ひねもす俳句:梅雨間近

どくだみの花
どくだみの防臭効果期待薄 /勝美

しろつめ草

子に作らんしろつめ草の冠を /勝美

色づき前の紫陽花

紫陽花は定めの色を待つばかり /勝美

洗濯日和

干し物を潜り集金人薄暑 /勝美

平屋の屋根

下町の梅雨待つ屋根の波しづか /勝美

8 thoughts on “ひねもす俳句:梅雨間近

  1. >どくだみの防臭効果〜
    写真だけだと、この壁の向こうが便所かどうか定かではないですが、この句が付くと、間違いなく便所になりますねw
    >子に作らん〜
    お母さんは、しろつめ草の冠を子供に作りながら、きっと自分が子供だった頃を思い出しているのだと思います。
    >紫陽花は〜
    咲くまで花の色が分からないそうですね、紫陽花は。
    正に色が決まるのを待っているようです。
    >干し物を潜り〜
    すごくいい句ですね!これは、すごいです。
    映像が頭の中に浮かびます。集金係の人、お疲れさまです。
    >下町の梅雨待つ〜
    晴れた日のただの屋根の写真なのに、この句が付くと季節感がぐんと出てきますね。
    梅雨前の貴重な晴れ日を大切にしたいものです。

  2. 「どくだみ」は夏の季語。
    けっこうかわいい花だけど、独特の臭さのせいで鑑賞の対象にないかも。
    園芸種の八重のドクダミも匂うんだろうか。
    句は、この写真からトイレとその防臭対策まで連想してるところが
    いいかんじに力が抜けててよいですね。
    シロツメクサは臭くないです。子供のころに、よく作りました冠や首飾り。
    雑草で茎が柔軟で丈夫でしかも花はかわいいときてる、
    シロツメクサって素晴らしいです。
    うすピンクの花もあるはずだけど、最近見かけないなぁ。
    シロツメクサは6文字もあるので、俳句にするのは難しいのでは?
    梅雨を前にして、アジサイはまさに「定めの色を待つばかり」ですね。
    色づく前のアジサイで一句作ってほしかったので、
    この写真を渡したのですが、ピタッとはまった句だと思います。
    ああ、よく見るとたしかに潜ってますね、集金人。
    もっと暑くなったら集金も大変だ。
    初夏の爽やかな雰囲気もある(写真はけして爽やかではないけれど)
    句だと思います。
    屋根の波の句、いいですね。
    句そのものもいいけれど、写真と句とのほどよい距離感が
    私は好きです。
    写真をすぅっと取り込んで、あっさりしてるけど味わいのある句を生み出す。
    セザンヌの水彩画みたいだなぁなんて言ったら、
    誉め過ぎですかね〜。

  3. 俳句ミニ講座? 俳句の「表記」は俳句が17音の短詩形のため揺るがせに出来ないところです。第一句の「も」は並列の接続助詞ですからしろつめ草の他の物も想起させてしまいます。「昔日の」は眼前のしろつめ草よりは過去のしろつめ草のこととなります。句意はよく理解できますが、少しフィクションをいれて例えば「ビル建つとしろつめ草の土地に杭」とすると現実風景の写生の句となります。かたかなとひらがなと漢字の使い分けも重要なポイントです。第二句のアジサイは「紫陽花」か「あぢさゐ」とするのが良いと思います。言いたい事は解りますので、句柄を整えて「紫陽花は雨待つのみとなりにけり」とでもすれば如何でしょうか。

  4. ミニ講座、サンキューです。
    シロツメクサの句、
    自分でもなんとなく気になっていた所です。
    観察なしに気持ちのみで作るのってどうかなと
    思ったけれど、表現できなかったんですよ。
    「いいたいこと」をよりリアルにさせるためのフィクションか。
    観察力と想像力と客観性も必要ですね、俳句づくりには。
    アジサイの句も了解!
    じつは意識してカタカナにしたんです。
    若いアジサイがウキウキと雨を待つ印象にしたいと思って。
    だけど伝わらないんじゃダメだったですね〜。

  5. 右脳句会でお世話になりました。
    楽しい時をありがとうございました。
    素敵な出会いに感謝です。
    今日はご指導くださりありがとうございました。
    又よろしくお願いします。
    遊びにきます。

  6. ひつじさんへ ひねもすは三年近くの歴史があります。最初からどうぞ
    ご覧あれ。

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