ひねもす俳句:五月


たんぼは田植えしたばかり
ビルの影崩すさざ波植田水 /勝美

与野公園の池
若葉影映してゆらぐ池の面 /勝美

彩の国芸術劇場の内部
影を生む光射し込む聖五月 /勝美

へんな鍵店
防犯の鍵に安堵や五月闇 /勝美

「ひねもす俳句:五月」への2件のフィードバック

  1. >ビルの影〜
    どんどんマンションに追いやられる田んぼが、
    唯一、反撃できるのが水面なのかも知れません。
    田んぼの遠くに見える高層ビル。
    もう、それ以上近づかないでください。
    >若葉影〜
    いつもの公園でも、なんだか春は時間がゆっくり
    流れているように感じちゃいます。
    >影を生む〜
    文化ホールも春の日射しにあらわれて聖なる空間に見えるとき、見ている人に一瞬だけ聖なる心が宿っているのかも。
    >防犯の〜
    まさか、この写真で俳句をよまれるとは思いもしませんでしたw
    完全手書きの看板に妙な説得力を感じます。

  2. 植田は田植えをしたばかりの田んぼのこと。
    自分じゃやらないのに言えたギリじゃないけど、
    田んぼ無くなってほしくないなぁ。
    夏に青々として風にそよぐこの田んぼを確かめたい気になる。
    写真は与野公園の池。
    木立が多い公園で、水面に映る緑もまだ浅い緑。
    この時期じゃないと見られない色をしてました。
    五月は陽射しが増すせいか、外がとても明るく感じる。
    そのぶん影もまた強くなって、世界がくっきりはっきり。
    桜が咲いてた頃から日はあまり経ってないけど、
    確実に夏に近づいてるなぁと感じます。
    上の「影」の2句の写真からの並びで見ると、
    床の反射も水面に見えてきたりします。
    おかしな看板の風変わりな店の写真にしては、
    ちゃんとした句がついた。
    五月闇(さつきやみ)は夏の季語。
    五月はもともとは旧暦五月、いまの六月なので、
    五月闇は梅雨時の闇夜のことらしい。
    ただ、そんなに気にしなくていいのかも知れないなぁ。
    この間、玄関の鍵をかけ忘れて寝てしまって、
    明け方に「ピンポ〜ン」と呼び鈴がなって誰か訪ねてくる夢をみたばかり。
    夢の中で鍵をかけ忘れたことを思い出して、
    自力で夢を覚まして鍵をかけに玄関まで行った。
    (結局は鍵は農宗が掛けてたんですが)

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