ひねもす俳句:忙中の閑

キスジツマキリヨトウ
青虫のやうな鼻水垂れ給ふ /勝美
踏まれ邪鬼踏まるるままに年暮るる /勝美
寺への階段
仏足石
仏足は扁平足や枯葉散る /勝美
寒月や顔を洗つて出直さう /勝美
猫の水鏡
灯篭と生垣
数へ日は生有るものに無きものに /勝美

10 thoughts on “ひねもす俳句:忙中の閑

  1. >青虫のやうな鼻水垂れ給ふ
    私が小さいころは、まだ学年に1人ぐらいは青っ鼻出してる子どもがいましたが、今は皆無ですね。

    >踏まれ邪鬼踏まるるままに年暮るる
    この仏像、不動明王か毘沙門天だと思うのですが、赤いよだれかけがかかっているのがおもしろいです。

    >仏足は扁平足や枯葉散る
    そうなんです、お釈迦様は扁平足なんです。

    >寒月や顔を洗つて出直さう
    自分の顔だと解っているのか気になるところです。

    >数へ日は生有るものに無きものに
    11月に入ったばかりですが、たしかに年の瀬の足音がちょっと聞こえるようです

  2. のうそうさん おはようございます。コメントありがとうございます。今時は青虫のような水つ鼻見かけませんねえ。垂れ給ふというのは恍惚の域の人を想像しますが、いかがなものでしょうかね。猫は水鏡の顔を自分と認識しているのですかねえ。不思議がってるように見えます。生物無生物を問わず時は過ぎ行くのですねえ。何か考えてしまいます。

  3. うらわの俳人さん こんばんは
    青虫のやうな鼻水垂れ給ふ
    青虫や毛虫は苦手ですが、鼻水を垂れているのは、子供か?はたまた恍惚の人か?
    俳諧味ある句ですね。
    踏まれ邪鬼踏まるるままに年暮るる
    踏まれ邪鬼は天邪鬼ではないのですね。
    年が暮れるままに逆らえないのでしょうか。
    仏足は扁平足や枯葉散る
    この仏様の足あとの紋様、面白いですね〜
    寒月や顔を洗って出直さう
    冷たい寒月と猫の顔の表情の対比が面白いと思います。銀の水入れが、寒月を連想します。
    数え日は生有るものに無きものに
    11月をゆっくり楽しむ暇もなく、瞬く間に師走がきてしまいそうです。

  4. ちゃっきーさん おはようございます。コメントありがとうございます。なかなかこれはという句ができませんがよろしくお付き合いくださいませ。他の方のコメントを合わせてご鑑賞くださいね。

  5. こんにちは
    秋たけなわと思っていましたら、「立冬」がはやばやと来てそして過ぎ
    て行きました。
    とは言え小春日和が続いて、木枯しがあって街の中でも紅葉がたくさん
    見られるようになりました。
    すぐに年の暮を迎えることになりそうですね。
    忙中の間を拝見させていただきました。

    いつもの通り二句をいただきました。

    踏まれ邪鬼踏まるるままに年暮るる

    仏足は扁平足や枯葉散る

  6.   勝美さん。
      11月の横浜句会、遠路はるばるお越し頂き、有難うございました。 でも、あとの食事会が、いつも、あまり時間がなくて、残念なのですが、楽しいひと時をご一緒出来て、喜んでいます。
      例により、私の独断と偏見で、思い付くままに、コメントをさせて頂きました。 

    青虫のやうな鼻水垂れ給ふ /勝美
    いつ見ても、青虫は気持ち悪いですね。 写真を拡大して、こんなにシゲシゲと青虫を見たのは、初めてですが、やっぱり気持ち悪いですね。 そう云えば、私たちが若かった頃には、青い水洟を垂らした男の子をよく見かけましたが、最近はあまり見掛けなくなりましたね。 処で、この『鼻水』は季語集には『水洟(みづばな)』しか載っていないので、ここでは、水洟にした方が一般的で、良いのではないかな、と思いましたが・・・。

    踏まれ邪鬼踏まるるままに年暮るる /勝美
      邪鬼を踏んでいるのは、お不動さんですね。お地蔵さんが赤いよだれ掛けをしているのは、よく見かけますが、お不動さんの赤いよだれ掛けはあまり見掛けませんね。 そして、云われてみますと、今年も、あと二月足らずで終るのですね。 まだまだ、年の暮という実感はありませんが・・・。 本当に、月日の経つのは、早いものですね。
     
