ひねもす俳句:うつくしき春

甲羅干し
亀鳴くややをらに伸ばす後ろ肢 /勝美

続々産まれた蛙たち

避難所を探し当てたる蛙どち /勝美

階段の影

佐保姫を出迎ふる影使者二人 /勝美

美しい細工がさすがの京菓子

春陰や指の集まる京干菓子  /勝美

公園のカラフルトンネル遊具

陽炎やタイムマシンに乗込めば /勝美

17 thoughts on “ひねもす俳句:うつくしき春

  1. お久し振りです。
    日本は大変な時ですが、こうして俳句を詠める幸せ感謝です。
    少し落ち着きましたら吟行宜しくお願いします。
    佐保姫~頂きます。

  2. ひつじさんへ おはようございます。地震と津波のあとは原発事故。
    うちらも安閑としていられませんね。
    せめて俳句が詠めるしあわせ。

  3. 小学校の卒業式に出席しました。
    防災頭巾を携帯し、避難経路の説明から始まりました。
    「うつくしき春」のご案内ありがとうございます。
    避難所を探し当てたる蛙どち /勝美
      
    佐保姫を出迎ふる影使者二人 /勝美
    気に入っています。

  4. みちこさん  おはようございます。
    地震や津波は怖いけれど原発爆発はもっと怖いですよね。
    チェルノブイリの二の舞になるのは時間の問題ではないでしょうか。
    さっそくお越し下さってありがとう。
    そのうちに近場の吟行しましょうよ。

  5. こんにちは
    25日急遽稲毛句会に参加いたしました。
    さちこさん、衝子さんも参加されていました。
    勝美さんがいないと少しさびしい句会です。
    さて、「うつくしき春」地震のことは一時わすれて
    拝見しました。
    今月は次の二句に目が行きました。
    春陰や指の集まる京干菓子  /勝美
    陽炎やタイムマシンに乗込めば /勝美

  6. しばらくです。稲毛句会では大健闘されたようで御目出度うございます。
    ひねもす俳句どころでない今日この頃ですが、よくお越し下さいました。
    これからもどうぞよろしく。

  7. 被災地の惨状、窮状に言葉を失っております。そして
    平穏、平常の有難さを改めて感じております。
    「うつくしき春」へのご案内、有難うございます。
    何時もながら勝美さんの知的な感性に感服しておりますが、
    野暮天の小生には御作の鑑賞に行き届かない戸惑いがあり、
    特に「亀鳴く」、「佐保姫」などの季語は、所属結社の句会
    では耳にすることなく、残念ながら鑑賞を失礼致します。
    陽炎やタイムマシンに乗込めば /勝美
     2月8日、“春を歩く”所載の貴作品
    「春疾風タイムマシンに乗るごとし /勝美」を想起します。
    春本番、いよいよ《タイムマシン》に乗込みましたね。
    カラフルな遊具が陽炎の閃きのように思え、先へ先へ誘われる
    ようです。このお子さんも時空を越える思いか?
    今回も有難うございました。俳諧の妙を理解せぬ無調法を
    お許し願います。

  8. そうですよね。亀鳴くとか、佐保姫などは古い季語ではありますが
    新しい切り口でと考えた末の五七五です。
    タイムマシンはback to the future はじめお馴染みです。
    科学少年の時代もありました。

  9. こんにちは、
    「ひねもす俳句:うつくしき春」へのご案内を有難うございました。レスが遅くなり、申し訳ございません。
    ・亀鳴くややをらに伸ばす後ろ肢 /勝美
    亀の見上げる空が池に映っていますね。後肢を力一杯に伸ばして亀は何を思ったいるのでしょう。まさか放射能を心配しているのではないでしょうが、どんなポーズでものんびりしている亀が羨ましいですね。
    ・避難所を探し当てたる蛙どち /勝美
    普通なら生殖の為の集りも今年は避難! 蛙たちもベクレルの低い場所を求めて群れているのかも知れません。
    ・佐保姫を出迎ふる影使者二人 /勝美
    東京の桜も開花し、やっと春めいて来ましたが今年の春は寒い日が多かったですね。三陸の海嘯跡に舞う雪を見ていると、本当の春の到来が待たれます。佐保姫を出迎える気持も良く判ります。
    ・春陰や指の集まる京干菓子  /勝美
    綺麗な今日干菓子を私はこれ!と差す指が3本、春陰は被災地を思っての気持でしょうか、改めて日常の生活が本当に有難い事と感じるこの頃です。
    ・陽炎やタイムマシンに乗込めば /勝美
    勝美さんらしい発想の句、いつものお嬢ちゃんが今回乗り込むのはタイムマシンなのですね。このタイムマシンの行先は何年後の日本でしょうか、平和な日本が続く事を祈るばかりです。
    地震、海嘯、原発事故と騒然とした中でほんのりした春の景色を集めて頂き、心が休まりました。
    勝手な感想を記しましたが、どうしても震災への思いが入ってきて真に申し訳ありませんでした。
    この騒ぎで句会や吟行がキャンセルされる中で、仲間とのネット句会で敢えて震災を詠う事にチャレンジしておりましたが、明日は震災後初めての吟行を考えております。

