ひねもす俳句:年の終わり

境内は高野箒の筋目あと
境内は高野箒の筋目あと /勝美
戯れあひの果ての口論して師走 /勝美
戯れあひの果ての口論して師走
稲荷社の鳥居潜らばそこは春
稲荷社の鳥居潜らばそこは春 /勝美
此処に我在りとて姫蔓蕎麦群団 /勝美
此処に我在りとて姫蔓蕎麦群団
妖怪や足なき案山子通せんぼ
妖怪や足なき案山子通せんぼ /勝美

One thought to “ひねもす俳句:年の終わり”

  1.  押し詰まってきました。これと言って何にもなすことなく過ごしたことを恥じるのみ。 
    さて1句目はキク科の高野箒、季語にはなっていませんがあえて季語として作句しました。まんまの句で常套的月並みの極致で忸怩。次は蛇のオブジェのある公園。存在理由は定かでは在ません。いがみ合っているのか戯れているのか。世界の情勢を表してもいるよう。次は近所の稲荷社。以前はかなり薄暗い情景だったが伐採されてスケスケになっている。賽銭泥棒の被害にあったとか聞いている。春どころではないかも。その次は姫蔓蕎麦。タデ科カンイタドリ。これまた季語ではないにしても今時分路傍に繁茂している。あえて季語扱いしました。最後はどこやらの案山子、一本足のかかしというのに足が見当たらない。面妖なことだ。両手広げて通せんぼとはなんのこっちゃ。 

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