ひねもす俳句:1年の歩み

バス停の鍼灸院で寒の灸
バス停の鍼灸院で寒の灸 /勝美
ウクライナは国旗を空へ春を待つ /勝美
ウクライナは国旗を空へ春を待つ
故郷や雪の便りのちらほらと
故郷や雪の便りのちらほらと /勝美
御火焚きや庭掃き残すひとところ /勝美
御火焚きや庭掃き残すひとところ
狼煙上げ行くひと年を惜しみけり
狼煙上げ行くひと年を惜しみけり /勝美

4 thoughts on “ひねもす俳句:1年の歩み

  1. はや後一ヶ月を残すのみとなった令和四年。コロナに終始振り回された一年。コロナ収束の一日でも早いことを願うばかり。タイトルを「一年の歩み」としました。一句目のバス停は本当のバス停の標識ではなく、鍼灸院の看板。時刻表に摸した鍼灸院の営業時間。ユーモアのある看板。時節柄客は寒の灸か。はちみつブンブンとあるから鍼はミツバチの針を使用したりしてね。二句目の空の見事な青と太陽光線の黄色の光の配合がウクライナの国旗。春が待ち遠いことだ。三句目は植物園のスノードロップ。花言葉は希望、慰め。前の句と被っている面もある。和名は待雪草。故郷はもう雪という設定にした。四句目の季語は御火焚き。おほたきと読む。京都の各神社などで行われる神事。神楽の庭燎の名残とも言われる。掃き残しの枯葉落葉の境内のひとところという設定。最後の句は飛行機雲が一本、狼煙のようなところからウクライナにも引っ掛けて行く年を惜しんでみました。

  2. >ウクライナは国旗を空へ春を待つ

    見事なウクライナ色ですね。彼らの本当の敵は日本を含めた傍観してるまわりの国かも知れません。

  3.  のうそうさん こんにちは。令和4年もあとわずか。元気が一番です。支え合って来年も頑張りましょう。ウクライナの国旗の色に分かれた青と黄が印象的です。平和の訪れの早からんことを願うばかりです。

  4.  バス停の鍼灸院で寒の灸 /勝美
    これは、このバス停型の看板を思いついた時点で勝利!
    よく見ると小児はりとある。
    いい!これはいい!連れられてくる子供も親もほっこりするに違いない。
    寒い冬でもなお温かい。

     ウクライナは国旗を空へ春を待つ /勝美
    ウクライナ…こんなことになるとは、開戦当初は思っていなかっただろうな。
    国民も世界中のひとびとも。
    平和であることって難しいね。

     故郷や雪の便りのちらほらと /勝美
    スノードロップだから雪のしずく。
    小さいけれど冬枯れの庭には目立つ花。
    名前も姿もかわいいですね。
    句は素直な感じで悪くないと思います。

     御火焚きや庭掃き残すひとところ /勝美
    ふ〜ん、なんで掃き残したのかな?
    庭が広くて疲れたのか?
    それともなにか理由があった?
    気になります。

     狼煙上げ行くひと年を惜しみけり /勝美
    冬は夕暮れも早くて、見逃すこともしばしば。
    夕焼け空をみれると1日をしっかり送れるような気がします。
    句は1日じゃなく1年を送ってますね。
    締め括りにふさわしい句か。

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