ひねもす俳句:更けゆく秋

ホトトギスの花
杜鵑草保護といふ名の塚破壊 /勝美

塀をのぼるカマキリ

扉死守枯蟷螂となるまでよ /勝美

トンガリ鶏頭

天を衝く意気のデモ隊鶏頭花 /勝美

秋祭り

先生も自前の法被秋まつり /勝美

栗の実ひとつ

掌中の珠さてこそと栗のつや /勝美

「ひねもす俳句:更けゆく秋」への12件のフィードバック

  1. 杜鵑草保護といふ名の塚破壊 /勝美
    「保護」では本当の「救い」にはならないということでしょうか。
    本当の自由が求められることっていっぱいありそうです。「杜鵑草」のあの珍しい形と色を見るに、自然の不思議や妙を感じざるを得ませんね。
    扉死守枯蟷螂となるまでよ /勝美
    命というものを悟った静かな愛が感じられます。
    天を衝く意気のデモ隊鶏頭花 /勝美
    この「とんがり鶏頭」の写真、アップして観ました。「わあああ、凄い!!」なるほど、デモ隊が並んでました!
    先生も自前の法被秋まつり /勝美
    紫色の法被が「先生」ですか?地域の方に交わって一生懸命!!好感が持てました。
    掌中の珠さてこそと栗のつや /勝美
    掌の中に入ってきたものは、やはり「可愛い!!」幼子であれば幼子の庇護したいものがあるのですね。握っているうちに、さらに艶が出てくることでしょう。この「艶」に作者の・写真の幼子の気持が詰っています。

  2. イの一番にお越し下さってありがとうございます。
    そして何時も変らぬ多恵さんらしいコメントもあわせて
    ありがとうございます。
    「火」句会では、素敵な句を披露して下さって、共感を
    新たにいたしました。
    これからもよろしく。

  3. 勝美さん「ふけゆく秋」早速覗かせてもらいました。
    相変わらず達者な詠みっぷりに恐れ入りました。
    扉死守枯蟷螂となるまでよ /勝美
    「なるまでよ」と捨て鉢なもの言いは面白いですね。
    こういう詠嘆の方法もあるんですね。勉強になります。
    先生も自前の法被秋まつり /勝美
    先生は勿論学校の先生ですよね。いまどき自前の法被
    なんて珍しいんですが、先生だから自前がいいんですね。
    みんなで作り上げた秋まつりで楽しそうです。

  4. 由人さん ありがとうございました。
    他愛ない句ばかりで恐縮です。
    もっともっと掘り下げた句作りに励みたいとおもいます。
    新宿御苑、楽しみです。

  5. 杜鵑草保護といふ名の塚破壊 /勝美
     我が家では今朝、庭へ水遣りに出たかみさんが、朝食のとき
     に6花咲いたと言ってました。花の蕾を沢山持っているので
     これから毎日咲き続けるでしょう。
     縄文遺跡にある塚と思いますが、何時の世にも世の中や人の
     心を踏みにじる行為が平然として行われています。摘みの意
     識が稀薄と言って済ませる問題では無いのですが、法治国家
     の誤った運用と解釈が罷り通る教育と社会があります。
    扉死守枯蟷螂となるまでよ  /勝美
     昔から籠城をする相手を攻める手段は種々考案されました。
     掲出句は兵糧攻めを思わせます。もののふとして刀剣や弓矢
     を交えずに飢えによる最期を待つ姿は哀れ極まります。
    天を衝く意気のデモ隊鶏頭花 /勝美
     世界の最大の関心事は食糧難、現在デモが暴動に発展する国
     が現実となって来ました。デモに至る世界的食料不足の要因
     を今ここで述べるつもりはありませんが、写真の鶏頭花から
     詠まれた句ですからこれはこれ。
     僕のイメージの中では、
     ●デモ隊の息や背高泡立草
    先生も自前の法被秋まつり  /勝美
     滅多にあるとは思えませんが、祭半纏を貸し出す町内もある
     んでしょうね。祭半纏(法被)は大方は自前です。それはそ
     れとして先生(学校の先生なら上出来ですが、選挙区では地 方議員から国会議員まで)方が地元サービス?という手も有
     り得ます。
    掌中の珠さてこそと栗のつや /勝美
     「掌中」→「掌」。「と」は無くても良いと思います。
     手品を楽しんでいるようです。「どっちに入ってる」「何が
     入ってる」と子どもの声まで聞こえてきます。
     ●掌を開くさてこそ栗のつや
    毎回失礼を顧みず、独断解釈で申し訳ございません。

