ひねもす俳句:一気に春だ

竜天に昇り屋根ども平伏す
竜天に昇り屋根ども平伏す /勝美
鳩と為る鷹眼光を隠し得ず /勝美
鳩と為る鷹眼光を隠し得ず
鳥曇春の曲吹くプレイヤー
鳥曇春の曲吹くプレイヤー /勝美
赤富士の裾は遥けし水温む /勝美
赤富士の裾は遥けし水温む
友禅のなびく工房春の川
友禅のなびく工房春の川 /勝美

「ひねもす俳句:一気に春だ」への5件のフィードバック

  1. 一気に春だ!とはいえ、まだまだ寒さはぶり返すでしょう。空の色も霞がかかったような花曇りや鳥曇りが支配するようになるでしょうね。1句目は春の時候の季語「竜天に登る」を使ってみました。2句目も同様「鷹化して鳩と為る」を使いました。この鳩は鷹の本性が抜けきらないのか眼光炯々ですね。画面を拡大クリックすると歴然です。3句目のベンチのオブジェは洒落ていますねえ。金管トリオでしょうか。ジャズが聞こえそう。4句目と5句目は西武新宿線の高田馬場の先の中井あたりの染め物工房や付近のお店でしょうか。妙正寺川に沿って並んでいます。昔吟行で訪れたことがありました。近くの林芙美子記念館へも足を伸ばしましたっけ。またいつか行ってみよう。

  2. 以下、メールでいただいたご感想をご了承のもとに転記させて頂きます。
    ——
    ひねもす俳句のお知らせありがとう
    ございます。

    一気に春だ!

    まずタイトルがいいですね~

    竜天に昇り屋根ども平伏す

    ○屋根ども平伏す に勢いを感じます。
     竜天に昇りの季語が適切です。

    鳩と化す鷹眼光を隠し得ず

    ○写真を拡大してみました。鳩の眼光が鋭くて
     ビックリしました。勝美さんの観察眼に感服。

    鳥曇春の曲吹くプレイヤー

    ○本当に洒落たベンチですね。
     海外で撮影したものでしょうか。楽しいですね~

    赤富士の裾は遥けし水温む

    ○お店の暖簾に描かれた赤富士。裾は遥けし水温む
     でいかにも春らしくていいですね~

    友禅のなびく工房春の川

    ○春の川になびく友禅。いかにも春らしい景で
     素敵です。

    またまた素晴らしい句をありがとうございました。

    春はもうすぐですね!
    吟行はまだ先でしょうか。
    その節はよろしくお願いします。

                   さちこ

  3. さちこさん 楽しいコメントありがとう。ジャズのセッションのベンチの像は外国ならぬ日本です。今度行ってみよう。吟行ができるようにコロナの収束が待たれます。

  4.  竜天に昇り屋根ども平伏す /勝美
    写真は夕刻の一シーンなんですが、低い夕陽が照らす東側。
    建物の同じ面がみなローシェンナ色に照らされ、そこだけをみるとシエナの街のような、
    不思議な光景でした。
    斜めに切り替えられた空の色もちょっと神がかり的?
    なので、句に竜がでてくるスケール感は嵌ってると感じました。

     鳩と為る鷹眼光を隠し得ず /勝美
    この鳩、すぐ真後ろを通っても全然逃げようとしなかった!
    逃げないどころかこの眼光!!
    さすが、元は鷹だったとは。さもありなん、ですね。

     鳥曇春の曲吹くプレイヤー /勝美
    この像たちは、ちょっとありきたりな感じで、
    いかにも「さあさあ写真スポットですよ」と言わんばかりの雰囲気で。
    でも一応撮っておきました。
    ここ通るみんながきっと撮るから、もう撮られなれてますよ、この人たち。
    そのうち帽子を持ってチップの催促をする像も追加されたりして。

     赤富士の裾は遥けし水温む /勝美
    「遥けし水温む」いいですね、春っぽくて。
    赤富士の赤色がほんとにパキッと綺麗な赤で、春というより夏、かき氷も似合いそうなくらいでしたが、
    いい感じに春の句になりましたね。

     友禅のなびく工房春の川 /勝美
    昭和の中頃までは、実際にこの川で染め物を洗っていたそうです。
    この時はお祭りで、当時の雰囲気を再現しているのだと。
    ただ、コロナでやっぱり規模が縮小、川の展示も短い区間となっていました。

  5. コメントありがとう。斜光の街の景色は不気味感もあります。いかにも龍が存在していたかもと感じました。次の鷹の目をした鳩!鳩になりきれていない鷹の眼差しが面白い。ベンチに像を座らせるのはどこだかでも見かけました。作者違えど発想は似たものに落ち着くのかなあ。写真ポイントなのでしょうね。赤富士とくればもう夏なのでしょうがとりあえず春の季語で作ってみました。友禅の染工房は昔行きました。多分同じ店だと思いますが、地井武男さんが存命の時ちい散歩として訪れたらしいですよ。

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