    仏足は扁平足や枯葉散る /勝美
      云われて、初めて気が付きましたが、確かに、これは偏平足ですね。 お釈迦様の仏足石は色々な処でよく見掛けますが、これが偏平足だなんて! これは、新しい発見ですね。 勝美さんは何事にも注意深く観察しておられるのですね。 恐れ入りました。  そして、この句の場合の季語=『枯葉散る』。 写真にも写っていますが、これは、よく効いていますね。 この季語で、一気に、素晴らしい俳句に仕上がりましたね。 お見事です。
     
    寒月や顔を洗つて出直さう /勝美
      猫用の水入れボウルに、猫の顔が綺麗に映っていますね。 水鏡に映る猫の顔全体を見事に撮られましたね。 特に、
    中七・下五の『顔を洗って出直そう』と軽く言い切った表現も、水鏡に映った猫の顔と相俟って、適格な言い方で良かったですね。 但し、寒月と云いますと、同じ冬の季語でも、もっと寒い壱月か弐月の寒さを連想しますので、この点、一寸気になりました。

    数へ日は生有るものに無きものに /勝美
      この写真は『灯篭と生垣』ですか? この時期、数え日と云うには、一寸、まだ早い様ですが、数え日と云うのは、生あるものにも、生のないものにも、分け隔てなく、平等にやってくるのですね。この写真を見ている内に、ヒシヒシと、その実感が伝わってきました。 実際には、『灯篭と生垣』なんて、何の関連性もないのですが、『生有るものに無きものに』と云う表現で、一気にイキイキと蘇ってきましたね。 人生訓の様な句に仕上がりましたね。 お見事でした。

    来月は、今年最後の横浜句会になりますが、どうぞ宜しくお願いします。

  7. 由人さん コメントありがとうございます。写真俳句集のおかげか興味を持ってくださる方々が増えて喜んでいます。あと一月で平成29年がおしまいですね。来月もUTR吟行できそうもないのが残念です。でもどうぞよろしくです。

  8. 喜信さん コメントありがとうございます。横浜ではお世話様でした。いつもせかせかと時間を気にして帰ってしまうので申し訳なく思っています。だらだらするよりはいいかなあとは思っているのですが。ところで水洟の季語の方がよろしいかとは思うのですが、角川俳句大歳時記では鼻水も季語としています。前者は水っぽいです。後者は粘着性があるかなとあえて後者にしました。猫の水鏡はボウルが寒月に結びついてしまったもので。

  9.  青虫のやうな鼻水垂れ給ふ /勝美
    ええっ「鼻水垂れ給う」? 給うってことは…目上のひと? 尊敬すべきひと?
    「鼻水+垂れ給う」って普通ない組み合わせでびっくり。
    ためしに高校の恩師が青っ洟垂れてるところを想像してみたら、ちょっとうわ〜っと思った。
    因みにこの虫、鉢植えに勝手に生えてきたシダ類の葉っぱに勝手についてたもの。

     踏まれ邪鬼踏まるるままに年暮るる /勝美
    邪鬼は可哀想だよねぇ。ずっと踏まれたままだね。
    写真の邪鬼はふてくされてるね。
    正月くらいは踏む足を緩めてあげてるかもよ?

     仏足は扁平足や枯葉散る /勝美
    そのとおり、扁平足なんですよね。
    宗教にはあまり興味がなかったけれど、仏足にかかれた模様とか
    何を意味しているのか興味ひかれますね。

     寒月や顔を洗つて出直さう /勝美
    この句がいいな。出直すのが自分なのがいい。
    冬の冷たい水で顔を洗って決意を新たに。
    寒月と合わせて、ブルッとくるような水の冷たさが伝わってくる。

     数へ日は生有るものに無きものに /勝美
    句がつくと、なんでもない写真も意味あるように見えてきます。
    生きているものにもただのモノにも、等しく年の暮れはやってきますが、
    時間のスピード感はそれぞれでしょうね。
    このところ、1年の後半が特に加速度増してます!

  10. awaさん こんばんは。コメントありがとう。年が詰まってくるとなんだか落ち着かないように感じるのはなぜかしら。大晦日まで無事にあってほしいもの。北朝鮮に圧力かけすぎて日本国が大事にいたらねばいいなどとつい思ってしまうこの頃です。

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