ひねもす俳句:着々と冬

紙に捺す木の葉の手形いとけなし
紙に捺す木の葉の手形いとけなし /勝美
柚風呂に無骨な顔を沈めけり /勝美
柚風呂に無骨な顔を沈めけり
紅顔を寄せ合ひ笑まふ日向ぼこ
紅顔を寄せ合ひ笑まふ日向ぼこ /勝美
恐竜の子や寒晴れに飢えて果つ /勝美
恐竜の子や寒晴れに飢えて果つ
クリスマス仕様そびらに孤高の樹
クリスマス仕様そびらに孤高の樹 /勝美

「ひねもす俳句:着々と冬」への2件のフィードバック

  1. 「あっという間」と言い続けて、本当にあっという間に年末がすぐそこ。
    ただの木がクリスマスツリーに見えてくるほど。
    紅葉も遅かったり見逃したり忙しない日々でも、ふと見ると可愛い紅い落ち葉があったりするので、その色を紙に写してみたりなぞ。秋から冬への移り変わりを私なりに味わってみたのが今回の写真ですかね。句の感想はのちほど。

  2.  寒暖の差が大きくて体がついていかない。確実に寒い方向へ向かうことは確か。着々と冬!。
    一句目は木の葉の捺印。生まれた赤ちゃんの手形足形を記念の印にする風習もある。なんだかあどけなくて愛おしい。赤色が生命の色。墨の色なら命の喜びは感じないだろうねえ。次は鬼柚子。近所の散歩道にもタワワに実らせているお宅がある。日に日に大きく色づいてきた。普通のゆずに比べていかにも無骨。ジューシーなのか香りはいいのかどうだろうか。柚子湯には普通の柚子が一般的。三句目はピラカンサ。どうも月並みな句。常套的。次へ行こう。次はおもちゃの恐竜、置き忘れられたのか。寂しそうな雰囲気。冬晴れの中にぺちゃんこの腹。飢餓で命果てたか、と想像を巡らせた。最後は突っ立っている一本の大木。時あたかもクリスマスを迎えるという時期に超然としているのも訳ありそうで面白い。楽しめた映像。

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