ひねもす俳句:早春のひととき

春昼の花見小路の闇透かす
春昼の花見小路の闇透かす /勝美
武士と遭ふ鎌倉古道花曇 /勝美
武士と遭ふ鎌倉古道花曇
早春の色香満ちけり一服す
早春の色香満ちけり一服す /勝美
雲払ひ天空狭しとつちふれり /勝美
雲払ひ天空狭しとつちふれり
春風に舞ふ足取の軽やかに
春風に舞ふ足取の軽やかに /勝美

4 thoughts on “ひねもす俳句:早春のひととき

  1. おはようございます。獺祭誌が3日まだ届きません。今日あたり届くと思うのですが主宰さんが心配です。視ているだけで何もしないのだから遅い位は気にしてはだめよね
    前が長くなってしまった、つちふるの句と
    早春の句をいただきます。つちふるの写真
    素敵です。

  2. 大須賀衡子さん こんにちは。コメントありがとう。俳句には句会の存在が欠かせないという思いです。幸い城南句会は同好会と位置付けて少人数ででも月一回の楽しみの場です。勝美には萩の道句会も皆さんの賛同で出席が認められ、地元の公民館での句会も継続してやっています。いずれ何かの折にご一緒できればと思っています。

  3. 令和5年の第2弾。「早春のひととき」。例によっての由無し事です。1句目は写真では初音小路とあります。これは谷中銀座のアーケード飲食街。句による花見小路とは京都祇園のベンガラ格子に犬矢来の祇園情緒たっぷりの場所です。建仁寺や一力への石畳道が素敵です。句の「闇透かす」ならば谷中の雑駁がふさわしいかも。いずれにせよ酔客の定まらぬ目の迷いでしょうか。2句目の彫像からのメルヘンちっくな心情が導き出されました。花曇りの季語が一層気分を盛り立てます。3句目は細川庭園散策の折の抹茶のおもてなしのもの。菓子は肥後の名品「加勢以多」です。上品な味わいです。早春の色香そのものです。4句目の天空の広々した景色は目を見張ります。まさに霾の前触れのようです。最後の句は撮影者が撮影した能の一場面です。俳句作者は見ていませんので鑑賞の余地はありません。撮影者によれば小学生の俳句やないか、と。舞姿に春風を感じたまでです。

  4.  春昼の花見小路の闇透かす /勝美
    この横丁、じつは夜になると大繁盛しているらしいですよ。
    贔屓の多い有名店もあるそうです。
    昼間の真っ暗な寂れた雰囲気からは想像もつきませんが。
    句はこの小路とは限らず、昼と闇のコントラストが良いかな、と思います。

     武士と遭ふ鎌倉古道花曇 /勝美
    いざ鎌倉、ですね。
    うちの近所、あっちこっちに鎌倉古道やら鎌倉街道やらの碑が立っていて、
    本当にこれたどったら鎌倉行けるの?と甚だ疑問。
    ちなみに、この武士象の下には、鎌倉の反対方向は「はやせみち」とあります。
    埼玉方面みたいですよ。

     早春の色香満ちけり一服す /勝美
    写真は肥後細川庭園のお茶処より。
    ポルトガルから伝わった細川家のお菓子とともにお抹茶を頂いております。
    早梅が咲いていて、日差しの差し込む室内は暖かく、
    まさに「早春」を満喫いたしました。

     雲払ひ天空狭しとつちふれり /勝美
    ある日の朝の日の出前。
    ダイナミックな雲の景色が広がっていました。
    空の色のグラデーションもなんとも美しく、自然には敵わないと思わされます。
    つちふる(霾)は春の砂塵を表す季語なんですね、初めて知りました。

     春風に舞ふ足取の軽やかに /勝美
    これは能舞台じゃないところがミソ。
    一応金屏風で隠してあるけど、場所は公民館の体育館ですね。
    日常と非日常のムリヤリの融合といった感じ。
    我々参加者は、身近な場所でのホンモノの舞に圧倒されているところです。
    ただ、ホンモノの舞台じゃないので写真をバシャバシャ撮ってよいのは、もうお得としか。

うらわの俳人 へ返信する コメントをキャンセル

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です