ひねもす俳句:街冴ゆる

街冴えて西方浄土彌遠し
街冴えて西方浄土彌遠し /勝美
銀梅花の実を腸詰めに冬用意 /勝美
銀梅花の実を腸詰めに冬用意
煤払行き処のなくて潜みけり
煤払行き処のなくて潜みけり /勝美
地に根差す巨木のいのち天高し /勝美
地に根差す巨木のいのち天高し
お洒落着のセーター薄くほほけけり
お洒落着のセーター薄くほほけけり /勝美

「ひねもす俳句:街冴ゆる」への2件のフィードバック

  1.  もう11月も中盤ですねえ!あっというまに歳が進んで、うだうだとしていられないなあと思うばかり。今回は「街冴ゆる」タイトルの一句目は武蔵浦和駅界隈。西の澄んだ空の彼方に西方浄土がありそうでまたしても西方浄土で詠んでしまいました。2句目の銀梅花やその実は初めてお目にかかった。ソーセージなどの調味料として使用するとか。腸詰めを作って年を越すのも乙なことかも。3句目はキジバト。茂みに潜んでいる。煤払いの邪魔と放り出されて所在なさげな様子が哀れでもある。4句目は欅の大樹。堂々の様がどっこい生きていると軒昂に嘯いているように見える。あやかりたいもの。最後はほほけた芒のあえかな風情。お洒落のセーターのほつれを連想した次第。無理くりこじつけの句揃いですがまずはご鑑賞あれ。

  2. ついこの間まで、衣替えがなかなかできない感じだったのに、あっという間に年末気分が高まってきましたね。

    さきに句の感想ではないものから。
    ギンバイカ、ハーブとしてソーセージ類に用いることは、全く知りませんでした!びっくり。
    イタリアの私の大好きなモルタデッラにも、この実を香り付けで使うとか。
    興味津々!!
    モルタデッラはこんな感じのハム。
    https://fashiongtonpost.com/ja/morutaderra/
    ボローニャの市場でも少しだけ買って食べましたよ〜

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