ひねもす俳句:年末雑感

煤払ひ終へて輝くシャンデリア
煤払ひ終へて輝くシャンデリア /勝美
新札の三枚ほどをお年玉 /勝美
新札の三枚ほどをお年玉
黄昏のともしび浮かべ冬の沼
黄昏のともしび浮かべ冬の沼 /勝美
健気かな霜に耐へ花凛と /勝美
健気かな霜に耐へ花凛と
冬ざれや墓標立ちたる戦禍の地
冬ざれや墓標立ちたる戦禍の地 /勝美

「ひねもす俳句:年末雑感」への4件のフィードバック

  1. 句の感想前に写真でひとこと。
    猫の顔写真、耳取ったらドラえもん!
    葉っぱの赤色はもうほんとうに美しい。人間様はひれ伏すしか無い。
    別所沼がだんだん幽遠さを増しているような気がする。
    アイスプラントのような霜付きの雑草。
    ススキのリズムよく並んでいました。

  2. もう年末。令和4年も残り少なに押し詰まってきました。そこで1句目は煤払。神社仏閣では笹竹で積もった埃を払うのが年末行事。室内も清められて照明器具も光り輝く。猫もキョトンと見上げている。時節柄の景色。2句目は年を越せばお年玉が子供には楽しみの一つ。綺麗な落ち葉を新札にみたてました。お年玉袋に落ち葉が入っていたらそれこそ狐に化かされた思いになることでしょう。3句目は近所の別所沼公園の夕景。幻想的ではあります。静謐な佇まい。4句目は霜の降りた野草たち。凍えながらも花を咲かせている。この句は5・5・5・で定型でない。これでよしとしました。5句目は枯れススキと煙突の景色ですが戦い済んで枯れ尾花の索漠感。煙突を墓標に見立てました。冬ざれ感がより深まってきます。

  3.  煤払ひ終へて輝くシャンデリア /勝美
    猫の顔をシャンデリアに例えてるのかと思ったー!!違ったか!シャンデリアを見上げてるのね。
    ま、白猫と明るい光が差し込む部屋の様子がシャンデリアにつながったと思ってもいいよね。

     新札の三枚ほどをお年玉 /勝美
    お金としての価値は全くないけれど、この色には価値がある!動物たちが人間の真似をするなら、こんな葉っぱをお札代わりにするでしょうね。

     黄昏のともしび浮かべ冬の沼 /勝美
    沼、ただの沼。だけどふと見せる表情がなかなか趣深くなってきた、と思う。句はなんでもないような句だなぁとは思うけど、情景は浮かぶかな。

     健気かな霜に耐へ花凛と /勝美
    早朝の雑草。霜がついてるのがアイスプラントのようだと撮ったら、花も咲いていることに気づきました。
    花にも霜。健気という言葉がぴったりですね。

     冬ざれや墓標立ちたる戦禍の地 /勝美
    なるほど。この見立ては正解という感じがします。
    写真の色調も彩度が低めで句とマッチしています。

  4. コメントありがと。年末雑感の通りの雑感雑多。俳句を続けていてよかったなあと思う今日この頃。俳句を通せばなんでも新しく見えてくるのも不思議。写真がいい刺激を与えてくれるのもありがたい。頭がリフレッシュされて、違う世界への窓を開いてくれるようにも思える。来年も変わらずシコシコと突入することでしょうね。

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