ひねもす俳句:急ぐべし

秋思募らばムンクの空へ叫ぶべし
秋思募らばムンクの空へ叫ぶべし /勝美
蟷螂の一途に枯れを急(せ)く運命(さだめ)/勝美
蟷螂の一途に枯れを急(せ)く運命(さだめ)
貴賓室の壁は唐草唐花草
貴賓室の壁は唐草唐花草 /勝美
飯桐の実は瓔珞か秋日燦 /勝美
飯桐の実は瓔珞か秋日燦
黄葉は注意信号車止め
黄葉は注意信号車止め /勝美

「ひねもす俳句:急ぐべし」への2件のフィードバック

  1. 10月最後のひねもす俳句。タイトルは「急ぐべし」。あと2ヶ月で令和六年へ突入。何かと気忙しいこの頃。早速一句目、ただならぬ色彩の夕空。ムンクの絵が思い出される。「叫び」。叫んだところでどうなるわけはないのですが。鬱鬱の気分を感じる昨今呑気メガネで過ごしたい。二句目のカマキリ、この先「枯れ蟷螂」の運命を辿るばかり。急いでどうするのか。厭世的にものを考えるのはやめましょう。三句目は唐草模様の壁。貴賓室にふさわしいかも。「唐花草」はビール醸造に欠かせない「ホップ」の和名。居並ぶ紳士諸賢がビールで乾杯するのかも。四句目は飯桐の実。瓔珞のように数限りなくぶら下がっている。秋の日差しを浴びながら。幸せのひとときではあります。最後の句はセイタカアワダチソウ。黄色繋がりで樹木の黄葉へとスライドした。泡立ち草は一頃猛繁殖して、体に害を及ぼすとて嫌われていたがそうでもないとかで安泰。写真に自動車が写り込んでいるので車止めに活用しました。

    1. 最終日にすべりこみセーフの10月第2弾。

      ちなみにムンクの「叫び」は叫んでいるんじゃなく、耳を塞いでいるんですよ。叫んでいるのは人じゃなくて自然ていう説が優勢。
      ま、耳を塞ぎたくなるようなリアル轟音を立ててる感じでもないので、こんな夕空を見て恐れおののいている感受性の高い人の様子かも知れない。

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