ひねもす俳句:コロナ旋風真っ只中

竹の皮脱ぐも脱げざり防護服

竹の皮脱ぐも脱げざり防護服 /勝美

花吹雪逃れて山を下りけり /勝美

花吹雪逃れて山を下りけり
勢揃ひせり遠足のお供たち

勢揃ひせり遠足のお供たち /勝美

デージーのコロナウイルスめく形 /勝美

デージーのコロナウイルスめく形
風吹けば風に口開く燕の子

風吹けば風に口開く燕の子 /勝美

13 thoughts on “ひねもす俳句:コロナ旋風真っ只中

  1. 令和はコロナウイルス感染爆発の端緒の年となってしまった。今やコロナの真っ只中俳句にコロナが投影するのは致し方なし。春筍も防護服を着ているように見えてしまうし。せっかく顔を出してもウイルスが猛威を振るう中ではね。
    2句目は赤塚城址から資料館への坂道ですね。広場の桜吹雪は脳裏に鮮明です。十年も前でしたっけねえ。さいたま市民文芸賞俳句部門優秀句が生まれたのでした。3句目はグリム童話のおなじみの造形を飾ってある何の店でしょうか。
    メルヘンぽい句にしてみました。4句目のデージーはおなじみコロナウイルスの顕微鏡写真へこじつけました。この句は差し替えるかもです。最後の句はありそうな句で平凡です。花弁の開き具合がツバメの子の餌を求めて口を開ける図にぴったりなもので、ついつい。目に見えぬコロナウイルスはますます猛威を振るうようです。外出自粛で人気を避けて近所の散歩の毎日です。皆さんもご注意ください。

  2. 城址の桜吹雪は、10年よりもっと前かも。あんな花吹雪、狙ってもなかなかチャンスは訪れずです。
    コロナの件がなければ、今年あたり一緒に花見ができたのにねぇ。残念!

  3. 竹の皮脱ぐも脱げざり防護服 /勝美

    句を拝見させて頂き嬉しく思います。常に俳句に対する
    姿勢が出来ているのには頭が下がります。
    さて、上の句ですが酷評をお許しください。俳句は申し
    分無く出来ていると思いますが、助詞「も」の使い方に
    やや問題がありそうです。
    「も」は他にもという意味合いをもつ動詞で防寒服の他
    にも何か脱げない「もの」があるということに繋がりま
    す。
    添削のつもりではありませんが邦夫流なら、
    <竹皮を真つ赤になりぬ世界地図>  失礼しました。

  4. あわさん 城址公園の桜吹雪はさいたま市民文芸誌第14号俳句部門市民文芸賞受賞のずっと前だったねえ。あれは見事だったなあ。コロナの終息には何年かかるのだろうねえ。そのうち桜も古木になってしまうのだなあ。

  5. 高山邦夫さん 早速コメントありがとうございます。助詞の的確な使用は難しいと地元の公民館の皆さんには適宜指導めいたことをしているのですが、「も」もまた難しい。ご指摘ありがとうございました。勉強します。

  6.  竹の皮脱ぐも脱げざり防護服 /勝美
    猫にもコロナは移るらしいですが、さすがに筍なら大丈夫でしょう(笑)
    筍なら、恐れるべくはコロナより筍掘りかと。
    防護服、イタリアではアルマーニやグッチまでもが生産しているとか。
    まさかの異常な事態です。

     花吹雪逃れて山を下りけり /勝美
    花吹雪って、だれが名付けたか知らないけど、
    本当にそのまんま、花吹雪ですね。
    いつまでも浴びていたい吹雪です。

     勢揃ひせり遠足のお供たち /勝美
    遠足のお供といえば、バナナじゃない?
    「先生!バナナはおやつに入りますか?』てわざわざ聞くヤツ、クラスに1人はいる。
    昭和か!!
    このブレーメンはたぶんカフェ。東武練馬にある。

     デージーのコロナウイルスめく形 /勝美
    丸いからってすべてコロナウイルスにしないで欲しい!
    似てませんから。心外です!とはデージーの声。
    春のキュートな花ですよ。
    散歩で花々に出会うのが楽しみでもあります。

