ひねもす俳句:春の雪

雪の舗道
氷解くことなき隘路我が行く手 /勝美

雪の駐車場

痕跡は顕著に残り雪解道 /勝美

空き地の仮設トイレも雪景色

残雪の果てにありけり外厠 /勝美

雪晴れ

雪載せて心の闇を隠す街 /勝美

雪の日の物干

黎明に凍るリフトの架線かな /勝美

「ひねもす俳句:春の雪」への16件のフィードバック

  1. 氷解くことなき隘路我が行く手 /勝美
     え〜、そんなの嫌だなぁ。氷も溶かす勢いで進みたいです。
    痕跡は顕著に残り雪解道 /勝美
     写真がイマイチ過ぎましたかね? それは置いといて…。
    普段はおそらくもっと車輪が行き交っているはずで、でも雪がなければ
    浮き彫りにはなりません。
    何かをきっかけに過去のキズがうずくこともありますね。
    残雪の果てにありけり外厠 /勝美
     ここは去年からずっと空き地で(でもマンションになります)、足跡つけてやろうと思ったのですが
    柵があって入れず。向こうに仮設トイレだけがポツンと。
    トイレまでの足跡(往きだけの)をつけておくとアートっぽかったですね。惜しい事をした。
    雪載せて心の闇を隠す街 /勝美
     今回はシニカル系が多いですね。
    すっきり晴れて遠くの山並みまで見通せて気持ちよかったのですが。
    心の闇かぁ…。
    黎明に凍るリフトの架線かな /勝美
     ステンレスの洗濯バサミと電線のシルエットが、そう見えてきます。
    見立てといえば、うちの9歳も見立ての才を発揮して、独自の世界で楽しんでます。
    たまにその世界に招待され王妃になったり魚屋になったりするのですが、面白いけど疲れます!

  2. 時ならぬ(でもないか)雪のお目見え。春の雪だけに融けるのは早かった。日陰は当分ガチガチだろうけど。多少シニカル系になったようですね。想像を巡らせて精一杯ひねもすに仕立てた積もりです。
    今年もよろしくね。

  3. 寒さ対策してます。雪は
    綺麗でしたが、後が大変ですね。
    勝美さまのフォト575
    心象風景、句は憧れます。
    心の闇〜頂きます。

  4. 月曜日は電車が止まり往生しました。
    今度の日曜も雪の予報とか、杖を突く身には行きは致命的です。
    「春の雪」拝見しました。取敢えず勝手な鑑賞を、
    ◆雪載せて心の闇を隠す街 /勝美
     単なる雪景色が見事にポエムになりました。雪は色々な物を隠します。今回は断然この句です。
    ◆氷解くことなき隘路我が行く手 /勝美
     随分厳しい見方ですが春の雪です。ご心配なく。
    ◆痕跡は顕著に残り雪解道 /勝美
     今回は深い轍も束の間で、痕跡は短い命の印象でした。

  5. ひつじさん おはようございます。春の雪は融けるのも早く災害もなくてさいわいでした。今回は明るい句がなくてご免なさい。
    暖かくなっての吟行が待ち遠しいです。

  6. 要介さん こんにちは。雪は杖の方には厄介者ですよね。お察しします。コメントありがとうございます。ひねりのきかない句揃いで申し訳ありません。どうぞよしなに。

  7. こんにちは
    一月もあと一週間ですが、新年句会がまだ二つ
    あります。
    新年句会があるうちは新年が楽しめます。
    また雪が近づいているようですが二年前の大雪
    のようにならなければよいのですが。
    春の雪は嫌いではありません。
    お気に入りの二句です。
    雪載せて心の闇を隠す街  /勝美 
    痕跡は顕著に残り雪解道   /勝美

  8. 由人さん こんにちは。お身体の調子はいかがですか。吟行は当分お預けでしょうかねえ。コメントありがとうございます。雪は心象風景表現にはお似合いでしょうかしら。

  9. 勝美様
    「春の雪」の中で、私の心にとりわけ強く響いた句は
    「氷解くことなき隘路我が行く手」の一句です。
    人は皆、氷道の隘路を歩んでいます。通り過ぎて振り返るとき、それなりの達成感があり、また、チャレンジする気持ちが湧いてきます。そんな人生を思い起こさせてくれました。
    千葉の徘徊老人

  10. 高達さん こんにちは。コメントありがとうございます。
    人生悲観ばかりではね。我が行く手氷解けゆく新天地 /勝美
    希望を持って進みましょう。

