ひねもす俳句:冬近し

陽に染まる庭木
陰日向なく身辺に秋扇 /勝美

台風一過

日の当る事もあらめや濡れ落葉 /勝美

石庭

冬涛に切り込む舳先影なして /勝美

石灯籠

仏門に帰依一筋や虫しぐれ /勝美

庭園の池の鯉

水澄みて身も露(あらは)なる魚どち /勝美

カメムシ

亀虫や逃げの一発かますのみ /勝美

「ひねもす俳句:冬近し」への13件のフィードバック

  1. どの句にも秋の静かな雰囲気の中に、人生を想う心がのぞいているような気がして、句を読んで気持ちがシャンとなりました。有難うございました。
    陰日向なく身辺に秋扇 /勝美
    秋扇を持った人の生き方!
    冬涛に切り込む舳先影なして /勝美
    石庭の中に海が見えて!
    水澄みて身も露(あらは)なる魚どち /勝美
    これから迎える冬に対峙!

  2. 須々さんありがとうございます。いつもご評価頂き恐縮です。これからもまだまだ続ける積もりですので、よろしく。

  3. 勝美さんの思いがこもった句ばかりですね。
    私のすきな句は、
     仏門に帰依一筋や虫しぐれ   /勝美
     
    ちょっと俳諧味があっていいのは、
     亀虫の逃げの一発かますのみ  /勝美

  4. 由人さん、ようこそ。貴兄のお句は小生の心をゆさぶります。いつも立派な作品で、教えられる事多々です。これからもよろしく。

  5. 遅かったのかい♪なんて 先客万来ですね。
    今回はどれも好き句ゆえ 又破門覚悟で「濡れ落ち葉」どうもかつての退職の何とかを思い出して とほほのほ。ごめんなさい!

  6. ひつじ幹事長直々のお運びありがとうございます。お気に召す句がありましたかしら。いずれ、マスターが快刀乱麻縦横無尽にぶった切ってくれることでしょうか。

  7. 今回、感動の句を並べられ読後感に満足しています。
    冬涛に切り込む舳先影なして /勝美
    格調あり。集中句では秀句。
    仏門に帰依一筋や虫しぐれ /勝美
    勝美さんらしい作。僕たちの「街」では敬遠されるかな。
    亀虫や逃げの一発かますのみ /勝美
    数句並べた中で、このような試みもよろしい趣向。
    2句、3句並ぶと食傷気味に。
    「吾亦紅」の稲架句会の作者をアップするのに、思わぬ時間がかかり、お邪魔するのが遅くなりご免なさい。
    相変わらずの辛口で失礼します。

  8. 何時もお忙しいのにお越し頂きありがとうございます。これからも色々と該博な知識を賜りますように。

  9. 邦夫さん、写真を褒めて頂き恐縮です。早速作成者に伝えておきます。小生もアングル、切り口にシャープなものを感じており俳句の付け合わせに励みがあります。これからもどうぞご贔屓に。

  10. >陰日向なく身辺に秋扇
    むむむ、これは読みようによっては深い叙情な詩ですね。
    秋扇になったから陰日向なくなったのか?
    扇だったときは陰だったのか?
    >日の当る事もあらめや濡れ落葉
    これは、悲しげな句でしょうか?
    ずっと陽が当たらないんだよ濡れ落ち葉には!って感じで
    自虐ならちょっと笑えるかも。
    >冬涛に切り込む舳先影なして
    石庭の模様を冬の涛(なみ)に見立てた句ですね。
    ここに夏草が生えてたら井上靖ですね。
    http://z.la/8odmw
    >仏門に帰依一筋や虫しぐれ
    虫たちはなんと唱えているんでしょうか?
    ウグイスならきっと南妙法蓮華経ですね。
    >水澄みて身も露(あらは)なる魚どち
    冬になると、こちらのベランダから富士山が見えます。
    同じように池の水も澄んでくるのでしょうね。
    >亀虫や逃げの一発かますのみ
    猛烈な臭いを出すカメムシですが、本人もどうやら臭くてたまらないようです。
    カメムシを瓶に入れてふたをして、オナラを出させると、その臭いで気絶するそうです。

  11. 農宗さん相変わらずの卓抜なコメント有難うございます。写真と俳句とそしてコメントの渾然とした世界が築き上げられています。続けましょう!

  12. お久し振りです。
    先日は、飲み会にご出席されず寂しく思いました。私事ながら
    今後、三九郎と名のろうと決めました。月に3句しか作れないので月丹(つきに)三九なのです。
    勝美さんが一つの理想なのです。今後とも宜しくお願いします。

  13. 五十嵐さん、最新のひねもすへコメント下さればすぐ
    いらっしゃたことが分かったのに、まー今後共よしなに。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です