ひねもす俳句:ない混ぜの夏と秋

松やにの幹を噴き出す酷暑かな
松やにの幹を噴き出す酷暑かな /勝美
悠久の酒船石や水澄める /勝美
悠久の酒船石や水澄める
濁世の反面教師蓮ひらく
濁世の反面教師蓮ひらく /勝美
信念を洗ふ苦難や土用波 /勝美
信念を洗ふ苦難や土用波
冥界へ翔ぶ鳥めきし秋の雲
冥界へ翔ぶ鳥めきし秋の雲 /勝美

「ひねもす俳句:ない混ぜの夏と秋」への4件のフィードバック

  1. 写真と俳句。心洗われます。
    冥界へ飛ぶ鳥めきし秋の雲
    濁世の反面教師蓮ひらく
    清々しい秋が待たれます。

  2.  梅雨が早めに終わったと思えば線状降水帯が襲って大変な地方あり、油断できませんねえ。
    まさに綯い混ぜの季節の混乱。伊東直子さんから思いもかけずコメントを頂戴して感激しています。今後ともどうぞよしなにお願いいたします。さて最初の句は松脂の噴き出した木の幹。
    常套的ですが脂汗を搾り出している酷暑そのものとして詠みました。次の句は公園の小流れ。
    昔何度も訪れた明日香の酒船石を想起しました。新聞連載後1975年に初版発行の松本清張の「火の路」を懐かしく思い出しました。まさに悠久感あり。次は蓮の花。月並みですが濁世の反面教師と捉えてみました。次の波の騒ぐ様を青二歳気取りでわかったような言葉を連ねてみました。(汗)最後の句は西日の雲のさま。幻想的な形が面白く待ち遠しい秋への呼び掛けです。

  3. 早速のご返信ありがとうございました。明日から横浜姪の三つ子、高三と高一達が来訪。伊東の花火を楽しみにきます。三年生の頃俳句を作らせた子達。賑やで句作??21日のサンズ句会は苦戦かーな?気紛れですが俳句を楽しませて頂きます。宜しく

  4.  松やにの幹を噴き出す酷暑かな /勝美
    この松は、三保の松原に行く途中の「神の道」にある松。
    もうボッタボタ。すべての松から出ていたわけではないので、何かの拍子もしくは理由(傷ついたとか)があって吹き出しているのだと思う。暑くて近寄って匂いを嗅ぐ気にならなかったけど、匂い嗅いでおけばよかったなぁ。

     悠久の酒船石や水澄める /勝美
    これは近所の公園の一角なんだけど、じつは私も酒船石を思い出してた。
    大人になって、昔見た風景を再度ひとりで見る旅でも行ったら変わらずありました。
    亀石や石舞台は周りが様変わりしてたけど。
    といっても、それも30年近く前の話だから、今はどうなっているのか…

     濁世の反面教師蓮ひらく /勝美
    ハスはなんだろね?
    やっぱりどこかこの世のものでない風情があるよね。
    昔っから世界各地でそう感じてきたわけでしょう?面白い存在だと思う。
    句もなんだかよくわからない感じがハスっぽい。

     信念を洗ふ苦難や土用波 /勝美
    この写真は、静岡暮らしを始めて4ヶ月の大学1年と、かっこいい海の写真対決をした中の1枚。
    スマホでコレというシャッターチャンスを捉えるのはなかなか難しい!
    あまり波打ち際に寄りすぎると自分がずぶ濡れになるので、寄っては引き下がるという
    あたかも自分が波になったかのごとく何枚もパシャリました。
    決め決めの句になるとは露ほども知らず。

     冥界へ翔ぶ鳥めきし秋の雲 /勝美
    ふと見上げると、大きく翼をひろげようとしている鳥。
    いったん鳥とみるともう鳥にしか見えないので、鳥。
    冥界へ飛んでこうとしてるのか…なんだか納得。

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