  11. うらわの俳人様 モバラ座の俳人渓春です。
    一昨日からの寒波で、奄美大島では112年振りの雪、西日本など全国で大雪が降っています。ニューヨークも1メートルの積雪で交通がマヒしているそうです。暖冬から一転大寒波。春の雪いただきました。
    氷解くことなき隘路我が行く手 /勝美
    我がゆく手は前途多難(笑)雪にはまって、その雪が凍ってしまったのでは進退窮まったという感じです。原発の氷の壁ならとけないほうがいいに決まっていますが…。人生訓として考えると氷を解かすのは、琴奨菊ではないですが、ただ信念あるのみ。
    痕跡は顕著に残り雪解道 /勝美
    雪解けの道は確かにいろいろな跡を残します。ただ、この傷は心の傷と違って時間が経てばけろりと治ってしまうところが良いです。
    残雪の果てにありけり外厠 /勝美
    グランドの隅にぽつんと設置されている簡易トイレ、雪のグランドには無用のものです。なんだかほっと一息ついているトイレ君と言った感じがします。
    雪載せて心の闇を隠す街 /勝美
    心の闇を覆い隠す…暗闇の黒をイメージさせますが、清楚な純白の雪と対比的ですね。
    黎明に凍るリフトの架線かな /勝美
    架線のシルエットはまるで電車のつり革のような形を連想させました。凍りつくような寒い早朝の一番電車に乗っているような感じがしました。
    寒波はまだまだ続くそうです。勝美様もご自愛ください

  12. 溪春さん こんにちは。突然の春の雪、地球規模で世界のあちこちが大雪に見舞われていますね。この先どのようになって行くのか考えても仕方ありませんけど。コメントありがとうございます。少々暗い句を並べてしまいました。次回は明るくと思っています。

  13. 勝美さん。
    ご無沙汰しています。
    相変わらずの、旺盛な句作り活動に感心しました。
    本年も宜しくお願いします。
    ●氷解くことなき隘路我が行く手 /勝美
      大変に厳しい行く手ですね。もう、こんな隘路を行くなんて、御免被りたい心境です。頑張ってください。
    ●痕跡は顕著に残り雪解道 /勝美
      雪解道には、車の走った轍の跡がハッキリと残っていますね。この道がこのまま、また凍りますと大変に危険です。その事を思いますと、一日も早く溶けて欲しいと願うばかりですね。
    ●残雪の果てにありけり外厠 /勝美
      子供時代、田舎に住んでいた時の事を、思い出しました。一面に積もった雪の内庭を通り抜けて、その外れにある厠に行く時の、寒くて、何かが出て来そうな、怖くて嫌な気持ち。改めて、この歳になりまして、幼き日の出来事を思い出させて呉れました。
    ●雪載せて心の闇を隠す街 /勝美
      辺り一面、眞っ白な雪に覆われた町並み。その人々の住む家を「心」と捉えて、「心の闇を隠す街」という表現は、何かポエムを感じさせられます。勝美さん流の表現の仕方に感心しました。
    ●黎明に凍るリフトの架線かな /勝美
      朝の明け方のひと時、凍りついたリフトの架線が連なっている姿を捉えての一句ですね。この何の変哲もない風景を捉えて、上手く一句に仕上げましたね。お見事でしたね。

  14. ◆痕跡は顕著に残り雪解道 /勝美
     何事も緊張がほぐれ、穏やかな時を迎えるころは、それまでの物事を客観的に捕えられるようになり、自分の行く手が、鮮明になっていく様子を雪解け道に重ねて詠まれているようで、共感しました。
    ◆黎明に凍るリフトの架線かな /勝美
     きりっと冷たい空気の張りつめた冬の明け方の様子と、これから一日が始まる緊張感が感じられます!いつも緊張感を持って、朝を迎えることは大事なことだと思いますが、日ごろは、なかなか、そうはいきません。
    暖冬と思っていましたら、一変、日々寒い日が続く今日この頃、さすがに油断していたのか風邪を引いてしまいました。
    いつもご多忙な勝美さん、どうか体調管理にお気をつけて、益々お元気でお過ごし下さいますように。

  15. 喜信さん おはようございます。コメントありがとうございます。
    外厠は田舎の家にはありましたよね。母方の実家にもありました。郷愁をそそられます。水洗など無かった時代。

  16. 知意子さん こんにちは。コメントありがとうございます。2月の横浜句会にお邪魔しますのでよろしくです。楽しみにしています。

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