私の子供の時の夏の記憶です。
>逢坂をギター抱へて蝉丸忌
先日、能の蝉丸という話の内容を聞く機会があったのですが、
この能が最新の演目として演じられていた時に見ていた人たちは、
こういう、宮家内での悲しい話をどう思っていたのかを、
タイムマシンに乗って聞きに行ってみたいなと思いました。
いつも、写真にも興味を持っています。薔薇の花を写す角度、突拍子もない蝉丸の古文紙等々、多彩であり、その被写体の縦横無尽さにいつも見入っています。頷けるのはたぶん悪戯書きの絵を被写体にした時、「縄文の青 水無月を 思うべし/勝美」の句を、事前に予期しているような選び方。 勝美さんの句力を、思いっきり引き出せる素人離れした写真にも興味津々なのです。
のうそうさん 独尊さん おはようございます。何時もありがとうございます。写真と俳句のコラボは愉しみのひとつです。お読み下さって何かを感じ、考えてもらえて嬉しい限りです。独尊さんへ 縄文の句の中七は「青水無月」という言葉ですが、縄文の青/水無月を想ふべし と切ってもそれはそれでまーいいか。
再コメント!「青水無月」なのですね。漫画的絵柄の写真から縄文人の青い入れ墨を連想された句だと思いました。縄文の壺に見立てたのだとやっと気づきました。(赤)「・・」の上塗りかも?
独尊さんへ おはようございます。「青水無月」は夏の時候「水無月」の季語の傍題です。写真のペイントは縄文の遮光土器では。
写真べったりの句でしたかね。
こんばんは
どうやら今年の梅雨は早まりそうですね。
すでに九州、中国、四国が梅雨入りです。
雨は雨で、俳人は楽しめます。
今月は次の二句です。
逢坂をギター抱へて蝉丸忌 /勝美
亡びゆくものの哀れや片陰り /勝美
こんばんは。親戚の舞台が無事終わりホットしてます。
「シェークスピア」久し振りに演劇を観た感じでした。
蝉丸忌~頂きます。
薔薇のお写真素敵ですね。
こんばんは
ひねもす俳句:夏めく街のご紹介有難うございました。
街を行く若人の服装は一足飛びに既に夏めくから盛夏の様相です。
例によって遅れ馳せながら、
●亡びゆくものの哀れや片陰り /勝美
背後の近代的なビルが押し潰しそうな町屋、でも貴重な片蔭を与えてくれます。
片蔭で一休みするにはビルより町屋ですね。
頑張っている町屋にエールを送ります。内容のある良い句だと思いました。
●逢坂をギター抱へて蝉丸忌 /勝美
蝉丸と云えば百人一首で有名な「これやこの行くも帰るも分れては知るも知らぬも逢坂の関」
ですね。琵琶をギターに変え、捨てられて庵のあった逢坂で蝉丸を偲んでいるのでしょう。
謡曲では詠われる姉逆髪と共に夏の季題ですね。
勝美さんの博識振りに感嘆、技能賞ものの句で頂きます。
由人さん ひつじさん 要介さん おはようございます。一挙にお三人からのコメントありがとうございます。今年は梅雨入りが早く梅雨明けも早いようですね。暑さにめげず街の様相を掬って俳人らしく過ごしたいと思っています。
どの顔も茅の輪潜りて晴れやかに /勝美
五月の空に大輪の薔薇は映えますね。
ストレートに「薔薇」でも作って欲しいなぁ!
縄文の青水無月を想ふべし /勝美
「青水無月」という言い方もあるんですね。
飛鳥時代くらいだと今と繋がってる感があるけれど、縄文時代だと遠いなぁ。
どんなだったんだろうなぁ。
亡びゆくものの哀れや片陰り /勝美
千駄ヶ谷の近く、古びた大きな家が残されていました。
外から見てる分には趣きもあるけれど、
暮らしにくいでしょうね。もう住んでないのかな。
ビルとの対比が余計「亡び」を感じさせます。
夏めくや光と影の鬩ぎあふ /勝美
花びらのコントラストから光と影を連想するとはさすが。
それにしても、綺麗とは言い難い個性的な花でした。
逢坂をギター抱へて蝉丸忌 /勝美
この謡の音読会に行ったのですよ。
6歳に内容がわかるように読みながら挿絵を描いてやったら、
逆髪さんがロックなことに(逆髪ですからね)なってました。
山に捨てられた琵琶弾き蝉丸と放浪するパンクな姉の出会いと別れ、
お能の舞台も観てみようと思ってます。
awaさん こんばんは。来月1日から3日まで獺祭福岡大会です。
行ってきます。俳句四季から7月号の「花は葉に」5句の校正依頼が
ありました。6月20日発売です。1冊進呈しますね。
ストレートな薔薇の句はそのうちにね。