  6. わざわざおいで下さって、適切なコメントまで
    ありがとうございます。
    栗の句はすごくよくなったと思います。
    頂きます。

  7. >杜鵑草保護といふ名の塚破壊
    むむむ、ナゾ。そのように準えられる事件があったのでしょうか?
    >扉死守枯蟷螂となるまでよ
    国会の議場へ続く扉でしょうか?
    命を賭して守る扉の向こうには、古狸らが座っています。
    >天を衝く意気のデモ隊鶏頭花
    かつては地域に責任をもつ市民をプロ市民と言ったそうですが、このごろは活動で利権を得る人を“プロ市民”というそうです。
    なんだかややこしい世の中で鶏頭も大変ですね。
    >先生も自前の法被秋まつり
    この先生は代議士さんということでしょうか?
    冬前に肥やし増量票の田
    >掌中の珠さてこそと栗のつや
    確かに、地面に落ちているものより、娘の手の中にあるクリの方がテカテカしてみえます。こういうのを親の欲目と言うのですねw。

  8. おはようございます のうそうさん
    一句めは高松塚をイメージしたものです。
    二句目のかまきりは一生懸命に開かないようにしているようで、
    扉の向うには魑魅魍魎でもいるのか。
    三句目の鶏頭は大抵火に喩えられますよね。
    四句目の先生は代議士ピンポンです。
    五句目の栗は子供には宝ですよね。

  9. ・ 杜鵑草保護といふ名の塚破壊 /勝美
      高松塚古墳の極彩色壁画の保護、人間が入り込んだ為にカビが発生した
     とか、しかし、過去の時代に盗掘の跡が…この文化財、後世に如何にして
     伝えるか?難しい問題ですね。杜鵑草も首を傾げているような…
    ・ 扉死守枯蟷螂となるまでよ /勝美
      初一念それとも行き掛かり上か?理由は兎も角、蟷螂は既に扉の色に同
     化、やがてその影さえ残さず、死守した蟷螂の居たことも忘れられ…
     入社から定年まで一つの会社で…いや、これは死守でなく、しがみ付きで
     した。
    ・ 天を衝く意気のデモ隊鶏頭花 /勝美
      激しいデモで思い出すのは、丁度40年前の10月21日、新宿駅での
     「反戦デモ」、会社帰りに巻き込まれて催涙ガスの中を逃げたこと。近年
     街で見かけるデモ行進はお義理で歩いているような…あの頃と鶏頭花の色
     は変わらないが。
    ・ 先生も自前の法被秋まつり /勝美
      氏神様の秋祭り、神輿を担ぐのは町内会の人達でしょうか。先生と呼ば
     れる職業人の多いこと、学校の先生、医師、弁護士、会計士、etc。
      代議士先生の法被は自前ではないでしょうね。各地で秋祭り酣、代議士
     先生は大忙しでしょうね。
    ・ 掌中の珠さてこそと栗のつや /勝美
      見るからに柔らかな幼子の掌に硬質のつやのある栗、巧みなコラボレー
     ションに何時もながら感服します。さてこそ勝美さん俳句の真骨頂。
     どのお句にも「人間味」の滲む佳句揃い、共感を覚えつつ読ませて頂きま
    した。有難うございました。

  10. 陽さん 今日は。
    今日は午前中から袋回しの句会で、いま帰って来ました。
    いつもご覧頂き感謝感謝です。
    仲なか思うような句が生まれませんが、宜しくおつき合い下さい。
    来月の新宿御苑楽しみです。

  11. おはようございます。遅くなりました。
    先生も法被〜私の観賞は違います。
    僻地に関ることが多く掻い出される女先生、校長先生 ドクター皆 自前で参加と採りました。
    掌中〜頂きます。かわいいのが好き!

  12. 元気なひつじさんの声が聞けてうれしいです。
    来月の新宿御苑が楽しみです。
    二次会の場所は決まったのでしょうかねー。

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