  10. この度の大震災の3・11には芭蕉記念館で体験したのでしたが、
    惨状の報道とその後の原発爆発による放射能ばらまきには暗澹の思い。
    俳句モードにどうしてもなれませんでした。
    やっと、獺祭誌の校正の仕事を終え、吟行したいという気持ちが持ち上がって来ました。
    いつも作者に暖かな励ましとなるコメントをありがとうございます。
    これからも、どうぞよしなに。

  11. >亀鳴くややをらに伸ばす後ろ肢
    春のあたたかさに伸びをして、思わず声がもれた感じですね。
    >避難所を探し当てたる蛙どち
    津波で避難した人たちも、原発がなければ今頃は
    片付けながらこれからのことも考えていたからも知れませんね。
    これから何十年先までこの被災が続くのか、拡がるのか、
    日本だけではなく世界を巻き込んでの問題にもなっています。
    それでけのものを抱えて私たちは生活してきたんですね。
    >佐保姫を出迎ふる影使者二人
    この句がつくと、まさに待ち人の影に見えてくるので不思議!
    >春陰や指の集まる京干菓子
    指差す前の一瞬に、欲しいのが重ならないように、
    あれこれ思いを馳せるのは戦略でしょうか?思いやりでしょうか?
    >陽炎やタイムマシンに乗込めば
    3/11を境に、こんな世の中になるとは思いもよりませんでした。
    もし、タイムマシンがあったならば…とも考えますが、
    そうなると、きっと何度も昔と今を行き来するだけで、
    前に進めないんだろうなぁとも考えます。

  12. のうそうさん こんにちは。ひねもす俳句用の写真で詠む句は自然に
    3・11の大災害を意識したものになりました。
    タイムマシンで安全な場所へ脱出出来ればいいなーと。

  13. 遅くなりました。何時も心が温まる句を読まれますね。
    亀鳴くややをらに伸ばす後ろ肢 /勝美
    本当だ。伸びをしている亀さんのリラックス振りが分かります。
    避難所を探し当てたる蛙どち /勝美
    蛇でも来たのかしら?
    春陰や指の集まる京干菓子  /勝美
    爺ちゃんと同じ御菓子を指していますね。楽しいお句です。
    陽炎やタイムマシンに乗込めば /勝美
    私は万華鏡みたいだと思いました。
    次回も楽しみにしています。

  14. 海苔子さんへ
    おはようございます。何時もご覧いただきありがとうございます。
    これからもどうぞよろしくお願いいたします。

  15. 尊敬する勝美さんに、来月の句会参加を強く求め、しかし固い優れたご決心の壁に振られてしまい、しかし再来月(6月)はお会いできるとのお約束を楽しみにしている者です。理由あって本名は隠します。振られても懲りないとの意味でネームは懲りない者としました。このコメントが届けば今後たびたび訪問させて戴きます。

  16. 真に申し訳ありません。「懲りない者」として私の同一コメントが4通送信されていました。前回送信した後わたしのパソコンには4回ともエラー表示が出てしまい以後コメントを諦め訪問だけさせていただこうと思っておりました。本日、再度訪問させていただきましたところ上記送信が正常に届いていたことが分かり恐縮いたしました。今後はエラー表示が出ても1度の送信で対応できることが分かりましたのでご迷惑かけずにコメントさせて頂きたくお願いいたします。

  17. 懲りないあなたへ ようこそお越し下さいました。
    稲毛句会の6月句会には出席する予定です。なにしろ小生が出題者ですので。いつもありがとうございます。これからもどうぞよろしく。

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