ひねもす俳句:秋さやか

とりどりに鳥のゐる沼秋うらら
とりどりに鳥のゐる沼秋うらら /勝美
実ざくろは憤怒の色を極めけり /勝美
実ざくろは憤怒の色を極めけり

凄まじや喘ぐ如くに出る気根
凄まじや喘ぐ如くに出る気根 /勝美
橋上にモネの池観るさやけしや /勝美
橋上にモネの池観るさやけしや
落魄の身とはなりけり栗の毬
落魄の身とはなりけり栗の毬 /勝美

「ひねもす俳句:秋さやか」への2件のフィードバック

  1.  十月になっても連日夏日。とはいえ空は秋の気配がそこはかと。スポーツの日、弁当持参で近所の別所沼界隈をぶらつく。沼周辺のランニングコースは走る人がひっきりなし。一句目は沼の全景。水鳥や渡り鳥が沼の秋の気配を満喫しているよう。まさに秋うらら。2句目は柘榴。なぜか赤黒さを際立てている。まるで内なる不満が堰を切って奔り出そうな貯めにためた色合い。少し頭を冷やそうよ。3句目は沼周辺の落羽松メタセコイア。気根がニョキニョキ。新宿御苑にももっと大きいのが林立している。カッパドキアに準えて句作したことがあった。写真の気根は土中の息苦しさに耐えかねて喘ぎ顔を出したよう。でも外気も異常気象の最中でやり切れなさそう。4句目は睡蓮が花を浮かべている小さな池。俳句作者夫婦が覗き込んでいるスナップ。モネの池になぞらえた。最後の句は栗の毬。いかにも落魄してやるせない風情。
    なんだか同情心を煽られるのだった。

  2. 秋晴れの1日。蝉までも鳴き出す日中の気温。
    日向でじっと座ってはいられない暑さでしたね!

    別所沼はおなじみすぎて面白くないと思いきや、季節ごとに見せてくれる景色も動植物も変わるので、飽きませんね〜!
    昨日のヒットはオンブバッタ。朝顔の葉の上のあちこちにオンブバッタがいて。
    オンブバッタのなんていうか、ちゃんとおんぶしている律儀さが面白かった!
    句の感想は改めて。

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