     風吹けば風に口開く燕の子 /勝美
    なるほどね。雛鳥の口にみえてきますね。並んでるところもまた。
    そう、風が吹くと親鳥が飛んできたと思って口開きますね。
    そろそろかなぁ、駅出たところに巣作るのは。
    鳥もかわいい。鳥のくせに道を歩いてばかりのハクセキレイとか、
    ツツピーツツピーのシジュウカラとか、ヒーヨヒーヨのヒヨドリとか。
    コロナで気分が沈みがちですが、散歩で花や生き物たちに出会う喜びが新鮮な発見です。

  7. あわさん おは。コメントありがと。千葉の佐倉の民俗博物館の裏の道路に筍が首を出していたので掘りとって持って帰って美味しくいただいたことがありました。防護服で詠むはずもない昔のことです。花吹雪の渦に巻かれることはその後ないねえ。夢幻の世界だったです。ブレーメンの句は写真がなければ遠足のお供と言えばさしずめおやつと思っても致し方なし。ちといい加減な句と言えばそうですねえ。動物たちを引き連れてという詠みでしたが失敗だったか。
    デージーもコロナを離れて1句にしてみたい。チューリップをツバメの雛に見立てるのはやや類型的な詠みかもと思っています。いつか違う句にしててよう。

    1. 遠足のおやつでも、動物たちお供にできます!
      たべっ子どうぶつや動物ヨーチ(カラフルな砂糖がけの)なら!!
      コアラのマーチもあるなぁ。魚の形のせんべい(ちょっと甘いヤツ)もある。
      動物たちを引き連れての遠足といえば、犬、猿、雉の桃太郎が先達ですね。

  8. 勝美先生、随分ご無沙汰してしまい、すみません。コロナ感染防止のため、獺祭誌の編集、校正等含め発行まで、先生が、御一人でご担当下さっていることを、衡子先生から、うかがいました。心より感謝致しています。お忙しい中、いつも、変わらず、自然で、和める、素敵な俳句と写真をありがとうございます!

    ◆竹の皮脱ぐも脱げざり防護服 /勝美
     来る日も来る日も、まさにコロナ旋風真っ只中!何を見ても、コロナウイルスに結びつけてしまいます。筍!確かに、頭から足まで、すっぽりの防護服を連想してしまいました!文法が苦手なので、「脱げざり」の意味は何だろう?と考えました。脱ぐことができないという意味でしょうか?横浜句会が再開した時に、先生に教えて頂こうと思います!

    ◆デージーのコロナウイルスめく形 /勝美
     コロナウイルスが、デージーのように可愛く、癒やしてくれる存在だったなら、どんなにいいだろう!(*^_^*)

    ◆風吹けば風に口開く燕の子 /勝美
     俳句も写真も、燕の子の鳴き声が聞こえて来るようです!)^o^(

    一日も早くコロナ旋風が過ぎ去り、句会が再開できますように!その日を楽しみにしています!!(^^)!♪♪♪

  9. 知意子さん おはようございます。コメントありがとうございます。緊急事態で外出できず、横浜句会休会とは困ったことです。ウイルス感染には十分気をつけましょう。さて、筍の句の文語文法について。「脱げざり」はガ行下二段活用動詞「脱ぐ」の未然形「脱げ」に打ち消しの助動詞「ず」の連用形「ざり」が接続した言葉です。意味は「脱げない」ということです。なお「脱ぐも」は「脱ぐ」に助詞「も」が接続した言葉です。「も」は並列の意味のほか強意の意味もあります。この句は強意の「も」であり「脱いでも」ということです。「脱ぐことができても」と強調しています。句会が早く開ければいいのですがねえ。

  10. 勝美先生、お忙しい中、早々に、文法の解りやすい解説をありがとうございます!良くわかりました!
    文語文法は、本当に苦手で、いつも、俳句を詠むときに、悩むことが多いのです。今後の句作りに、参考にします!
    コロナ旋風が、いっこうに弱まらない日々ですが、先生、くれぐれもお体を大切に、いつも変わらずお元気で、お過ごし下さいますように!(*^_^*)

  11. こんにちわ。久しぶりのひねもす俳句楽しみました。写真の面白みもありますがよくイメージがわくなと感心してます。デージの句本当にテレビで見るコロナウイルスの写真とそっくり。燕の子の句。ただただ感心してます。
    最近、メールがスマホで済んでいるのでパソコンは開けませんでした。

  12. 大須賀さん 簡単なことはラインで済ませていますがパソコンは手放せません。ひねもす俳句をこれからもどうぞご贔屓にね。今後ともよろしくです。

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