ひねもす俳句:ふだんの町で

朝焼けの街
朝焼の薄れてゆけば只の町 /勝美

雨降りの商店街

年金の話も湿る戻り梅雨 /勝美

畑を分譲中

間取図を描く風鈴のすでに鳴り /勝美

雨の緑道

緑蔭に哲学中の石である /勝美

とうもろこし

唐黍や姉様人形遊びせし /勝美

枝豆

暗がりに飛ぶ枝豆を目の端に /勝美

14 thoughts on “ひねもす俳句:ふだんの町で

  1. 二番かなあ、
    ひつじさんと同じ
    「緑蔭に哲学中の石である」が好きです。
    ただ、緑蔭に・・が納まりすぎのような
    失礼しました。

  2. 三番かなぁ
    >朝焼の薄れてゆけば只の町
    ですね!確かに感動的な朝焼も夕焼もその続きはいつもと変らない時間。
    だからこそ、その瞬間を見逃さないようにしたいです。
    >年金の話も湿る戻り梅雨
    写っている人と世相が絡まりつつユニークな一句ですね。
    >間取図を描く風鈴のすでに鳴り
    これは、新居を夢見て、風鈴はここと想像している中で
    すでにその風鈴がなっているという感じでしょうか。
    家を建てる人は幸せかも知れませんが、その前の野原を知っている私は悲しいかぎりです。
    >緑蔭に哲学中の石である
    これこそ石のように堅牢な印象の一句ですね。
    石を見て哲学を思う人、その人自身がすでに哲学ですね。
    >唐黍や姉様人形遊びせし
    トウモロコシのヒゲを集めて、ブロンドのかつらができそうですね。
    ただ、付け根が金で先が茶なので、白髪になりゆく人のように見えるかも知れませんがw
    >暗がりに飛ぶ枝豆を目の端に
    いいですね〜。なんともほろ酔いな感じでしょうかw
    そのままバタンと倒れて寝ちゃいたい気分です。

  3. 6枚の写真と当意即妙の俳句は流石です。相変わらずの
    憎まれ口を敲きますが悪しからずご容赦願います。
    �朝焼けの薄れてゆけば只の町    /勝美
     夏鴉ばかりが鳴いて覚めぬ町    /邦夫
    �年金の話も湿る戻り梅雨      /勝美
     六月の不満話や地方税       /邦夫
    �間取図を描く風鈴のすでに鳴り   /勝美
     この句は出来上がっています。
    �緑陰に哲学中の石である      /勝美
     こんなところで河童忌を思ひ出す  /邦夫
    �唐黍や姉様人形遊びせし      /勝美
     敗戦日人形遊びの姉遠し      /邦夫
    �暗がりに飛ぶ枝豆を目の端に    /勝美
     自販機をどすんと落ちる缶ビール  /邦夫

  4. わお!面白い!連句連想限りを尽くす。てな感じ。邦夫さん 有難う。
    ダブリは消すように言っておきます。

  5. なんか賑やかですね!
    私は三番、図面をみて来年の夏がみえてるなんて素敵
    緑陰の句も好きですが。

  6. お急ぎでない方は寄ってらっしゃい、見てらっしゃい。
    そして思うさま忌憚のないコメントを期待しています。
    川崎の俳人さん、おとなしいご意見有り難う。

  7. 「朝焼」は夏の季語。
    このところ早朝4時過ぎ、朝焼けを見る機会にめぐまれている私。
    夕焼けもそうですが、朝焼けも一瞬の間。
    数分すぎれば、ピンク色は薄らいでいつもの空に。
    一日の始まりの空がこんなふうだと、早起きした甲斐もあるってもんです。
    雨の日の商店街。おばさん二人が傘のしたでしている会話が
    ホントは何なのかは分らないけど、あんまり晴れやかな話題ではなさそうで。
    ジメジメした天気だと、なおさら気分も滅入ってくるのは自然な感情なのかな。
    写真は近所のもと畑。今は整理されてこんな状態に。
    新居を夢見るひとには、ワクワクする光景だろうけど、
    私には寂しい景色。散歩途中で見るここの畑が好きだったので。
    句の「風鈴のすでに鳴り」はどう解釈すればいいのかな。
    川崎の俳人さんのコメント「図面をみて来年の夏がみえてる」とあるように、
    ここに住んで、スイカ食べながら夕涼みしている姿でも
    想像してる感じでしょうか。
    雨に濡れた石畳がきれいで撮った写真ですが、
    句は、ダルマが座っているような形の石が主役ですね。
    狙った視点じゃないところを捉えた句が返ってくるのも楽しみのひとつ。
    哲学中…。そういわれれば、ますます達磨にみえてきます、この石。
    ちなみに、邦夫さんの句にでてくる「河童忌」は、
    虚子に学んで俳句も作った芥川龍之介の命日だそう。
    唐もろこし、唐黍(とうきび)は秋の季語。
    まだ早いか!と思ったけれど季節先取りは問題ないらしい。
    姉様人形…、私はこどもの頃遊んだ、かなぁ。
    千代紙でなくトウコロコシの葉を着物にした人形のいい画像が
    検索で見つからなくて残念。
    枝豆も秋。
    夏じゃないんだ、意外。
    枝豆、夏、ビール!みたいな印象なのに。
    でもまあ句では、夏の夜にビール飲みながら枝豆つまんでますね。
    ほろ酔いで、飛んでっちゃった枝豆をほったらかしにする
    ヘンなリアルさがいいですね。

  8. はい ひつじさん 「うらわの俳人」とは浦和在住の勝美めのことざんす。AWAさんは東京大仏TVのスタッフですだ。よろしゅう。

  9. かしこまりました。awa何とかさんて 勝美さんでしたので、チンぷんかんぷんでした。でもひょっとして 親戚ですね(笑)

  10. パソコン句会七月投句の折、都さまにこの「ひねもす俳句」を宣伝しましたら、早速私めのアドレスへお言葉を賜りました。有難うございます。
    今後共、よしなに。

  11. 勝美さん、やっと、こちらに辿り着きました。
    その節は有難うございました。
    直ぐにお邪魔したかったのですが、なにせ方向音痴。只今邦夫さんに案内を乞い、やっと辿り着きました。お客様が多いようですね。一人で少しゆっくりさせて頂きます。

  12. しこしこと、由無事を致しております。須々さんのコメントを期待しております。よろしく。

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